留学生に人気の国の一つといえば、北アメリカ大陸北部に位置するカナダ。世界第2位という国土面積には10の州と3の準州があり、それぞれの地域によって違った魅力がたくさんあります。
しかし、そのためカナダ留学を考えている人で、どの都市にしようか迷っている人も多いはず!
今回はそんな方たちに向けて、カナダ留学・国際交流を専門とする「コンタクトカナダ」に留学に人気のカナダ7都市について聞いてみた内容を紹介します。
それぞれの都市のメリットやデメリット、そして留学費用の差などを確認してから、自分に一番合いそうな留学先を決めてみてください。
※記事が長いので、目次を有効活用してください!
目次
- そもそもなんでカナダに留学するの?メリット5つ
- 留学に人気のカナダ7都市を紹介。それぞれの特徴やメリット・デメリットは?
- 留学に人気の7都市での各生活費を比べてみた
- 留学時に日本からカナダへ持って行った方がいいもの・持って行かなくてもいいものまとめ
- 最後に:留学で相談したいことがある人はコンタクトカナダへ
- コンタクトカナダへのお問い合わせはこちら
そもそもなんでカナダに留学するの?メリット5つ
まずは、「そもそもなんで他の国じゃなくてカナダに留学?」という点についてお話したいと思います。カナダへ留学することのメリットを大きく5つに分けてみました。
メリット1.カナダは移民の国。マルチカルチャーな環境で留学生への理解もある
最も大きなメリットは、カナダが「移民の国」であることといえるかもしれません。カナダは他国の文化が共存している国として知られていて、「人種のモザイク」「人種のサラダボウル」と表現されることもあります。「同じカナダという国で人々が協力して生活をしながら、それぞれのオリジナルの文化はきちんと守られている」というイメージですね。
街を歩けば、英語以外の言葉が聞こえてくる機会もしばしば。学校や仕事先での出会いなどを通じて、カナダ以外の国の文化を学べるような機会もあるでしょう。カナダにいながら世界の文化を学び、よりグローバルな視野・モノの考え方を育てられるような環境といえるかもしれません。
主に都市部では留学生の存在も一般的。英語で困っていたら助けよう・理解しようとしてくれる人が多くいるので、英語が苦手という人でも安心して暮らせる面があります。
また、移民の国のためか、大学やカレッジに行くと幅広い年齢の学生がいるので、「自分に留学はもう遅い」という人も気後れする必要はありません。
多様性にも寛容なカナダでは、LGBTQコミュニティの人たちの人権も守られています。同性婚も普通に行われていて、手をつないで歩いている同性カップルを見かけることも多いです。
メリット2.自然と都市が融合した場所が多い。留学の選択肢が多い
(写真はカナダBC州バンクーバーのダウンタウン周辺あたりの風景)
大自然を体験できるのは広大な土地を持つカナダならではです。
自然と都市が融合しているような都市が多く、場所によっては勉強の気分転換でふらっとビーチに行ったり、週末は近くの山でハイキングをしたりすることも可能です。街を歩けば公園などリラックスできる場所が多いのも嬉しいポイント。
また、せっかくのカナダ留学です。1カ所に留まる必要がない場合は、春は桜が咲き乱れるバンクーバー、夏はカナダで一番の大都市トロント、秋は美しく壮大な紅葉が楽しめるモントリオール、冬はオーロラ鑑賞で有名なイエローナイフなど滞在先を変えてみるのも、色んな出会いがあって面白いかもしれません。
カナダ各地に観光地も多いので、勉強を含めて自分のしたいこと・体験したいことを留学中に可能な限りできるようなプランを立ててみてください。
メリット3.治安の良さ&フレンドリーなカナダ人
経済平和研究所(IEP)が世界平和度指数(Global Peace Index)を元に毎年発表している「世界で最も安全な国ランキング(Safest Countries in the World)2022」では、合計163カ国の中でカナダが6位にランクインしています。(なんと日本は9位)
23の異なる指標をもとにランキングが作られているのですが、カナダは「国内紛争」「犯罪レベル」「政治的安定性」の面で特に高いスコアを獲得しています。
もちろん他の国と同じように事件があったり、夜に歩くのは控えた方がいいエリアもありますが、留学先は可能な限り安全なところがいいという方は、カナダをオススメできます。
また、よく「カナダ人はフレンドリー」という話も出ます。街で道に迷って困っているときに声をかけてくれたり、見知らぬ人が自分のファッションを褒めてくれたり、バス停で見知らぬ人から話しかけられて話し込んだりという出来事がよくあります。(カナダ人全員が優しいわけではないので注意!)
