エアカナダとエアカナダ・ルージュの客室乗務員1万人以上を代表する労働組合CUPE(カナダ客室乗務員組合)のエア・カナダ支部は、組合員の99.7%がストライキに賛成票を投じたことを受け、フライトアテンダント1万人以上が2025年8月にストライキに突入する可能性があることが明らかになりました。(投票した組合員の割合は全体の94.6%です)
組合は早ければ8月16日午前0時1分(東部標準時)にも合法的なストライキに突入する可能性があります。
組合は以前の10年契約の満了に伴い、客室乗務員の新たな契約についてエア・カナダと交渉を行ってきましたが、公正な交渉が拒否されています。CUPEはプレスリリースで、「数ヶ月にわたる新協約交渉の結果、賃金、就業規則、未払い時間といった主要事項で合意に至っていない」と述べています。
プレスリリースには、「2000年以降、カナダではインフレ率が169%上昇し、フルタイムの平均賃金は210%上昇しました。しかし、エア・カナダの客室乗務員の初任給は、過去25年間でわずか10%、つまり時給わずか3ドルしか上昇していません。」と記されています。
また、エアカナダのフライトアテンダントは出勤時から給与が支払われるのではなく、離陸から着陸までの時間に対してのみ給与が支払われているため、機内準備や飛行前後の乗客対応といった業務が給与に考慮されていないと主張しています。
Air Canada Flight Attendants represented by CUPE remain in active negotiations and just entered their cooling-off period prior to potentially filing a strike notice.
We stand by our flight attendants and support their efforts towards achieving a fair contract. pic.twitter.com/L4AAfGt9Zm
— Air Canada ALPA Pilots (@AirCanadaPilots) August 5, 2025
ウェズリー・レソスキー組合長は「会社は組合員にとって重要な問題について交渉するよりも、むしろ足踏みしている」「今、客室乗務員たちは意見を述べ、会社に真剣に交渉すべき時だと伝える機会を得たのだ」と語っています。
今回のストライキ投票は、法的ストライキを行うための必須の前提条件ですが、必ずしもエア・カナダのフライトアテンダントがストライキを行うことを意味するものではありません。続報が入り次第、またお伝えしたいと思います。