カナダBC州バンクーバーでワーキングホリデーや留学、もしくは移住を考えている人にとって、どこに住むかは重要ですよね。
安心・便利・自然豊かなど、バランスの取れた住環境を求めている方へ、現地在住者や留学生にも人気の高いメトロバンクーバーのエリアを5ヵ所ピックアップして紹介します。
目次
1. キツラノ(Kitsilano)|おしゃれで安全、ビーチも近い理想の居住地
こんな人におすすめ: 自然も都会も両方味わいたい人・小さなお子さんがいる家族・海沿いの散歩が日課の人
- 雰囲気:おしゃれで安全。海と街のバランスが抜群
- 家賃相場:1ベッドルーム 家具あり $2,721 / 家具無し $2,429
- アクセス:ダウンタウンへバスで約20分
- 人気の理由:
– キツラノビーチで週末リラックスできる
– スーパーや日本食レストランも点在
– 治安が良くファミリー層も多い
バンクーバー西部に位置するキツラノは、「キッツ」の愛称で親しまれる人気住宅地。安全で治安もよく、緑も多く、そして何より海と山の景色が美しいのが魅力です。
キツラノ最大の魅力は、「海・緑・都会」の距離感が抜群であること。目の前に広がるキツラノビーチは散歩の定番スポットで、夏は無料の屋外プールが開放され、ビーチ周辺がとても賑わいます。
(キツラノビーチにあるプールは、全長137メートルの北米最長の屋外海水プールとして知られている)
(夏にはビーチが賑わう。写真のバックに見えるビル群はダウンタウン)
西4番街(West 4th Ave)や西ブロードウェイ(West Broadway)には、個性的なカフェや食料品店、ヨガスタジオなども軒を連ねます。キツラノビーチエリアからダウンタウンへも、バス1本で行くことができます。治安も良好で、学校区の評価も高く、小中学生を抱えるファミリー層が安心して暮らせる点も人気の理由です。
日本人にも人気が高く、自然と都市生活のバランスを求める方におすすめのエリアです。
2. マウントプレザント(Mount Pleasant)|若者とアーティストが集まるトレンドエリア
こんな人におすすめ:クリエイティブな雰囲気に惹かれる方、ダウンタウンに近いところに住みたい方
- 雰囲気:アートとクラフトビールが根付くヒップな街
- 家賃相場:1ベッドルーム 家具あり $2,833 / 家具無し $2,410
- アクセス:ダウンタウンまでバス・自転車で10〜15分
- 人気の理由:
– 壁画アート(Mural)の多いエリアで独特の雰囲気がある
– カフェ、ギャラリーなど小規模ショップが点在
アートとカルチャーの発信地であるマウントプレザントは、家賃はダウンタウンよりやや抑えめで近年特に人気が高まっているバンクーバー市のエリアです。
ダウンタウンへのアクセスも良好(バスや自転車で15分圏内)で、グラフィティアートが街中を彩り、「若手クリエイターの集まるカルチャー発信地」のような雰囲気があります。
(バンクーバーのメインストリートに佇むシティセンター・モーターホテルは、1950年代を彷彿とさせる鮮やかな色彩と、特徴的な看板と建築様式で、何十年にもわたってランドマークとして愛されていました。2022年からは、アーティストのスタジオスペースとして利用されていますが、取り壊しが決まっています。)
マウントプレザントのメインのストリート周辺にはレストランなどのショップが密集していて、日常生活に便利です。春~秋頃は週末にファーマーズマーケットも開催されています。
周辺にはエミリー・カー芸術大学もあり、学生・若手社会人が多く国際色も豊かなイメージがあります。サイエンスワールドも近く、休みの日に水沿いの散歩も気軽に楽しめます。
さらに、スカイトレインのミレニアム線延伸計画(Broadway Subway Project: ミレニアム線を VCC クラーク駅からアービュータス ストリートまで 5.7 キロメートル延長し、6 つの新しい地下鉄駅を設置予定)にはMount Pleasant 駅も含まれ、今後さらに利便性が向上すると期待されています。