メリット4. 訛りの少ない英語環境
英語を学びたいという人にとって、優先したいのがいわゆる「キレイな英語」が使われる環境ではないでしょうか?「イギリス訛りやオーストラリア・ニュージーランド訛りなどで留学中に苦労した」というのは、よく聞く話です。
カナダでは暮らす場所や話す人にもよりますが、一般的に「カナダ人の英語は訛りが少なくキレイな英語」と表現されています。キレイな英語の環境で勉強/生活できるのは、英語を勉強したい留学生にとってメリットが大きいはず。
また、移民の国なので、各国の人たちの違った英語アクセントに耳を慣らせることも可能です。特に学校に行くとカナダ人だけでなく中国人、韓国人、インド人、ブラジル人など国際色が非常に豊かなので、他国の人たちのアクセントの特徴を聞き分けられるようになるかもしれません。
もう一方でカナダ東部のケベック州ではフランス語が第一言語となっているので、カナダにいながらフランス語も学びたい人に人気です。
メリット5.今ならカナダに永住できるチャンスも大きいかも
To ensure Canada has the workers it needs to support a strong economy into the future, we plan to welcome:
➡️ 431,645 permanent residents (PRs) in 2022
➡️ 447,055 PRs in 2023
➡️ 451,000 PRs in 2024 (about 1% of the Canadian population)— IRCC (@CitImmCanada) February 14, 2022
2021年はカナダで新移民受け入れ数が史上最多となる401,000人を超えました。
さらにカナダ政府は2022年~2024年の新移民受け入れ数値を発表。どの年も2021年の受け入れ数を上回っていることから、政府が移民をさらに迎え入れる予定であるのは明らかです。
日本を飛び出てカナダで永住したいと考えている人はもちろん、「ワーホリの1年じゃきっと満足できないから、きっかけがあれば自分もカナダでずっと暮らしたいかも」という人にとっても、移民の門が開かれている現在の状態は、留学だけにとどまらない可能性を与えてくれています。
留学に人気のカナダ7都市を紹介。それぞれの特徴やメリット・デメリットは?
カナダ留学先を迷っている方に、ここからは留学に人気のある7都市をそれぞれ紹介したいと思います。各都市の特徴や留学時のメリット・デメリットを解説するので、比較してみてください。
1. 自然と都市が共存するカナダ西海岸の都市「バンクーバー(Vancouver)」
カナダ西海岸に位置するバンクーバーは、留学生に大人気の都市です。ブリティッシュコロンビア州で最も人口の多い都市で、2021年の国勢調査でのバンクーバー市の人口は 662,248人です。
バンクーバーという名前は18世紀後半にカナダ西海岸地域の測量を行っていた探検家のジョージ・バンクーバーに由来。「世界で最も住みやすい都市」ランキングでよく名前が挙がっているのは、都市部でありながら自然へのアクセスの良さが理由の一つです。
また、映画産業が盛んな街で、街中でよく撮影が行われているのを見かけます。2010年には冬季オリンピックも開催され、国際的に名前が知られている場所です。
■ 留学メリット1. 日本人にとって暮らしやすい環境が整っている
アジア人が特に多いバンクーバーでは、ラーメンやお寿司を筆頭に日本食が大人気。日本の食料品店も多数あり、それほど日本食に困る機会は無いかもしれません。これはバンクーバーだけではありませんが、世界各国の料理が楽しめるレストランも多いですよ。
また、バンクーバーでは日本人経営のレストランなどが多数あり、日本人を採用しているところも多いので、英語が苦手であっても仕事探しが比較的容易といえそうです。さらに、DAISO、MUJI、UNIQLOなど生活に嬉しい日本発の店舗もありますよ。
■ 留学メリット2. 西海岸で四季折々穏やかな気候が楽しめる
日本のように湿度が高くないので、夏はカラっとしていて、多くの人が「バンクーバーの夏が最高!」と口を揃えて言います。ダウンタウンからビーチも近く、夏場は特に賑わいます。天気の良い日には美しい夕焼けも!
