- 改善しづらかった症状(精神的な不安定さ、体の痛み、頭痛など)にお悩みの方
- 慢性的なストレスを改善したい人
- 集中力が続かない、仕事や勉強に集中しづらいと感じる人
- 脳のリラックス状態を学習し、自律的に不安・ネガティブ思考を軽減させたい人
- 寝つきが悪い、眠りが浅いなど睡眠に問題がある人
- ヨガや瞑想に加えて、もっと自分に合ったセルフケアを探している人
- 根本的な部分から悩みを解決したい方
- アスリート、演奏家、エンターテイナーなどパフォーマンスを上げたい人
- 会社のExtended Insuranceにカウンセリングが含まれているけれど、どう使えばいいかわからない方
カナダをはじめとする北米では、心理カウンセラーに相談するのは風邪で病院に行くのと同じくらい一般的なことですが、「日本語で気兼ねなく話せる心理カウンセラーがバンクーバーにいればいいのに…」と思ったことはありませんか?
そんな皆さん、カナダ公認サイコセラピスト&BC州公認臨床心理士(心理カウンセラー)であり、日本人コミュニティをはじめ、ハリウッド女優、オリンピック選手、企業経営者など、多彩なクライアントの心と体のバランスをサポートしている Sunny Chung(サニー・チャン)先生をご存知でしょうか?
(サニー先生は関西弁の明るく話しやすい雰囲気。英語・日本語でカウンセリングを行っている)
そして、サニー先生は従来の心理カウンセリングに加えて、脳・マインド・心・体を総合的に整える新しいアプローチ──Neurofeedback(ニューロフィードバック)とBiofeedback(バイオフィードバック)を提供しています。
心理的な悩みや身体の不調に深くアプローチできるこのセラピーは、今注目されている“脳から整えるセルフケア”の一つ。特に、「どこから来ているのかわからない不調」に長年悩んでいる方や、さまざまな病院に行っても原因がはっきりしなかった方に対しては、脳のどの働きが関係しているのかを探る“ターゲットアプローチ”が可能といわれています。
そして何よりも、セッションを日本語で安心して受けられるサニー先生のクリニックが、ここバンクーバーのダウンタウンにあります!
そこで今回は、サニー先生が「心・体の根深い不調に効果的」と推奨する、脳の働きを整える“ニューロフィードバック”と、呼吸・心拍・筋肉の緊張などの身体反応にアプローチして、心身全体のバランスを整える“バイオフィードバック”について詳しくお話を伺いました。(特にバイオフィードバックは、自律神経の調整に加えて、筋肉の緊張をゆるめたり、血流を促したりすることで、慢性的な身体の不調にも働きかけるセラピーとして注目されています。)
また、LifeVancouverスタッフがニューロフィードバックとバイオフィードバックのセッションを体験してきたので、そのときの様子もあわせて紹介します。
カウンセリングは今はまだ必要ないというバンクーバー在住の方も、セルフケアとしてセッションを受けるのも歓迎ということなので、ぜひ確認してみてください。
※サニー先生の心理カウンセリングについては以前も記事でも取り上げました。心理カウンセリングのセッションはオンライン・対面のどちらにも対応しているので、お家にいながら相談することも可能ですよ。(※ニューロセラピーは現在対面のみ)
ストレスに上手に対処しよう!心の問題をクリアにする「心理カウンセリング」とは
目次
あなたは、どんな方法で“ストレス解消”をしていますか?
ヨガやメディテーションなど、セルフケアを日常に取り入れている人も多いかもしれません。 でも、それだけで足りていると感じますか? あるいは、「寝たら治る」「時間が経てばなんとかなる」と、自分に言い聞かせながらやり過ごしていませんか?
また、同じ仕事・同じ生活をしているのに、昔よりもなぜか疲れやすいといった感覚はありませんか? 集中力が続かない、なんとなくやる気が出ない──そんな“気づきにくい不調”が、少しずつ積み重なってはいませんか?