3. ウエストエンド(West End)|ダウンタウン隣接で便利、スタンレーパークにも近い
こんな人におすすめ:車なしで都心ライフを満喫したい人・ダウンタウンに通学する留学生
- 雰囲気:都会派エリアだが、自然も近い
- 家賃相場:1ベッドルーム 家具あり $2,966 / 家具無し $2,614
- アクセス:ダウンタウン中心部まで徒歩圏内
- 人気の理由:
– 自然が近い。スタンレーパークとイングリッシュベイが徒歩圏内
– スーパーやドラッグストア、レストラン等ショップが充実
– バンクーバーでも特にLGBTQ+フレンドリーで多様性豊か
(イングリッシュベイはバンクーバー市民の憩いの場。晴れた日の夕焼けも素晴らしい)
バンクーバーダウンタウンの西端に位置するウエストエンドは、都会的な利便性と自然の癒しが両立したエリアです。徒歩生活を実現できるダウンタウン隣接エリアなので、普段の生活を徒歩で完結させることもできるかもしれません。
スタンレーパークの大自然とイングリッシュベイの夕焼けを日常的に楽しめる一方、デイビー通り・ロブソン通りのショッピング街、スーパーやドラッグストアも揃い、生活利便性は市内随一といえるかもしれません。ダウンタウンへの通勤・通学にもぴったりで、留学生にも人気があります。
ビーチ沿いに特に高層コンドが多いですが、街路樹と住宅街が絶妙に調和し、落ち着いた雰囲気を保っています。LGBTQ+フレンドリーで多様性を尊重する文化が根付いているため、新しく移住してくるLGBTQ+の方でも馴染みやすい点が高評価。
(デイビー通りには虹色にペイントされた交差点もあり、ゲイバーなども多い)
ロブソン通りやデイビー通りは夜遅くの帰宅でも人通りがあり、治安面でも安心感があります。
LifeVancouverスタッフは個人的に、イングリッシュベイで開催される夏恒例の花火大会 Celebration of Light を訪れた際に、「ウエストエンドに住んでいたら花火を見た後に帰る際も楽ちんでいいな~いつかウエストエンドに住みたいな~」と毎回思ったりします。
4. メトロタウン(Metrotown)|バーナビー市最大のショッピング&交通拠点
こんな人におすすめ:コスパ重視で買い物好き、ダウンタウンにもアクセスが良い比較的都会的なところに住みたい
- 雰囲気:ショッピングと高層コンドが集まる“サブ都心”
- 家賃相場:1ベッドルーム 家具あり $2,406 / 家具無し $2,316
- アクセス:スカイトレインでダウンタウンまで約20分
- 人気の理由:
– 巨大モール「Metropolis at Metrotown」で生活が完結
– 家賃がダウンタウンよりはやや抑えめ
– アジア系移民・住民が多いエリアで、日本人も住みやすい雰囲気
(メトロタウンのモールの正式名称は Metropolis at Metrotown。日本のブランド UNIQLO や MUJI、Daisoも入っている)
「ダウンタウンの家賃は高すぎる…」という人に選ばれるのがメトロタウンかもしれません。
スカイトレインでダウンタウンまで約20分という立地で、通勤・通学需要が高いです。また、Metrotown駅に隣接するMetropolis at Metrotownは西カナダ最大級のショッピングモールです。スーパーマーケットはもちろん、洋服のブランドも多く入っていて、日常品から食材までワンストップで揃うのが魅力です。
加えて、セントラルパークやディアレイクパークなど大きな公園が近く、ジョギング・散策も気軽に楽しめる“コスパ”抜群のエリアといえるかもしれません。
先日クリスタルモールのフードコートでいただいたものです。こちらの小籠包がお好きな方も多いかと思います。 pic.twitter.com/ZGqGm0cL0w
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) December 4, 2023