特にカナダは「寒い国」といったイメージも強いですが、バンクーバーではカナダ東部の都市に比べれば雪が積もる日は圧倒的に少ないので、生活しやすさがあります。桜も多く植えられているので、春には街中で美しい桜の花を楽しむことができます。
■ 留学メリット3. 自然へのアクセスが良いから勉強の合間にストレス発散できる
バンクーバーは気軽に自然に触れられる都市で、アウトドアが好きな人には嬉しい場所です。トレイルスポットやビーチがたくさんあったり、少し足を伸ばせば2010年バンクーバーオリンピックの会場にもなったスキーリゾート「ウィスラー」もあります。
また、バンクーバーのダウンタウンにも巨大な公園「スタンレーパーク」があり、天気の良い日はたくさんの人が園内を歩いていたり、景色を楽しんだりと憩いの時間を過ごしています。
留学中は勉強しすぎて精神的に疲れてしまうときもあるかと思うのですが、ふらっと出かけて自然を楽しめるのはバンクーバーならではかもしれません。アメリカ・ワシントン州シアトルも近いので、気軽に海外旅行も楽しめますよ。
★ 留学デメリット1. 雨の多い冬は気落ちすることも
バンクーバー留学の一番のデメリット(?)かもしれないのが、冬は雨の日が多いことです。日本と違う雨の多さに、少しうんざりしてしまうかも?また、冬は日が暮れるのも早くなるので、日照時間が少なく気分が落ちてしまう人も中にはいるようです。
★ 留学デメリット2. 物価&家賃が高い
日本と比べて安く感じるものもあるかもしれませんが、一般的に物価が高めです。ちょっとしたレストランでも1食15ドル~30ドルくらいになることも多いので、日本で安くて美味しいものを食べていた頃とのギャップの大きさに驚くかもしれません。
また、昨今問題になっているのが不動産価格。一軒家を購入するのが不可能と感じる地元の人も多いほどで、留学生が一般的に利用するシェアハウス、ホームステイの価格もけっして安くはありません。安くて500ドル前後、場所によってはシェアハウスでも1,000ドルいくところもざらにあります。
★ 留学デメリット3. 日本人留学生が多い
バンクーバーは日本人留学生に人気のため、「語学学校に行ってみたら周りが日本人ばかりだった」ということもあります。
「せっかく英語を学びに来たのに、これでは日本にいた頃とあまり変わらない」という経験をしたくない場合は、積極的に地元のコミュニティに入るような努力が必要かもしれません。
ただ、日本人が多い分、日本語で現地の情報が手に入りやすかったり、万が一のときにも現地に暮らす日本人の友人を頼ることができるかもしれないメリットもあるかといえます。
2. 美しい街並みと穏やかな時間が流れるBC州の都市「ビクトリア(Victoria)」
ブリティッシュコロンビア州の西海岸沖のバンクーバー島の南端に位置する州都ビクトリア。
ガーデンシティと呼ばれていて、英国情緒漂う街では四季折々の植物が楽しめます。ゆったりとした時間が流れる街で、リタイア後の居住地としても人気。人口は2021年の国勢調査で 91,867人なので、バンクーバーの約7分の1となります。
街のシンボルでもある国会議事堂の周りは観光地としても栄えていて、観光客が絶えません。
■ 留学メリット1. カナダで最も穏やかで過ごしやすいといわれる気候
ビクトリア州は、年間平均2,193時間の日照時間と平均年間降水量は58.3cmです。
ビクトリア州の湿度は非常に低く、夏の夜は涼しくなります。冬も穏やかで雪が降ることはめったにありません。
Victoria/Gonzalesで記録された月の平均気温(1971年~2000年)は以下になります。(℃表示)
★ビクトリア 月の平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
5 | 6.2 | 7.6 | 9.6 | 12.1 | 14 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
15.6 | 15.9 | 14.6 | 10.9 | 7.2 | 5.2 |
せっかくなので、東京の2021年の平均気温を以下に記しておきます。比べてみると、ビクトリアの夏場の涼しさが分かるかと思います。