情報が溢れ、ペースの速い社会の中で、 忙しい人はさらに忙しく、何もしない人はますます引きこもれる──そんな両極化した時代に、私たちの“脳”と“体”は常に緊張状態にさらされています。
そのせいで、気づかないうちに脳が休まらず、ストレスが積み重なりやすくなった今、思考や感情のパターンも知らないうちに偏ってしまっているかもしれません。
そんな時代だからこそ、「脳と自律神経を整えるセルフケア」が重要といえるかもしれません。
ニューロフィードバック(Neurofeedback)とバイオフィードバック(Biofeedback)のQ&A
「ニューロフィードバックって何?」「バイオフィードバックとの違いは?」という方に向けて、サニー先生に直接お話を伺ってきました。ここからは、Q&A形式で、その仕組みや期待される効果について詳しく紹介していきます。
Q. 薬に頼らないアプローチとして注目されているニューロフィードバック(Neurofeedback)とは?
ニューロフィードバックは、脳波をリアルタイムでモニタリングし、望ましい脳波パターンを強化することで自己調整能力を高めていくセラピーです。この仕組みにより、心身のバランスを整え、自分のベストな状態に近づけていきます。
以下のような悩みがある人に向いています。
- 不安定な感情
- うつ症状
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 慢性痛や線維筋痛症
- 記憶障害
- 頭痛
- 過剰な怒りや攻撃性
- 不安症&パニック障害
- 睡眠障害
- 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
- 複雑トラウマ(CPTSD)
- 依存症
- 勉強やスポーツなどパフォーマンスの向上
私のクリニックでは、ニューロフィードバックのセッションを重ねることで、「パニック症状が落ち着いた」「受けてよかった」「薬がいらなくなった」「集中力が上がった」「トラウマに反応しなくなった」「感情の不安定さがなくなった」などの効果を実感しているクライアントさんからの声が多く寄せられています。
例えて言うのであれば、ピアノやギターを長く弾いていると、必ず調律(チューニング)が必要になりますよね。脳や体もそれと同じなんです。
気づかないうちに、私たちの“脳のリズム”はズレていき、それが日常になると、そのズレにすら気づかなくなってしまいます。大きく崩れたときにようやく不調として現れる──そんな仕組みになっています。
ニューロフィードバックは、そうした“ズレたまま慣れてしまった脳”の働きを、少しずつ本来の健康な状態へと導くセラピーです。脳波を整えることで、自分のベストが出せるようになります。たとえば、集中力が高まり、気持ちが落ち着いたり、試合や発表の場でも緊張しにくくなったという成果も出てきます。
実際、アメリカンフットボールやサッカー、テニスなどのトップアスリートをはじめ、俳優、音楽家、そして経営者など、さまざまな分野のプロフェッショナルたちが、このセラピーを取り入れています。彼らは、スキルだけでなく「心と脳のコンディショニング」を整えることで、集中力・判断力・メンタルの安定を高め、パフォーマンスに差をつけています。
つまり、ニューロフィードバックは単なる症状の改善にとどまらず、スポーツ、エンターテインメント、学業、ビジネスなど、ベストな状態へと導くための脳からのアプローチとして、今広く活用されているのです。
実際に、プロアスリートが本番で最大限の集中力を発揮するためにニューロフィードバックを導入している例も増えており、Netflixの番組でも取り上げられるなど注目を集めました。
(プロのアメリカンフットボールの選手がパフォーマンス力を高めるためにニューロフィードバックを行っている様子)
うつや不安症などの不快な症状に対して、薬で対応されるクライアントさんもいますが、薬では脳が学習しないんです。ニューロフィードバックは健康な脳波をフィードバックから学習し、健康な脳波に戻してくれるので、自己調節ができやすくなるんです。頑固な症状にはニューロフィードバックが効果的と言えます。
不健康な脳波の場合は自己コントロールができず、「頭ではわかってるけど・・・感情がついてこない」というような、ずっとモヤモヤした状態、症状が治らない、悪化状態になってしまいます。
また、とてもわかりやすく、シンプルに言うと、視力回復センターで視力を整えるように、ニューロフィードバックは“脳の視力”を整えるようなものかもしれません。
セッションでは、脳波をリアルタイムでモニタリングし、特定の状態になると音や映像でフィードバックが返ってくることで、脳が“どんな状態が安定しているのか”を学習していきます。脳をベストな状態に整えることで、自分自身のパフォーマンスも自然とベストな状態に近づいていくのです。
サニー先生曰く、「最近は家庭用のニューロフィードバック機器&アプリも出てきました。こうしたものは、“誰にでも合うように作られたフリーサイズ”のようなもの。ちょっとした集中力アップやリラックスには役立つこともありますが、不安やうつ、トラウマなど、つらさを抱えている方は、まず専門家に相談してほしいです。“なんとなく良さそう”で始めるより、自分の脳に合った方法を選ぶことが、遠回りに見えて一番の近道です。」とのことでした。