また、Metrotownのモールの近くには、クリスタルモールという別のショッピングモールがあり、こちらはアジア感満載で雰囲気がガラッと異なります。2階にはフードコートもあるので、アジア料理の食事目的で訪れるのもオススメです。週末のランチタイムに訪れると、席取りも少し大変なくらいいつも賑わっている印象です。
5. ノースバンクーバー(North Vancouver)|自然豊かで落ち着いた郊外ライフ
こんな人におすすめ:自然派ファミリー・登山やスノースポーツが趣味・静かな環境が好き
- 雰囲気:住宅街が広がる静かな郊外。治安◎
- 家賃相場:1ベッドルーム 家具あり $2,808 / 家具無し $2,529
- アクセス:シーバスでダウンタウンまで約15分
- 人気の理由:
– ロンズデールキーエリアから見える美しい風景
– グラウスマウンテンなどアウトドア天国
– 雰囲気のよい落ち着いたエリア
ダウンタウンからシーバスで約15分とは思えないほど自然が身近にあり、都会とリゾートの良いとこ取りエリアのような印象があるノースバンクーバー。静かで治安の良い郊外エリアとして、ファミリー層に非常に人気があります。ウォーターフロントにおしゃれなレストランやマーケットがあり、週末にイベントも多く賑わいます。
一方で、少し内陸に入れば静かな一戸建て住宅街が広がります。山側にはグラウスマウンテンやキャピラノ渓谷、リンバレーなど有名ハイキングコースが点在し、アクセス良好。ノースバンクーバーにはスキー場もあるので、四季を通じてアウトドア・アクティビティへのアクセスが良いといえそうです。
ノースバンクーバーの風景をお届けします。たくさんの人が来ていますよ。 pic.twitter.com/l4c0Ed8U3W
— バンクーバー現地情報🇨🇦 (@LifeVancouver) June 18, 2023
まとめ|目的に合った「住みやすいエリア」を選ぼう
今回紹介した5つのエリア以外にも、アジア人が多く集まるリッチモンドや、郊外で家賃も抑えられて治安のよいコキットラムなども日本人に人気かと思います。
バンクーバーはどこに住んでも一定のクオリティが保たれている都市(※治安の悪いエリアを除く)と言えるかと思うのですが、自分のライフスタイルに合ったエリア選びがカギになります。
- 通勤・通学時間をまずシミュレーション:スカイトレインやバスの本数をチェック
- 日本食材の入手難易度:バンクーバー市やバーナビー市、リッチモンド市は日本食料品店ストア多め
- 家具付き or 空室:ワーホリ・留学生の場合は家具付き物件(furnished)に絞ると効率的
- 治安マップも確認:バンクーバー警察が公開する犯罪統計などが参考に
- 家賃の上昇ペースも確認
最後に、今回紹介したエリアを表にまとめてみました。
エリア名 | 特徴 | 家賃相場(1BR・家具あり) | ダウンタウンへのアクセス | おすすめタイプ |
---|---|---|---|---|
キツラノ | ビーチ・カフェ・治安◎ | $2,721 | バス20分 | ビーチ好き、健康志向 |
マウントプレザント | アート&若者文化 | $2,833 | バス/自転車15分 | 単身・クリエイター |
ウエストエンド | 都心&自然の両立 | $2,966 | 徒歩圏内 | 留学生・単身 |
メトロタウン | モール充実・家賃やや抑えめ | $2,406 | 電車20分 | 買い物を一度に済ませたい、家賃を少し抑えたい |
ノースバンクーバー | 自然豊か・落ち着いた雰囲気 | $2,808 | 船(シーバス)15分 | ファミリー |
最新の家賃や空室状況は変動が激しいため、Facebook Marketplace・Craigslist・PadMapperなどでこまめに相場をチェックすることをオススメします。
あなたにぴったりのバンクーバー生活が見つかりますように!
※家賃相場は2025年5月調査時点の参考価格。実際の賃料は物件の築年数・設備・契約条件によって異なります。Source:liv.net