★東京 月の平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
---|---|---|---|---|---|
5.4 | 8.5 | 12.8 | 15.1 | 19.6 | 22.7 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
25.9 | 27.4 | 22.3 | 18.2 | 13.7 | 7.9 |
■ 留学メリット2. バンクーバーやトロントより理想の留学環境かも
ビクトリアはバンクーバーやトロントなどの特に人気の留学先に比べれば日本人が少ないので、より英語環境に浸かることができる可能性が高いです。大都市に比べれば語学学校の数は少ないですが、落ち着いた環境で勉強に集中したい人にオススメできます。
また、観光地エリアでは留学生でも仕事を探しやすいかもしれません。治安も良いので、安心して留学できます。
★ 留学デメリット1. 日本からの直行便が無い
デメリットとしては、日本からビクトリアまで行くには少し時間がかかるという点でしょうか。直行便もないので、一時帰国の時などでフェリーを使う場合なども込みで考えると、少し億劫になってしまうかも?
ビクトリアに滞在してからその後バンクーバーに移り日本へ帰国するという感じであれば、そこまで気にならないかもしれません。
★ 留学デメリット2. 大都市に比べると退屈さを感じる人も?
バンクーバーやトロントなど人口の多い都市と比べるとイベントなどエンターテイメントが少ないので、日本の都心などから留学する人は退屈さを感じてしまうときがあるかもしれません。(その分、落ち着いて勉学に励めるというメリットもあります)
また、イベントは少なくてもバンクーバー島自体観光でとても人気の場所なので、島内を旅行して美しい景観を楽しんだりすることができます。
3. オンタリオ州にあるカナダ最大の都市「トロント(Toronto)」
カナダ最大の都市、そして北米屈指の世界都市としても認知されているトロント。国勢調査による2021年のトロント市の人口は 2,794,356人で、バンクーバー市(662,248人)と比較すると約4.2倍です。カナダ経済の商都として機能していて、高層ビルがそびえ立つ、日本でいうところの東京のイメージです。
トロントはヨーロッパ系の人口が多いですが、カナダの中でも黒人が多く、様々な人種で構成されていることから「世界で一番多文化な都市」ともいわれます。
日本からの直行便もあるので、一時帰国の際も便利です。
■ 留学メリット1. 学校が多いので留学の選択肢が多い
カナダ最大の都市だけあって、学校も他の都市に比べて多め。自分に一番合った学校を探すことができそうです。トロント市内に公立図書館も多くあり、勉学するには困らない環境です。
世界的に有名なトロント大学もあり、多くの留学生が通っています。
■ 留学メリット2. 観光地・エンターテイメントが多いので、飽きない
勉学にもストレス発散する時間も大切です。活気に溢れるトロントとその周辺には観光地も多く、留学先としても大人気。世界的に有名なナイアガラの滝はもちろん、トロントから飛行機で約1時間半ほどでニューヨークへ気軽に遊びに行くこともできます。
また、トロントはカナダの中でもスポーツの盛んな都市として知られており、スケートやホッケー、カヌーなど日々いろんなスポーツを年中楽しむことができます。さらに北米4大スポーツ(NBA、MLB、NHL、NFL)のうち、3つのリーグでトロントに拠点があることでも知られているので、スポーツ好きにはたまらない都市ともいえそうです。
チャイナタウンだけでなくコリアンタウン、リトルイタリーなどのエスニックタウンも各地にあり、様々な国の文化に触れられるのもトロントならではかもしれません。
■ 留学メリット3. 留学生でも仕事が見つけやすいかも
トロントに進出している日系企業も多く、英語が苦手な日本人留学生でも就職のチャンスが多いかもしれません。また、チップ文化の国なので、レストランなどチップがもらえる環境であれば、お店によっては思った以上にお給料がもらえることも。
元々人口が多いので、他の都市に比べて仕事のチャンスも多いといえます。
★ 留学デメリット1. 寒い
