覚えている方も多いかと思いますが、2030年冬季オリンピックの招致をバンクーバーで検討するためのパートナーシップの形成が2021年12月に発表されました。
そして先日、4グループの先住民族、バンクーバーとウィスラーの自治体、カナダのオリンピック委員会 / パラリンピック委員会との間で、2030年冬季オリンピックを開催する可能性の調査を開始する協定が正式に締結されました。
これで、カナダのオリンピック委員会 / パラリンピック委員会がバンクーバーやウィスラーへの招致検討に正式に参加することとなり、先住民族が中心となる招致活動が一歩前進となります。
It’s official! The Canadian Olympic and Paralympic committees have signed up to explore the feasibility of First Nations-led bid for the 2030 Winter Games
Full story: https://t.co/tDNDC1aO0e pic.twitter.com/RKnnl9CDTe
— CBC Olympics (@CBCOlympics) February 1, 2022
ちなみに、4グループの先住民族は以下となります。
- Lil̓wat7úl (Líl̓wat)
- xʷməθkʷəy̓əm (Musqueam)
- Skwxwú7mesh (Squamish)
- səlilwətaɬ (Tsleil-Waututh)
xʷməθkʷəy̓əm (Musqueam)の酋長であるWayne Sparrow氏は「ファースト・ネーション主導の入札プロセスが必要であり、それは私たちが団結して協力するための基盤です」「私たちの関係性はかつてないほど強くなり、私たちは本当に和解と行動への道を進んでいます。」と述べています。
また、Wayne Sparrow氏によると、バンクーバーとウィスラーで開催された2010年冬季オリンピックのためインフラストラクチャの多くが既に整っているため、2030年のオリンピックの費用はそれほど高くないだろうとのことです。
さらに、「2010年の冬季オリンピックまでに多額の費用がかかったことは分かっていますが、バンクーバーからウィスラーへの高速道路が完成し、すべての施設も既に完成しているので、今はアップグレードするだけです」と語っています。
A First Nations-led bid to bring the Olympics back to British Columbia in 2030 took another step forward with the announcement that the Canadian Olympic Committee and Canadian Paralympic Committee are both endorsing the bid. https://t.co/OJ1ziOEv8T
— CBC Indigenous (@CBCIndigenous) February 2, 2022
ちなみに以前もお伝えしましたが、2030年の五輪でバンクーバーが舞台となれば、20年ぶり2回目の開催となります。国際オリンピック委員会へ正式に立候補するかどうかは、2022年秋頃に判断される予定です。
札幌市も開催を目指しているとのことで、過去にCBCは「現在の最有力候補は、日本の札幌市(Current front-runner to host Winter Games is northern Japanese city of Sapporo)」と記していました。
オリンピック委員会によると、春に利害関係者との正式なコンセプトレビューが行われる前に、プロセスの実現可能性などのため、専門家グループが必要な調査と技術的な面の評価を実施する予定とのことですよ。