不要な洋服や本をバンクーバーで寄付する方法。ドネーションで子どもの未来を支援できる Big Brothers Q&A9

   
  

カナダBC州グレーターバンクーバーに長く暮らしていると、本や洋服・小物などが増えて処分したいという人もいるかと思います。ワーホリや留学生の方でも、「帰国前に荷物が思ったより増えてしまった・・・」という方もいますよね。

そんなときに不要になった洋服や本などを寄付することで、コミュニティの子どもたちの成長を支援できるサービスがグレーターバンクーバーにあることを皆さんご存知でしょうか?


(グレーターバンクーバー各地の寄付箱を探したい方はこちら⇒)

今回は、グレーターバンクーバー各地にドネーションビンがあり、無料でホームピックアップも行っている Big Brothers of Greater Vancouver のサービスや魅力についてスタッフの方にお話を聞いてきたので、Q&A形式で紹介したいと思います。

Q1. はじめに、Big Brothers of Greater Vancouverとはどんな団体なのですか?

Big Brothers of Greater Vancouver(ビッグ・ブラザーズ・オブ・グレーター・バンクーバー)は、地域の子どもや若者たちがその可能性を最大限に発揮できるよう支援するために、メンタープログラムを提供している慈善団体です。

環境と慈善活動にプラスの影響を与えることをミッションとしていて、メンタープログラムのために、要らなくなった本や洋服などをグレーターバンクーバー地域で回収して資金に変えています。

Big Brothers of Greater Vancouverは、その名前の通りグレーターバンクーバー地域に広く展開しているので、バンクーバーにお住まいの方であれば一度は名前を聞いたことがある方もいるかもしれません。

  • バンクーバー(Vancouver)
  • バーナビー(Burnaby)
  • コキットラム(Coquitlam)
  • ポートコキットラム(Port Coquitlam)
  • ポートムーディ(Port Moody)
  • リッチモンド(Richmond)
  • デルタ(Delta)
  • ニューウェストミンスター(New Westminster)
  • ノースバンクーバー(North Vancouver)
  • ウェストバンクーバー(West Vancouver)
  • サレー(Surrey)
  • ホワイトロック(White Rock)
  • ツワッセン(Tsawwassen)
  • メープルリッジ(Maple Ridge)
  • アボッツフォード(Abbotsford)


 

Q2. グレーターバンクーバーには寄付箱がどのくらいあるのですか?

グレーターバンクーバーエリアには寄付箱(ドネーションビン)が100ヵ所以上にあり、今もその数を増やし続けています。

Big Brothers of Greater Vancouver のウェブサイトに、各寄付箱の場所が記されているので、皆さんのお住まいのエリアで探してみてください。

地図上の青いピンは「本の寄付専用の箱」を表し、赤いピンは「衣類と本の両方を寄付できる箱」を表しています。

寄付箱を利用する場合、箱の外に寄付するものを残さないこと、寄付するものは袋に入れて縛ってから箱に入れることなどのルールを守っていただけると助かります。

Q3. Big Brothers of Greater Vancouver へ不要になった衣類や本を寄付することに対して、どんなメリットがあるのでしょうか?

Big Brothers of Greater Vancouverへの寄付は、寄付者自身にも多くのメリットがあります。3つに分けて紹介します。

環境保護:
寄付された衣類や本などは再利用されるため、廃棄物の削減につながります。自分にとっては不要なものでも、誰かが喜んで使ってくれるのは嬉しいものです。

衣類が埋立地に送られることを防ぎ、環境への負担を軽減させることができます。

地域社会への貢献:
全ての子どもたちは、自身の可能性を最大限に発揮する機会が与えられるべきですよね。ただ、障壁となっているのが、その支援に必要な資金とボランティアの不足です。

寄付されたものは、地域の子どもたちや若者たちを支援するための資金に変わり、メンターシッププログラムが維持され、子どもたちの未来をこれからも支えることができるようになります。