12~2月は平均気温が氷点下になるトロントは、やっぱり寒いです。十分な防寒対策が必要となりますが、屋内はヒーター設備が充実しているので、快適。この寒いという面があっても毎年留学生に人気なのは、トロントが他の魅力に溢れているからかもしれません。
世界最大の地下街としてギネスブックに登録されているPATHもあり、外に出ることなく色んな所にアクセスできるのでとても便利です。
★ 留学デメリット2. 物価が高く、家賃も高め
バンクーバーと同じく、トロントも物価が高く家賃も高めです。税金は13%なので、日本で買い物をしていた頃より日々の生活費が高く感じるかもしれません。レストランなどでの外食時にはチップも15%程度払うことになるので、なおさらです。
節約したい方は、外食はなるべく控えるのがいいかもしれません。
★ 留学デメリット3. 日本人留学生が多い
トロントも日本人留学生にとても人気の都市なので、留学中に多くの日本人と会う機会が多いかと思います。
日本人の友達が多いと言葉がつながって心強い面もありますが、日本語を使いがちになり英語が疎かになることもしばしばあるので、英語環境で生活したい方は現地の友人をつくる努力をする必要があるかもしれません。
4. ケベック州最大で北米のパリと呼ばれる都市「モントリオール(Montreal)」
カナダ東部ケベック州にある都市モントリオールはフランス文化が根付く街です。東京からは飛行機で約12時間のところにあり、直行便も出ています。
トロントに続く規模の都市で、2021年の国勢調査でモントリオール市の人口は 1,762,949 人となっていて、トロント(2,794,356人)と100万人ほどの差があります。住民の多くはフランス系カナダ人ですが、移民の多い都市でもあります。
バンクーバーやトロントには無いヨーロッパ風情漂う街並みに惹かれる人も多く、英国文化と北米文化が調和している都市ともいえます。市内の観光はもちろん、モントリオールから車で行くことができるローレンシャン高原は紅葉スポットとして大人気なので、留学中にぜひ行きたいところです。
■ 留学メリット1. 英語とフランス語を同時に学べる貴重な環境
カナダ・ケベック州はフランス語が第一言語なので、モントリオールでもフランス語がメインです。ただ、英語も使われていて、英語とフランス語の両方を話せるバイリンガルがとても多いのが特徴です。
カナダでフランス語を学びたい人はもちろん、英語も勉強したい人には最適の場所といえるかもしれません。語学学校も多くあり、英語だけでなくフランス語学習に力を入れているところもあります。
また、バンクーバーやトロントに比べると日本人留学生は少なめなので、「せっかく留学したのに、周りが日本人だらけで留学した実感があんまり沸かない」といったことを避けることができます。
■ 留学メリット2. 他の都市に比べて物価・家賃が安い
留学生にとって一番のネックとなるお金ですが、バンクーバーやトロントに比べるとモントリオールの物価・家賃は安く、お金の不安が少ない状態で留学を楽しめるかもしれません。
生活費を抑えながらカナダ留学をしたい人にぴったりです。
★ 留学デメリット1. 夏は湿度が高く暑い。冬は寒い
モントリオールの夏は湿度が高く気温が30度になることもあり、7月や8月は日本の夏のような蒸し暑さを体験することになります。
また、北緯45度に位置するモントリオールでは冬は氷点下を下回り、-10℃前後となる月もあります。雪が降る日も多いです。ただ、寒さが厳しい分トロントと同じく地下街が発達しています。
★ 留学デメリット2. フランス語をある程度喋れないと仕事が見つかりづらいかも
英語のみの生活を目的としているのであれば、街のいたるところでフランス語の表記が見られるモントリオールは不向きです。仕事を探す際にも、英語だけでなくある程度のレベルのフランス語が求められます。
ただ、カナダ政府はケベック州以外へのフランス語スピーカー移民を増やすという目標を掲げているため、カナダの永住を考えている人にとって、フランス語が使えることは大きな武器になります。
5. 自然と都市が融合したカナダの首都「オタワ(Ottawa)」
オンタリオ州東部にあるオタワはカナダの首都として知られている行政都市です。オタワ市の人口は2021年で1,017,449人となっていて、トロントやモントリオールなどに次ぐ都市として知られています。
