カナダポスト従業員の組合がストライキ実施の72時間前通知

   
  

2024年11月14日追記:

カナダ郵便労働組合 (CUPW) はストライキ実施の72時間前通知を正式に出してから8時間後に、交渉について合意に至らない場合は、2024年11月15日(金)午前8時(東部標準時) からロックアウトが始まることがカナダポストから通知されたとのことです。

ロックアウトについて

労働争議発生時に経営者(使用者)側が、事務所、工場、店舗などの作業所を一時的に閉鎖(封鎖)して労働者の就業を拒み、賃金を支払わないことで労働者が起こしたストライキなどの争議行為に対抗する。引用:Wikipedia

カナダ郵便労働組合(CUPW)は、ストライキ実施の72時間前通知を正式に出したことを11月12日(火)に発表しました。

これにより、カナダポストとの交渉による和解が成立しなかった場合、新契約に関する交渉開始からちょうど1年後の11月15日(金)から法的にストライキが認められることを意味します。

ただ、ストライキが15日から始まるかどうかはまだ決定しておらず、今後数日間のカナダポストとの交渉の進展次第になります。

CUPWは、2023年11月15日に協議が始まったにもかかわらず、賃金引き上げ、年金、病気休暇など「多くの問題で意見は依然としてかけ離れている」と述べており、先月の組合での投票では、都市部と地方部の労働者の95%以上がストライキを支持していました。

未解決の主な要求の一部

  • インフレに合わせた賃金の引き上げ
  • 有給の個人休暇7日に加えて有給の医療休暇10日を追加し、医療休暇を積み立てられるようにする
  • 団体福利厚生プランの大幅な改善 (医療専門家、不妊治療、性別適合ケア、視力ケアなど)
  • 6か月以上の継続勤務の場合、団体福利厚生プランを利用できるなど臨時従業員の権利強化
  • Separate Sort and Delivery (SSD) システムの完全廃止

カナダポストは先週、労働争議の脅威がすでに収益に急速に影響を及ぼしていて、小売業者はストライキを見越してサービスプロバイダーを変更し、郵便物や小包の量は大幅に減少していると述べていました。

これからホリデーシーズンということで、今回の件を心配している方も多いはず。今後の動向も分かり次第、またお伝えしたいと思います。

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