Q. 引き寄せや夢はニューロフィードバックで叶いやすくなるのでしょうか?
「引き寄せ」や「夢」を実現するためには、心の奥からリラックスしている状態が不可欠です。私のクリニックでは、脳を深くリラックスさせるアルファ波と、創造性や直感と結びついたシータ波に焦点を当てたニューロフィードバックセッションも行っています。
このアルファ&シータ・セッションでは、脳を雑念の少ない穏やかな状態へと導いていきます。また、このセッションでは、脳にネガティブな考えをポジティブに書き換えていくことも可能になります。その結果、願いやビジョンに対する集中力が高まり、“整った状態”が自然と育まれていきます。
夢を叶えたいと必死になるほど、かえって夢が逃げてしまいます。だからこそ大切なのは、リラックスした集中力。 ニューロフィードバックでは、無理に変えるのではなく、あくまで自分の脳が自然に調整できるように促すのが特長です。まるで、脳を丁寧に“調律”するようなセラピーなのです。
また、ニューロフィードバックを取り入れたことで、心理カウンセリングだけでは解決が難しいケースにもアプローチできるようになりました。脳波を整えることによって病気の予防につながる可能性もあるので、気になる方は一度ご相談ください。
Q. ストレスや不安を軽減するというバイオフィードバック(Biofeedback)についても教えてください。
たとえば肩こり、筋肉痛、腰の痛みや頭痛に悩んでいると、多くの人はマッサージに行ったり、頭痛薬を飲んだりしますよね。でも、「その場は楽になるけど、またすぐに戻ってしまう…」と感じたことはありませんか?
バイオフィードバックは、自分で筋肉をゆるめたり、血流を促して頭痛を和らげたりといった“自己調整力”を高めるトレーニング。いわば、自分の体を自分で整えるスキルを身につけるためのアプローチです。
具体的には、センサーを使って自分の身体がストレスにどう反応しているのかをリアルタイムで“見える化”しながら、呼吸や筋肉の緊張を少しずつ緩める練習を行っていきます。例えば、肩のこり具合や呼吸の浅さなど、普段は無意識になりがちな反応を数値で確認でき、リラックスするとその数値が変化するのがわかります。自分の身体のクセを客観的に知ることで、「どうすれば整うか」が自然と見えてくるようになるのです。
また、バイオフィードバックは、通常は無意識でコントロールされている⾝体機能(例えば⼼拍数、筋⾁の緊張、呼吸パターン、発汗など)を意識的にコントロールできるようにするトレーニング方法です。これにより、ストレスや不安を意識的に軽減し、より健康的な⾝体的・精神的状態を保つことが可能になります。
以下のような悩みを抱えている人に向いています。
- 疲れが取れないという人
- 高血圧
- 自律神経失調症
- ストレス管理
- 過呼吸
- 消化不良
- パニック障害
- 過敏性腸症候群
- 呼吸障害
- 筋肉の緊張
また、バイオフィードバックはスポーツしている人にもオススメできます。
センサーを体に貼って、筋肉の反応を分析して「ここの筋肉が張っている、凝っている」などが分かったりするので、ニューロフィードバックと同じくプロのアスリートがセッションを受けていたりもします。あるプロゴルファーはスコアを上げるために、自分の筋肉の緊張をバイオフィードバックで可視化し、トレーニングしたのちU.S. OPENで優勝したという例もあります。
