【英語ライフno.131】市政府VS州政府対立。どうなる?! ダウンタウンの高架バイパス

   
  

viaducts-removal
photo from CBC NEWS
左:バンクーバー市長/グレゴー・ロバートソン氏 真ん中:問題の高架バイパス 右:BC州交通大臣/トッド・ストーン氏

今回の和訳記事はCBCのニュース記事のこの情報から抜粋です!

Vancouver viaduct spat fuels brewing battle between city and province

Vancouver is British Columbia’s cultural, economic and social hub.

But for many living outside the boundaries of the city — only half-jokingly referred to as Lotusland — Vancouver is also a hub for resentment.

Vancouver viaduct spat fuels brewing battle between city and province

音声チェック

この英文記事を読んでみましたので、単語などの発音の参考にしてみてくださいね。

和訳

バンクーバーの高架バイパス(Viaduct)問題が市と州の関係を更に悪化

バンクーバーはBC州の文化、経済と社会の中心です。

半分冗談で「Lotusland」(のんきで怠け者たちの集まり)と言われてしまうバンクーバーの市外エリア。バンクーバー市外に住んでいる多くの人達にとってバンクーバーはどちらかと言うと「恨み」の中心みたいです。

ポイントとなる単語
1. spat:ちょっとした喧嘩
2. fuels:更に(悪化)
3. brewing battle:表面化し始めた問題
4. Lotusland:のんきで無関心な
5. resentment:恨み

単語の使い方

1. spat
Spat「ちょっとした喧嘩」と訳せます。発音はスパットです(スパッツではありませんよ。笑)類義語もフレーズで紹介します。

– It would be stupid to go this far and then let a quarrel spoil get in the way
-「ここまでやってこんなつまらない事でもめるのはバカバカしいよ」
– It wasn’t intended as an argument – just stating my opinion
-「喧嘩を売ったわけじゃいないんだよ。私がどう思ったかを言っただけ」
– I don’t know what there is to fight about.
-「喧嘩する理由がわからない」

2. fuels
fuels「悪化」と訳せます。既にギクシャクしている市政府と州政府の関係がバイパスの解体の是非が両政府の関係を悪化させているとなりますね。日本語で似たような意味合いの言い回しで「火に油を注ぐ」がありますね。

– His words just added fuel to the fire
-「彼の言い訳は火に油を注ぐようなものだった」

3. brewing battle
brewing battle「表面化し始めた問題」と訳せます。Brew は「沸かす」と訳せます。じわじわと問題が過熱してきている状態を表しています。他の意味もフレーズで紹介します。

– what are you brewing?
-(コーヒー・お茶「何淹れているの?」
– apparently the beer is brewed locally
-「地元で作られているビールらしいよ」

4. Lotusland
Lotusland 「のんきで怠け者たちの集団・住んでいるところ」と訳せます。バンクーバーのニックネームの一つです。ただ、あまり有名ではありません。

有名なニックネームと言えば、Raincouver・Raincity(雨の町)、Hollywood North(北のハリウッド)や No Fun City・Blandcouver(つまらない町)があります。

5. resentment
resentment「恨み」と訳せます。この場合、恨みというより、バンクーバー外の人にとって、バンクーバーが少なからず実はうらやましいという意味もあるかもしれません。

記事の解説

viaduct
photo from City of Vancouver
バンクーバー市による取り壊し後の計画図

市と州に間に亀裂をいれている問題の高架バイパス(Viaduct)は Main Street とダウンタウン中心部を Georgia と Dunsmuir 経由で繋いでいて、交通手段としては大切な役割を果たしています。

老朽化問題に加え、「ビジュアル的に周りと調和していない」「巨大なコンクリートの壁がコミュニティーを分断している」などの声もあがっています。

市は一旦取り壊しを決定したようですが、州は Viaduct が市だけの問題ではなく、地域全体の問題であるとみており、交通の利便性への悪影響を懸念しているようです。また、取り壊し後コンドやオフィスが計画されている事から、一部の企業や投資家が得するだけなのではないかという疑問符もあるそうです。

そう言えば、3月ごろ、Translink の財源不足問題でも市と州がもめましたね。

今回の記事の原文はこちらから -> Vancouver viaduct spat fuels brewing battle between city and province

Mune から今日の「英語ライフ」をお送りました。それではまた次回(^^♪

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