家の整理整頓・収納スペースの確保:
半年に一回など不要になった本や衣類などを寄付することで、家の中を整理整頓できます。

また、ネットオークションなどで不要になったものを販売するのもけっこう面倒かつ売れなかったりしますよね。そういった不要なものを寄付というカタチでまとめて手放すことで、生活空間がすっきりし、より家で快適に過ごせるようになる実用的なメリットも大きいです。

 

Q4. Big Brothers of Greater Vancouverが行っているメンタープログラムについて教えてください。

Big Brothers of Greater Vancouverでは、様々なニーズや年齢層に合わせた多様なメンタープログラムを提供しています。

各プログラムは、メンタリング関係が前向きで有意義なものになるように、トレーニングと定期的なチェックを行うプロのケースワーカーがサポートしていて、「1対1プログラム」と「グループプログラム」があるので、それぞれ紹介したいと思います。

Big Brothers Community Mentoring Program:

大人と若者の間で1対1のメンタリング関係を構築することに重点を置いたプログラムです。メンター(Mentor: 助言者・指導者・支援者)は、地元のコミュニティで毎週2~4時間メンティー(Mentee: 指導や助言を受ける側)と会い、1年間の取り組みを通じて信頼と共通の関心を築く活動に参加します。

【Big Brothers Community Mentoring Programページ】


In-School Mentoring:

この1対1のメンタープログラムは、学校の日中に行われます。ビッグバディ(Big Buddies)と呼ばれるメンターは、学校の敷地内でメンティーと毎週1時間過ごし、学業以外の活動に参加します。このプログラムは、学年全体にわたって実施されます。

【In-School Mentoringページ】


Game On!:

運動とバランスの取れた食事のサポートを通じて、健康的なライフスタイルの選択を促進することを目的としたグループメンタープログラムです。グループは、グレーターバンクーバー全域の学校やコミュニティセンターで平日に毎週90分間会い、各セッションは 8~10週間続きます。

【Game On!ページ】


Mentoring with Math:

この数学指導の効果を高めるためのプログラムは、個別指導とメンターシップを組み合わせて、数学が苦手な子どもたちの自信と自尊心を高めるのに役立ちます。メンターは、メンティーと週に1回対面で90分 or オンラインで60分、8~10週間会って、計算の練習をしたり、ゲームをしたりします。

【Mentoring with Mathページ】


Teen Mentoring:

中学生向けにつくられたプログラムで、小学生を指導する機会を提供し、放課後毎週1時間のセッションや、学年を通しての青少年リーダーシップ活動への参加を通じてリーダーシップスキルを育成します。

【Teen Mentoringページ】


Roots Mentoring:

先住民の文化を称え、先住民コミュニティのリーダーや名誉あるゲストから学ぶ環境を提供するプログラムです。先住民と非先住民の両方の若者を歓迎し、共有体験と文化教育を通じて強い関係と理解を築くことに重点を置いています。

【Roots Mentoringページ】

Q5. 予約すれば無料で集荷に来てくれると聞きましたが、そのプロセスはどのようなものですか?

Big Brothers of Greater Vancouver のウェブサイトに郵便番号を入力し、都合の良い日に引き取りを予約すると、予約の確認メールが送信されます。

メールには寄付するものの準備方法や、集荷を完了するためのプロセスに関する情報も記載されているので、初めての人でも安心です。予約日の前に集荷のリマインダーも届きます。

ウエストバンクーバーからアボッツフォードまで自宅集荷サービスを提供していて、利用無料となっているので、該当地域にお住まいの方はぜひ利用してみてください。

Q6. 集荷サービスを依頼する場合、寄付するものの量はどのくらい必要ですか?

1袋 or 1箱の寄付品でも集荷しています。

1回の予約でできるだけ多くの寄付をしていただければ、Big Brothers of Greater Vancouverのサービスを最大限に活用できるので、ご自身はもちろん、シェアメイトや家族・友人の方にも不要な衣類や本などがないか、一度声をかけてみていただければ嬉しいです。

日本語の本や漫画(日本語で書かれたもの)なども、もちろん寄付していただけます!