Q. バイオフィードバックの⽣理的ストレス評価(ストレス・アセスメント)とは何ですか?
まわりから生じるストレスによって、汗をかいたりなど私たちの体はちゃんと反応しています。ただ、普通はあまり認識しないですよね。
身体がストレスに反応しているものの、それを知らずにリカバリーできない状態でずっと生活していると、身体が「ストレスを抱えたこの状態が普通なんだ」と思ってくるので、常にストレスを抱えた生活を送ってしまいます。
バイオフィードバックの一環であるストレス・アセスメントは、ストレスが体に与える影響を測定する⽅法です。
ストレスで汗が出る人もいれば、体温が下がったり、肩が緊張したり、呼吸が乱れる人もいるなど、人それぞれストレスによる身体の反応は異なります。ストレスが身体にどんな反応を与えているかを視覚化することで、自分がどんなところにストレスが溜まりやすいかを認識することが可能です。そのため、ストレス管理が必要な場面で、どの部分に焦点を当てるべきかが明確になります。
フォローアップのセッションでは、日々の練習の効果を可視化しながら、トレーニングの進み具合を確認していきます。 自分でリラックス状態に持っていく練習を繰り返すことで、脳と体がまるでマッスルメモリーのように覚えていき、自然と自律的にコントロールできるようになっていきます。
その結果、自律神経が整いやすくなったり、筋肉の緊張を和らげられるようになったりするため、深い睡眠につながり、心身の健康改善へとつながっていくのです。
Q. バイオフィードバックの中で学ぶスキルの一つというレスキュー呼吸法について教えてください。
レスキュー呼吸法とは、緊張・不安・ストレス・パニックのときに、心と体を落ち着けるための呼吸法のひとつで、応急処置(レスキュー)として使われます。例えば、大切な面接やミーティング中にパニックになったときも、レスキュー呼吸法を用いるとリカバリーが早まります。
バイオフィードバックのアセスメントの一つで、自分にとって一番良い呼吸の仕方を知ることができます。自分の心拍数と呼吸のリズムが合っているとストレスからのリカバリーが一番良くなるので、ストレスが溜まりやすい人はもちろん、誰でも知っておいたほうがいい内容ではないかと思います。
ちなみに、ヨガのようなメディテーションでよくある「ゆっくり呼吸しましょう」は、自分に適した呼吸でないと効果が無いんです。なので、自分の呼吸を知ることは非常に大切だと思います。自分に適した呼吸が知りたい方は、ぜひ一度バイオフィードバックのセッションを受けてみてください。
Q. 会社のExtended Healthに加入していますが、ニューロフィードバックもバイオフィードバックも適応されますか?
多くのExtended Health Insuranceでは、心理カウンセリング(Counselling or Psychotherapy)が補償対象となっています。
セッションでは、Neurofeedback(ニューロフィードバック)やBiofeedback(バイオフィードバック)も、カウンセリングの一環として行われるため、EMDRやCBTなどの他の心理療法モダリティと同様に、カウンセリングとして保険請求が可能な場合が多くあります。
まずはご自身の保険プランで「Registered Clinical Counsellor」「心理カウンセリング」の項目が補償対象に含まれているかをご確認ください。(*MSPは対象になりません)
カウンセリングを受けたいという方はもちろんですが、普段カウンセリングに行くほど悩みが無いという方も、補償の範囲でレスキュー呼吸法やストレスアセスメントなどのセッションを受けてみるのもオススメです。
バンクーバーでニューロフィードバックとバイオフィードバックのセッションを受けてみた感想
2025年春、バンクーバーのダウンタウン、Robson Squareの近くにある サニー先生のオフィスを訪れ、ニューロフィードバックとバイオフィードバックのセッションを受けてみました。(住所:Suite 305-938 Howe Street Vancouver BC)そのときの感想をお届けします。
ニューロフィードバックのトレーニングを体験
最初に復習すると、ニューロフィードバックとは脳波(=脳の活動状態)をリアルタイムで可視化して、自分で脳の働きを整えるトレーニングということでした。例えるのであれば、脳の筋トレに近い感覚で、正しい動きを脳に“思い出させる”ことで、自然なバランスを取り戻すというイメージです。
まずはサニー先生に脳波の測定機を取り付けてもらいました。
その後、自分の普段の脳波の動きを見せてもらったのですが、何かを考えたりすると脳波の動きが活発になっていました。また、ネガティブなことを考えたりすると、その瞬間に脳波の動きが変わるとのことで、ずっとネガティブなことを考えていると、普段もネガティブな脳波の癖がつくそうです。
これまで自分の脳波を見たことなんて一度もなかったので、LifeVancouverスタッフは「面白い!」の一言。そして、ここからが本番です!