チューリップシティとも呼ばれ、春にはチューリップが咲き誇る美しい景観が楽しめたり、首都でありながらゆったりした時間が流れる自然豊かな環境が魅力です。また、少し足を伸ばせばモントリオールやケベックシティ、トロント、ニューヨークなど他の人気都市へ行くことができるアクセスの良さも人気の理由です。
どこにいても犯罪はありますが、オタワはカナダの中でも治安も良い都市のひとつといわれています。
■ 留学メリット1. 英語とフランス語が学べる環境
オタワはオンタリオ州の都市で公用語は英語なのですが、フランス語圏のケベック州に隣接しているためか、多くのオタワ市民はフランス語と英語両方を話すことができます。
そのため街を歩けば英語だけでなくフランス語が聞こえることもあります。フランス語を学べる機会はバンクーバーやトロントではなかなか無いので、オタワに留学する魅力といえます。
留学に大人気のバンクーバーとトロントには留学生が集中しますが、オタワは日本人が少ないのも英語学習者にとってはメリットです。ただ、語学学校の数は先述の都市に比べると少な目です。
■ 留学メリット2. 物価・家賃が安い
オンタリオ州にあるオタワは、トロントと同じ13%の消費税(HST)とはなりますが、バンクーバーやトロントと比べると物価・家賃も安いので、滞在費を抑えることができるためカナダ留学の狙い目ともいえます。
★ 留学デメリット1. 寒さが厳しい
亜寒帯湿潤気候のオタワ。冬になると、平均気温が氷点下10℃前後になる月もあるので、寒さが苦手な方には辛い環境です。防寒グッズは必須ですが、家の中は暖房設備が整っているので、あたたかく過ごせます。
世界遺産のリドー運河も冬は凍結し、世界最長7.8kmのスケートリンクとしてギネス登録されています。
★ 留学デメリット2. 英語ができないと仕事を探すのが難しいかも
日本人留学生に人気の日系レストランでの仕事ですが、オタワは日系レストランの数がバンクーバーやトロントよりも少ないので、ある程度英語ができないと仕事が見つかりにくいかもしれません。
6. カナダらしい大自然を感じられる場所「プリンスエドワード島 (Prince Edward Island)」
風光明媚な環境と赤毛のアンの故郷として観光に大人気の場所といえば、プリンスエドワード島(通称PEI)です。
愛媛県と同じくらいの広さのある島で、首都はシャーロットタウンという小さな街です。シャーロットタウンの人口は2021年調べで 38,809人ということで、その規模感が伺えるかと思います。(662,248人のバンクーバー市と比較すると約17分の1の人口です)
勉強に疲れたらすぐに美しい自然に触れられる環境での留学は、カナダの他の人気の留学地とは一味も二味も異なります。
また、春は穏やかな気候で、夏の気温は20℃前後で湿気もあまりないためとても過ごしやすい場所です。秋の紅葉も美しく観光者にも人気。ただ、冬はマイナス5~10度前後になるので、防寒具の準備が必要です。
■ 留学メリット1. 日本人が少ない
カナダの他の都市に比べて日本人留学生が少ないので、英語漬けの生活を送ることができます。英語を学ぶ目的で留学する場合は、可能な限り英語環境をつくると上達も早いので、そういった意味でプリンスエドワード島は英語学習に最適の環境ともいえます。
また、治安の良さで選ぶなら、優しい人が多く犯罪があまり起きないプリンスエドワード島が最も安心できるかもしれません。
■ 留学メリット2. 勉強に疲れたら雄大な自然に癒してもらえる
留学をしていると、勉強が嫌になるときも少なからずあるかと思います。
プリンスエドワード島では、どこまでも続いているかのような海岸線や田園風景など、のどかで美しい景色をいつでも楽しむことができるので、非常にリラックスした環境の中で勉強をすることができるメリットがあります。
★ 留学デメリット1. 交通の便が少し悪い
公共のバスもありますが、そこまで利便性はよくないので、少し遠出をしたいときなどは車が必要となる機会が出てくるかもしれません。
また、日本からの直行便が無く、トロントかモントリオールを経由するのが一般的となっています。
★ 留学デメリット2. 都会が好きな人は退屈するかも?
