不動産のプロに聞いたメトロバンクーバーで家を購入する前に知っておきたいこと11

   
  

メトロバンクーバーで家を購入したいと考えている方も多いのではないでしょうか?家の購入は多くの人にとって一生に一度の大きな決断ですが、日本とカナダの不動産事情は異なり、分からないこともたくさんありますよね。

そこで今回は、メトロバンクーバーの日英バイリンガル不動産エージェント(Realtor)であるコナー(Conner Yuichiro Lang)さんに、「メトロバンクーバーで家を購入する前に知っておきたいこと」と題して、あなたの家探しを成功に導くための11のヒントを教えてもらいました。

「今はまだ不動産購入の蓄えがない・・・でもいつかは絶対マイホームを手に入れたい」という方もぜひ確認してみてください。

1. 買い手は不動産エージェントへの報酬を支払う必要が無い

カナダで家の購入を検討している人は「コナーさんのような不動産エージェントを雇うにもお金がかかるから、自分で直接探す方がいいのでは・・・?」と考えている人もなかにはいるかもしれません。

しかし、家を購入するための取引をエージェントに委ねた場合、買い手側は不動産エージェントの報酬を負担する必要はありません。その報酬は売り主が支払うシステムとなっています。

購入者の代理人として機能し、売り主側の代理人との価格交渉などを行ってくれるので、カナダで家を購入するときはぜひ自分と相性の良い不動産エージェントを見つけてください。

2. 税金+追加でかかる費用について知っておく

不動産を購入する際、不動産の本体価格以外にも税金や隠れたコストが発生します。以下に知っておきたいものを3つ挙げます。

不動産取得税(Property transfer tax):

不動産の購入価格にかかる税金のことです。不動産取得税は次のように計算されます。

  • 最初の$200,000に1%
  • $200,000~$2,000,000までに2%
  • $2,000,000以上に3%

多くの方は、「ん・・・??」と混乱したかと思いますが、安心してください。

例えば、もしあなたが $ 852,000 する家の購入を検討しているとすると、これに対する不動産取得税は $15,040 になります。以下、不動産取得税の計算方法です。

1. 最初の $200,000 に1%の税金がかかる(つまり $2,000)
2. 家の価格 $852,000 – $200,000 で残りは $652,000 になる
3. $652,000 に 2% の税金がかかる ($13,040)
4. 税金を合計する $2,000 + 13,040 = $15,040

この税額は、完了日に取引をクローズするときに支払う必要があります。

ただ、カナダBC州においてプレセール(完成前から購入できる新築物件)で $ 1,100,000 未満の不動産を購入した場合は、不動産取得税がかからないこともぜひ覚えておいてください。(※2024年4月1日から $ 750,000 ⇒ $ 1,100,000 に引き上げされました。詳細はこちら

 

消費税(GST):

GST(Goods and Service Tax)はプレセールや新築物件を購入した人に適用されます。

もし皆さんがプレセールや新築物件を検討している場合は、クロージングの際に購入価格に5%のGSTが追加されることを知っておきましょう。

 

クロージングコスト(Closing Cost):

クロージングコストとは、不動産の本体価格以外にかかる諸経費のことです。 弁護士費用、調整費用、インスペクション(住宅診断)費用などが含まれます。

契約が確定するまで具体的な金額の算出は困難ですが、これらはすべて考慮すべき費用で、クロージング・コストは一般的に購入価格の約 1 ~ 2% かかるといわれています。

 

2. 家の購入は競争が激しいことを覚えておく

メトロバンクーバーの不動産市場は競争がとても激しいので、あなたが興味を持っている不動産が他の誰かに購入される可能性は常にあることを覚えておきましょう。

かなり良い条件の物件が市場に出ているなら、なおさらたくさんの人が狙っています。なので、「他の人も自分と同じ不動産に興味がある」と念頭に置いておくのが安全です。

興味があった不動産を他の人が購入してしまい落ち込むときもあるかもしれませんが、自分にとって最適な物件が最終的には現れるという考えを持つようにしてください。

 

3. 住居費は月収の 30% ~ 40% にとどめる。予算の上限を超える家は絶対に買わない

家貧乏(house-poor)にならないでください。「快適に暮らせる家を購入したい」と思うのであれば、生活の他の側面を犠牲にせず、無理なく払える金額(予算上限を超えない金額)で家を購入することをオススメします。

一般的に住居費は月収の 30% ~ 40% にとどめるのが良いといわれています。

 

4. 新築物件が常に最良の選択肢であるとは限らない

(※以前バーナビー市にあるプレセール物件 CITIZEN を紹介した動画。記事はこちら⇒ )

もしかしたら皆さんは、プレセールの物件が自分に最適だと思っているかもしれません。ただ、「新しい家 = 品質が良い」とは限りません。

コナーさんによると、多くのデベロッパーは建設工事のために安価な労働者を雇っているために、建物の品質にも影響が出る場合もあるとのことです。

そのため、プレセール物件は仕事の質が高いことで評判のデベロッパーから購入することをオススメします。Concord Pacific、Bosa、Polygon、Ledingham McAllister、Anthem などはトップクラスのデベロッパーとして知られています。

 

5. 信頼できるモーゲージ・ブローカーや弁護士を雇う

不動産購入を目指す際には、多くの住宅ローンの貸し手と太いパイプがあるモーゲージ・ブローカー(住宅ローン仲介業者)を雇ってください。あなたの状況に最適な資金調達の選択肢を提案してくれます。(銀行でも可)