なんとレーシングゲームを使って、脳波をコントロールするトレーニングに入りました。まさかゲームをするとは思っていなかったゲーム好きのLifeVancouverスタッフ、大興奮。ニューロフィードバックのためのゲームが色々あるそうです。
まずは車体選びから・・・。本当によくあるビデオゲームのようで、ニューロフィードバックの施術であることを忘れそうでした。車体や色も選べたので、今回は黄緑の車体を選びました。
ちなみに、このゲームにコントローラーは使いません。脳波によって車の動き方が変わる仕組みになっていて、まるで脳がプレイしているような、何とも不思議な体験。
サニー先生とおしゃべりをしつつ、両手でスマホ撮影しながらプレイしていたので、脳が忙しく、運転はガタガタ・・・。これは、脳波が正常な状態からズレているときに起こる現象で、その場合は画面が曇ったり、車がコースアウトしたりするそうです。
逆に脳波を安定させておくと、スムーズに走行できるんです。つまり、うまく走ろうとすることで、自然と脳波を安定させる練習になるというわけ。
その後、おしゃべりも動画撮影をやめて走行に集中してみたところ、見事に安定!ガタガタだった運転がスムーズになり、脳波も落ち着いてきたと言われました。
サニー先生の例えでしっくり来たのですが、子どもの頃に自転車に乗るために、練習を繰り返しますよね。そして一度乗れるようになると、しばらく乗っていなくても、自転車には自然と乗れるかと思います。
ニューロフィードバックも自転車の練習と同じで、脳波を安定させる練習を繰り返すことで、日常生活の中で意識しなくても、健康的な脳波状態をキープできるようになるそうです。そう聞くと、すごいですよね。
(ニューロフィードバックの実際のセッションの様子)
たとえば、うつ病の治療で薬を飲んでいる人は、脳が健康な状態を学んでいないため、いつまで経っても薬を手放せなくなることもあるそうですが、このトレーニングで脳に“健康”を学ばせることができれば、根本からの改善も期待できるとのこと。薬に頼らず治療できるのは、嬉しく感じる方も多そうです。
また、サニー先生によると、練習を続けることで、脳波が安定しているときは身体が軽く感じて、ネガティブなことを考えているときなど脳波が不安定なときは身体が重く感じるようになるそうです。
そのため、普段の生活の中でも「今、脳波が少しズレたな。身体がちょっと重たく感じる。」など気付けるようになり、「じゃあ、ポジティブなこと考えてみようかな?」と意識を変えやすくなるとのことでした。

※今回は体験はしませんでしたが、
「たくさんお医者さんを回ったのに、どれもうまくいかない」「もう諦めかけている」
そんな複雑な症状を抱えた方には、写真のようなフルキャップを使って、脳全体の状態を詳しく測定するアセスメントも行うそうです。
これによって、どの脳のエリアが不調の原因になっているかを特定し、必要な部分にピンポイントでアプローチすることができるとのことでした。
バイオフィードバックのストレス・アセスメントとレスキュー呼吸法を体験
ニューロフィードバックだけでなく、バイオフィードバックの一環で行われる「ストレスアセスメント」と「レスキュー呼吸法」の一部も体験してきました。
ストレス・アセスメント
アセスメントは首の周りや指などに汗や呼吸、心拍数などを計る装置を取り付けて行います。そしてベースとなる通常の状態のデータをまず取得して、その後セッションの中でストレスを感じる状況をつくることで、ストレスレベルを観察します。
ベースのデータを計測(画面を見ながらじっとしておく)
↓
第1のストレスを再現して、データを取る
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リカバリータイム(リラックスしてじっとしておく)
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第2のストレスをセッションで再現(第1、2はサニー先生がストレスがかかるように簡単なメンタルエクササイズをして誘導してくれます)
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リカバリータイム
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第3のストレス再現:最近嫌だったことを話す(犬の散歩をしていたら知らない人から怒鳴られてすごく怖かった、最近駐車違反のチケットを切られた等)