素晴らしい景色を堪能できるプリンスエドワード島での留学ですが、バンクーバーやトロントに比べるとイベントなど少なく、都会暮らしが好きな方が長く暮らすとなると、退屈さを感じてしまうかもしれません。
勉強しつつも、のんびりとした時間を堪能したい人には最適の場所です。また、短期の留学であれば、都会派の方でも十分に楽しめるはずです!
7. 発展を続ける都市「エドモントン(Edmonton)」
カナダ・ブリティッシュコロンビア州の隣、アルバータ州の州都であるエドモントン。2021年調べのエドモントン市の人口は 1,010,899人で、州内でも2番目に人が集まる都市として知られています。
ただ、都会過ぎない印象があるので、「田舎すぎるのも嫌だけど、都会すぎるのもちょっと・・・」という方にはぴったり。治安のよい都市といわれています。
フェスティバルシティとの別名もあり、年中様々なイベントがあるのも留学生にとって嬉しいポイント。市内には北米最大のショッピングモールといわれる「ウエスト・エドモントン・モール」もあり、800以上の店舗が入っていて遊園地やボウリング場などの娯楽施設も揃っています。
■ 留学メリット1. カナダの中で最も教育に力を入れている都市のひとつで留学生にとって良い環境
アルバータ州はカナダで最も高い&世界で通用する教育水準を持っている州のひとつとして知られていて、より質の高い教育環境を求めている方は、アルバータ州のカレッジや大学進学を検討してみてください。
また、エドモントンは移民が比較的少ない都市なので、キレイな英語を聴くことができる機会が多いのも英語学習者としては嬉しいポイント。バンクーバーやトロントに比べれば、日本人留学生も少なめなので、英語漬けの生活を送りやすいです。
■ 留学メリット2. 日々の生活費が抑えられる
エドモントンならびにアルバータ州の消費税は5%となっていて、これはバンクーバー(12%)やトロント(13%)に比べると、圧倒的に低く設定されているので、多くの支払いデメリットを感じるかも。
また、留学に特に人気のバンクーバーやトロントに比べると物価も安く、シェアハウス代も比較的安く済むのが一般的です。同じカナダで留学費用を上手に節約しながら英語を勉強したいのであれば、エドモントンはとても向いている場所であるといえます。
★ 留学デメリット1. 冬は寒い
エドモントンは湿潤大陸性気候で、夏は快適ですが、11~3月の冬は最低気温が氷点下10~20℃前後になることも。(かなりひどいときは -40~50℃)しっかり防寒具を準備していきましょう。カナダの他の地域と同じく、家の中は暖かい設備が整っています。
★ 留学デメリット2. 日本からの直行便が無い
日本人にエドモントンがそこまでメジャーではない理由に、日本からの直行便が無いことが挙げられます。バンクーバーを経由してエドモントン入り、そして自宅に向かうなどを考えると、移動の煩わしさは多少あるかもしれません。
留学に人気の7都市での各生活費を比べてみた
ここまでカナダ7都市の留学に対するメリット・デメリットを見てきましたが、「実際どのくらい留学費用かかるんだろう?」という人に向けて、各都市での留学費用を比較してみました。
- 12週間のカナダ滞在
- 現地の語学学校の General Englishプログラム受講(フルタイム)
- 1日3食付きホームステイ利用
※参加時期、参加者の年齢、通学する学校、希望条件などによって料金は変わるので、あくまで参考にしてみてください
語学学校 | A校(バンクーバー) | ②B校(ビクトリア) | ③C校(エドモントン) | ④D校(トロント) |
---|---|---|---|---|
登録費用 | 175 | 150 | 110 | 150 |
授業料 | 4,800 | 4,440 | 5,100 | 4,680 |
手配手数料 | 315 | 315 | 315 | 346.5 |
ホームステイ費用 | 4,260 | 4,260 | 3,960 | 4,650 |
空港送迎(往復) | 200 | 200 | 200 | 175 |
通学費 | 各自 | 各自 | 各自 | 各自 |
その他 | 120 | 120 | 0 | 0 |
