バンクーバーやトロント、モントリオールなど、カナダ在住の方で「Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）って聞いたことがあるけど、どんなお店？」と思っている方も多いのではないでしょうか？

モントリオールで始まったOkeya Kyujiro（桶屋 久次郎）はここ数年、カナダで最も勢いのある日本食レストランのひとつと言ってもいいかもしれません。

そしてなんと、2025年12月に京都・四条河原町に逆輸入オープン予定！

カナダ発の Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）だからこそできる体験が、日本の代表的なグルメ文化の中心地のひとつといえる場所で楽しめるようになります。

今回LifeVancouver編集部では、そんなOkeya Kyujiro（桶屋 久次郎）バンクーバー店の20時開始「おまかせコース」 を実際に体験してきました。

なども含めて、たっぷりご紹介します。

モントリオールで始まった物語 — テイクアウトからミシュランへ

Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）の歴史は、2020年にモントリオールから始まりました。創業者は松田卓也さん。

食を通じて日本の文化を広めたいという思いから、最初はコロナ禍の中でテイクアウトとしてスタートし、その丁寧な仕事ぶりと味がたちまち話題となりました。

そして、コロナ後に Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）1号店のモントリオールで店内での劇場型おまかせをスタート。瞬く間に予約困難店へと成長していき、現在はカナダに3店舗を構えています。

劇場型おまかせの誕生 — Cirque du Soleil の影響

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松田卓也さんが強く影響を受けたのが、カナダ・ケベック州発祥のエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)」。（太陽のサーカスという意味があります）

この思想が Okeya Kyujiro の中心となり、劇場型おまかせ（Theatrical Omakase）という唯一無二のスタイルが完成しました。

以下のようなOkeya Kyujiro（桶屋 久次郎）の演出は、すべて Cirque du Soleil の表現哲学から生まれています。

【バンクーバー店のおまかせディナー体験レポ】暗転 → 幕が上がる…そしてショーが始まる

先日、バンクーバーのイエールタウンにある店舗へ行ってきました。（住所：1038 Mainland St Vancouver）20時の回に入店すると、まず店内が完全に暗転。
そこから一気に照明が入り、まるで「舞台の幕」が上がるように職人が勢揃いしていました。

この瞬間、「ただの寿司屋じゃない」と、そこにいる誰もが感じたと思います。

こだわりの25品 — 旬の旅をするような構成

この日のコースは、全25品でした。

提供されるものは、松田卓也さん自身が、数ヶ月ごとに日本の市場や酒蔵をまわり、直接仕入れ・目利きしたものだけが採用されているとのことです。

一品ごとにサーバーが食材について説明してくれるため、「料理に背景がある＝ストーリーのあるおまかせ」となっていました。

目の前で魅せるライブクッキング

Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）の特徴は「魅せる調理」。すべてが演出として設計されています。

サーバーの行き届いたサービスに、お客さんを巻き込むコミュニケーションも心地よく、海外ゲストからも歓声があがっていました。

(目の前で笹の葉の飾り切りもあり、繊細な手さばきを間近で見ることができました。)

最後はデザートと茶道体験

おまかせコースはランチとディナーがあり、今回体験したディナーの場合、約25品（主に寿司）に加えて、デザートと茶道体験も含みます。

創業当初からコースで取り扱っているという、静岡産のクラウンメロンもいただくことができました。オーナーの松田卓也さんは、実際に静岡県袋井市にあるクラウンメロン支所を何度も視察しています。

最後は茶道体験もあり、同席していたお客さんも大満足の様子でした。ただ食べるだけでなく、入店から退店まで五感すべてを刺激される体験ができるので、大切な人との記念日などに一緒に訪れると、一生の想い出になりそうです。

ちなみに、MICHELIN Guide では、Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）について以下のように記されていました。

アフタヌーンティー × 懐石 × スイーツという新ジャンル『OCHAKASE』にも注目

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先ほどおまかせコース体験について紹介しましたが、Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）にはもう一つ注目したい体験があります。それが、OCHAKASE（おちゃかせ） です。

これは、オーナーの松田卓也さんによる造語で、

という3つのワードを融合したもの。アフタヌーンティー × 懐石 × スイーツのような唯一無二の体験。12品以上＋ 厳選された日本茶5種のペアリング付きで、絶品のスイーツと軽食を楽しめます。

OCHAKASE（おちゃかせ）は女性を中心にリピーターが急増中で、waiting list もいっぱいになるくらい予約困難な状態が続いているとのことです！

カナダではバンクーバーとトロントで提供されていますが、2025年12月にオープンする京都店でも、この OCHAKASE の導入が予定されています。

2025年冬、京都店が四条河原町に誕生。日本で劇場型おまかせが体験できる

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カナダに3店舗を構え、バンクーバー店はミシュラン一つ星を獲得している Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）。そんな人気店が、2025年12月に日本へ逆輸入されます。場所は、外国人観光客も多く訪れる京都の四条河原町（しじょうかわらまち）です。

京都店がオープンする四条河原町エリアは市内随一の繁華街として知られ、日本でも最高レベルの一等地。祇園や先斗町、錦市場、南座が徒歩圏内という日本の代表的なグルメ文化の中心地のひとつといえる場所です。

老舗や名店がひしめく伝統と格式の街に、カナダ発の「劇場型おまかせ」が逆輸入されることは非常に大きな挑戦といえるかもしれません。

日本の中でも特に外国人観光客が多い京都ですが、Okeya Kyujiro（桶屋 久次郎）では、英語・フランス語はもちろん、中国語や韓国語にも対応できるとのことで、日本人の方はもちろん、「一流の和食を体験したいけど、言葉の壁が心配」というインバウンド客にとっても、魅力的に映るのではないでしょうか？

さらに京都店では、茶道はもちろん、日本神話からインスピレーションを受けた内装・器も楽しめる予定とのことです。

カナダを代表する劇場型おまかせが、日本の本場でどこまで評価されるのか、期待したいですね。

唯一無二のおまかせ体験をカナダや日本で

Okeya Kyujiro（桶屋久次郎）バンクーバー店を実際に体験してみて感じたのは、「寿司をここまでエンタメにできるのか！」 という驚きでした。

これらすべてが融合した、唯一無二の体験を味わってみたいという方は、ぜひお店を訪れてみてはいかがでしょうか？

京都店ではどんな表現が生まれるのか、今から本当に楽しみです。オープン後も、LifeVancouverでは詳細をレポート予定なので、お楽しみに！また、今後は銀座や台湾での開店も計画していることで、こちらも期待大です！