Q7. 寄付できるもの、できないものを詳しく教えてください。

汚れていたり、破れていたり、安全でないものは寄付できないので、予めご了承ください。「再販に適したもの」でなければなりません。

各地にある寄付箱を利用する場合は、箱の開口部分に収まるものでないといけませんが、集荷サービスの場合、より大きな家庭用品なども寄付することが可能です。以下で確認してみてください。

 

寄付できるもの

布製品

  • 男性、女性、子ども用の衣類
  • アクセサリー(ベルト、帽子、スカーフ、ミット)
  • 財布、バックパック、バッグ
  • 靴とブーツ
  • タオルとテーブルクロス
  • 下着、ストッキング、靴下
  • 毛布、寝具、枕
  • カーテン

小さな家庭用品

  • 家庭用品(食器、カトラリー、調理器具)
  • おもちゃ、本、ゲーム、ビデオゲーム
  • ビデオ、レコード、CD、DVD
  • 工具(園芸用など)
  • 小型電気製品
  • 電話、タブレット、ノートパソコン
  • 装飾品(フレーム、キャンドルホルダー)

寄付できないもの

  • 家具
  • ボートまたは車(電動式または電動式)
  • ベビー用品、ミラー
  • 車部品
  • カーペット、ラグマット、エリアラグ、窓のブラインド
  • 建築資材または塗料
  • コンソールテレビ、コンピューターモニター、ステレオ、フルサイズのピアノ
  • バーベキューおよび芝刈り機
  • 大型家電製品(ストーブ、洗濯機など)
  • マットレスおよびボックススプリング
  • 百科事典および雑誌
Big Brothers of Greater Vancouver
What We Pick-Up

 

Q8. ドネーションしたものはどのように資金に変わっているのですか?

皆さんから寄付されたものは、Big Brothers of Greater Vancouverのドライバーが、中古品やリサイクル商品を販売するチェーンストア Value Village に届けています。

その Value Village が寄付品を安く再販する代わりに、メンタープログラムのための資金が提供されています。

Big Brothers of Greater Vancouverの活動は、地元コミュニティに低価格の商品を提供するだけでなく、不要になった洋服や本に第二の人生を与えることで持続可能な慣行をサポートすることにもつながっています。

 

Q9. メンタープログラムは常にボランティアを募集していますか?留学生でもボランティアとして働くことができますか?

はい、私たちのメンタープログラムは常に熱心なボランティアを必要としています。日本人留学生も歓迎します!ただ、メンターは英語を話せ、ボランティアを始める前に少なくとも1年間バンクーバーに滞在していることが重要です。

これにより、メンターはコミュニティをよく知り、他のスタッフとも効果的にコミュニケーションをとることができます。

もしボランティアに興味がある方は、以下までお願いします。

Big Brothers of Greater Vancouver
Volunteer Application Form

 

まとめ:バンクーバーで不要になったものをドネーションしたい人はBig Brothers of Greater Vancouverを利用してみて

先日LifeVancouverスタッフも不要になった洋服をバンクーバーにある寄付箱に入れてきたのですが、持参した袋が大きすぎたので、寄付箱にたくさんのものを入れる場合は、予め小分けにしておくとよいかもしれません。

自宅のクローゼットのスペースも空いて、これからの未来を担う子どもたちの支援もできると思うと、なんだかいいことをした気分になりました。(服を余計に買わないことも大事ですが・・・)

コミュニティの子どもたちをもっと支援したいという方はもちろん、家にある不要なものを単純に処分したいという方も、Big Brothers of Greater Vancouver のサービスを一度利用してみてはいかがでしょうか?

皆さんの家や職場の近くに寄付箱があるかどうか、ぜひ一度調べてみてくださいね。(集荷サービスの予約はこちら⇒

Big Brothers of Greater Vancouver
バンクーバーオフィス
住所:5118 Joyce St Unit #300, Vancouver, BC V5R 4H1
TEL: 604-876-2447

サレーオフィス
住所:102 – 7380 King George Blvd Surrey, BC V3W 5A5

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