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リカバリータイム
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結果発表
アセスメント中、サニー先生が「早く!早く!」とあえて答えを急かしてくる場面がありますが、これは実際のストレス環境を再現するためです。特にアセスメントでは、急がされることで焦りやプレッシャーを感じやすくなり、心拍や皮膚電気反応、筋肉のこわばりなど、ストレスが身体にどう現れるかを可視化するための重要なプロセスなのです。実際に焦って、ストレスを感じました(笑)
ストレスをかける⇒リカバリータイムという流れを数回繰り返すことで、呼吸が乱れたり、汗がすごく出たり、筋肉が硬直してしまうなど、どんなストレスの状態が体に出ているのかを査定できます。
また、リカバリータイムにちゃんとストレスをリカバリーできているかどうかも数値で出てきます。例えば寝ても疲れが取れないという人は、リカバリーが結局できていないので、それを改善するためにどうすればよいかが見えてきたりします。
アセスメント後には結果の解説があり、LifeVancouverスタッフの場合、汗はリカバリーできたものの、呼吸がうまくリカバリーできていないことが分かりました。そのため、ストレスにより呼吸が乱れ、リカバリーが遅れるということでした。
レスキュー呼吸法
ストレスが呼吸に出ることが分かったLifeVancouverスタッフ。そこで、バイオフィードバックのレスキュー呼吸法も体験してきました。
セッションの中で、自分の心拍の変化をリアルタイムで見ながらこの呼吸を行うと、視覚的に「落ち着いている自分」を確認できます。これにより、自分の呼吸パターンの癖に気付くことができ、練習を重ねることで、ストレス時にも自然と呼吸を調整できるようになり、リカバリーを早めることができます。
(赤と青の線が重なる呼吸が一番健康とのことでした。LifeVancouverスタッフは全然合っていなくて、少しショックでした・・・)
サニー先生によると、1分間に4.5回や7.5回など、自分に適した呼吸ペースは人それぞれのため、自分にベストな呼吸のペースをアセスメントでまず把握することが大切ということでした。LifeVancouverスタッフは最初全然呼吸が合っていなかったのですが、練習して赤と青の線が少し重なるようになりました。
ストレスアセスメントもレスキュー呼吸法も保険が適用されるので、自分の体をより知るためにも一度皆さんもセッションを受けてみてはいかがでしょうか?
まとめ:悩みを抱えている人はカナダ・BC州公認心理カウンセラーのサニー先生まで
(対面セッションでは2匹のセラピードックがお出迎えしてくれます)
メンタルヘルスで悩みがある方はもちろん、そうではない方もセルフケアのためにニューロフィードバックやバイオフィードバックのセッションを受けてみると、新しい視点で色んなことに気付けるかもしれません。
最後にサニー先生のメッセージをお届けします。
そうすることで、視野が広がり、目の前にあるチャンスにも気づきやすくなり、それをしっかりと掴むことができる可能性が高まります。
そして、「今」を活かしていくことが、結果として過去の癒しにもつながり、自分の望む未来を自らの手で創っていけるのではないかと思います。
スポーツのパフォーマンスを上げたい方も、日々ストレスを抱えている方も、自律神経を整える技術を学びたいという方も、一度サニー先生に相談してみてはいかがでしょうか?自身が加入する保険の補償額もこの機会に改めてチェックしてみてくださいね。
カナダ公認サイコセラピスト&BC州公認臨床心理士(心理カウンセラー) Sunny Chung先生
(Clinical Counsellor/Psychotherapist)
プロフィール:
カナダ公認サイコセラピスト&BC州公認臨床心理士カウンセラー。大阪生まれ大阪育ちの関西気質な朗らかさと気さくさで、若い人から年配の人まで男女問わず人気。一年中たくさんの山々へ登りにでかけている大のアウトドア好き。過去には、アメリカ・カナダの企業で10年間、人事マネージャーとしてマネージャーおよびエグゼクティブへの英語でのコーチングも実施。
オフィスの住所:Suite 305-938 Howe Street Vancouver BC
TEL:604-374-2183