合計 | 9,870 | 9,485 | 9,685 | 10,001.5 |
語学学校 | ⑤E校(オタワ) | ⑥F校(モントリオール) | ⑦G校(PEI) |
---|---|---|---|
登録費用 | 150 | 150 | 150 |
授業料 | 4,920 | 4,920 | 3,900 |
手配手数料 | 200 | 200 | 250 |
ホームステイ費用 | 3,600 | 3,960 | 2,700 |
空港送迎(往復) | 140 | 130 | 0 |
通学費 | 各自 | 各自 | 込み |
その他 | 0 | 0 | 150 |
合計 | 9,010 | 9,360 | 7,150 |
以下、合計額を箇条書きに並べたものになります。
- バンクーバー:9,870ドル
- ビクトリア:9,485ドル
- エドモントン:9,685ドル
- トロント:10,001.5ドル
- オタワ:9,010ドル
- モントリオール:9,360ドル
- プリンスエドワード島:7150ドル
ということで、今回比較して最も生活費が安くなったのはプリンスエドワード島、最も生活費が高くなったのはトロントとなりました。
留学時に日本からカナダへ持って行った方がいいもの・持って行かなくてもいいものまとめ
ここで、よく留学準備をしている人から質問がある「日本からカナダへ持って行った方がいいもの・要らないもの」をまとめて紹介します。
ちなみに、持って行った方がいいもの・持って行かなくてもいいものは留学する地域によって異なります。より都会的な場所に行けば、現地で揃うものも多くなります。
ヒートテックもバンクーバー/トロント/エドモントン/モントリオールであればユニクロの店舗があるので、現地で購入可能ですよ。
- 日本の化粧品(カナダでも日本のものが手に入りますが、少し割高な場合が多い)
- 日本のクレジットカード(カナダから日本のAmazonなどで買い物する場合などに使用するかも)
- 歯ブラシ(カナダの歯ブラシはヘッドが大きいので違和感があるかも。日本の歯ブラシが買えるお店もありますが、普段使っているものを数本持って行くといいかもしれません)
- 折り畳み傘(カナダのものは高くて質が悪いものが多いかも)
- 常用薬(カナダで日本の薬は手に入りづらいです)
- SIMフリーのスマートフォン(カナダでは基本SIMフリーなのでロックされている携帯は使いづらい)
- ポケットティッシュ(カナダでは道で配ってないので、必要であれば持って行きましょう)
- 防寒具(寒い地域に行く方はなるべく揃えておきましょう。厚手のコートは現地で買う人も多いようです)
- 日本の食品(カナダでも買えますが、日本のスーパーに並んでいる食品の全てが買えるわけではないので、気に入っているものはカナダに持って行きましょう。カレーのルーなど肉エキスが入っているものは持ち込めないので注意)
- ドライヤー(荷物になるので、現地で買っても良いかと思います)
- 電子辞書(スマートフォンのアプリで十分という人も多いです)
- トラベラーズチェック(最近はその名前も聞かなくなりましたが・・・)
- コンタクトレンズ(洗浄液含め、ネットで処方箋無しで買えます)
- 必要以上の衣類(カナダでは週に1回程度の洗濯が基本なので、1週間分よりちょっと多いくらいを目安に衣類を持ってくるとよいかもしれません。もちろん衣類は現地で購入可能です)
- カイロ(地域によりますが、アジア系・日系のお店などで買えます)
最後に:留学で相談したいことがある人はコンタクトカナダへ
いかがでしたか?カナダは広いので、色んな都市によってまた違った留学生活を送れます。ぜひ自分に一番合った場所を探してみてください。
留学に関する質問などがある方は、カナダ留学・国際交流のプロ「コンタクトカナダ(Contact Canada)」へ一度相談してみてください。
コンタクトカナダなら手厚くサポートしてくれるので、きっとあなたの留学計画・留学中の生活の助けになってくれますよ。また、カナダでキャリアチェンジをしたい方も、まずは一度以下のフォームからお問い合わせしてみてはいかがでしょうか?
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