また、カナダでは不動産の登記手続きや売り主への支払いを弁護士や公証人(ノータリーパブリック)に委託することが一般的です。不動産取引は必ずしもスムーズに進むとは限りません。もし売り手側が合意の条件に従わない場合には、彼らの存在が非常に重要です。

「モーゲージ・ブローカーや弁護士など信頼できる人を誰も知らない」という方も心配しないでください。コナーさんに頼めば、信頼できる優秀な人たちを紹介してくれますよ。
 

6. 類似の物件を調べて本当にお買い得なのかどうか確認する


(コナーさんが所属する eXp Realty のウェブサイトでも不動産の価格などを確認できます)

仮に物件(A)が100万ドルで売りに出されていても、100 万ドルの価値が実際にあるとは限りません。

なぜかというと、例えば今から2週間前に物件(A)に似ている物件(B)が90万ドルで売却されたとすると、物件(A)の売価はオーバープライスとなってしまいます。

したがって、購入を検討している家の類似物件がいくらで販売されているかを確認し、検討しているものが本当にお買い得かどうかを確認してください。

 

7. 住宅購入は決して急がない

「家探しは初めて」という皆さん、オープンハウスなどに行った際、まずは見学だけすることをオススメします。見学の回数を重ねるにはある程度時間がかかりますが、自分は何が好みなのか、何か嫌いなのかを少しずつ学ぶことができます。

できるだけ時間をかけて多くの物件を見て学び、「家を買う準備ができた!」と感じたら、オファーを出すかどうかの意思決定を始める段階に来たといえます。

 

8. 取引成立は必ずしも価格に左右されるわけではない

皆さんは家の購入競争に勝つ人は「最も多くのお金を使う人」だと思うかもしれませんが、常にそうとは限りません。競争に勝つのは、売り主に「この人なら取引がスムーズに進むだろう」と思わせた人です。

状況によっては、ある程度の駆け引きも必要になるかもしれません。

  • 競争相手が入居までに3ヵ月必要という場合に、「自分なら30日以内に引っ越せます」と売り主に伝える
  • 競争相手が入居前にインスペクションを希望している場合に、「自分は入居前のインスペクションは行わなくて大丈夫です」と提案する

 

10. 物件へのオファーは真剣に

いくつかの物件を見て気に入ったものを見つけたら、売り主にオファーを出します。このオファーは契約を求めるものであり、法的文書となるので、一度送るとその物件にあなたがコミットしたことになります。

もちろんオファーが受け入れられず、契約が成立しない可能性もあります。ただ、私たちが出す全てのオファーは、最後までやり遂げるという意図を持って真剣に受け止める必要があることを事前に理解しておきましょう。

 

11. 不動産購入の旅を楽しむ気持ち

家を購入すると考えると不安もあるかと思いますが、それ以上にワクワク感がありますよね!この旅を最大限に楽しむためのポイントをいくつか紹介します

1. 理想の家や生活スタイルについて具体的なイメージを持つ
このプロセスは、将来の自分たちがどのような生活を送りたいかを探る機会です。メトロバンクーバーのどの地域が自分たちのライフスタイルに合っているか、どのような家が必要かを考えてください。

2. 学びの機会と捉える
不動産市場は複雑で常に変化していますが、この旅を通じて、市場動向、金融知識、不動産に関連する法律など、多くのことを学ぶことができます。この学びは、将来のあらゆる投資や決断に役立つ貴重な経験となります。

3. 柔軟性を持つ
理想と現実のバランスを見つけることは重要です。市場の状況や自分たちの状況に応じて、柔軟に計画を調整することが必要になるかもしれません。

4. 専門家との連携
コナーさんのような不動産エージェントだったり、モーゲージブローカー、弁護士など、様々な専門家のサポートを受けることで、プロセスをスムーズに進めることができます。専門家たちは最適な決断を下すためのガイドとなります。

5. 何より楽しむ!
家を買うことは一生のうちに何回もあることではありません。不動産購入の旅を楽しみましょう!

 

メトロバンクーバーの家探しは準備と正しいパートナーの選択が成功の鍵

メトロバンクーバーでの家探しは、単なる不動産購入のプロセスを超えた人生の新たな章への第一歩!この旅を最大限に楽しむためには、準備と正しいパートナーの選択が鍵となります。

不動産の世界は複雑で変動が激しいため、メトロバンクーバーの市場を熟知し、あなたのニーズに真摯に耳を傾けることができ、交渉が上手な不動産エージェントを雇うことが、成功への近道です。

LifeVancouverで紹介しているコナーさんは日本語と英語のバイリンガルで英語での交渉にも強く、業界トップクラスのモーゲージブローカーやバンクーバーの大手デベロッパーとのつながりもあるので、あなたの夢を現実に変えるための貴重なアドバイスとサポートを提供してくれますよ。

「この記事が参考になった」「まだ不動産を買うのは先になるかもしれないけど、相談したいことがある」という方も、ぜひ一度コナーさんに連絡してみてくださいね。

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※コナーさんは日本語を話すので、英語が不安という方はぜひ気軽に電話をしてみてください。
※お問い合わせフォームをお使いの場合は、英語でお願いします。
TEL:778-881-2062

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