「清水なおみのとっておきレシピ」
こんにちは。清水なおみです。
料理はハートで作るもの!皆さんも、どうぞクッキングを楽しんでくださいね。
皆さんは、ホームメイドのパンを焼いたことがりますか?ちょっと難しい。。。と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、誰にでも失敗なしにできるフォカッチャ・ブレッドの作り方をご紹介します。何にでも合うおいしいイタリアのパンですが、本当にびっくりするくらい簡単に作れます。パンの基本ですので、どうぞぜひ試してみてください。
基本は、イーストをぬるま湯と砂糖の中でしっかり発酵させること。ぬるま湯は、指を入れて「良い湯かげん」くらいです。お湯が熱すぎるとイーストが死んでしまいます。イーストの“エサ”になる砂糖をお忘れなく。
そっとしておくと、10分ほどで細かい泡が立ってきます。これがイーストの生きている証拠です。この泡が出てこない時は、イーストが活動していませんので使わないでください。
あとは、分量通りに材料を混ぜてこねるだけです。2次発酵もしなくて良いので、案外、簡単なんです。
このパンは、スクールボード(教育委員会)主催のクッキングクラスのためにレシピを考案し、その後皆さんに教え続けているものです。Naomi’s Cafe時代にはたくさんの種類のパンを焼いていましたが、イタリアン・ブレッドは焼いたことがありませんでした。
カフェの閉店後、インストラクターとしてクッキングクラスの指導をするようになってから(なんと65歳からインストラクターを始めたんです!)、フォカッチャをぜひやってみよう!と思い、バンクーバーのイタリア系のパン屋さんをあちこち食べ歩き、あれこれ試行錯誤した結果生み出されたレシピです。簡単で美味しい、私のおススメレシピのひとつです。
材料もとてもシンプルですので、パン本来の美味しさを楽しむことができます。トッピングの量や種類は、お好みで調節してください。それがまた、ホームメイドの良さですから。
そしてこのパンのもう一つのおススメポイントは、焼きあがったあとの応用の仕方です。
フォカッチャ・ブレッドそのものとして楽しむ他、焼きあがったフォカッチャの上に、チーズ、ミニトマト、ベーコン(ちょっと高いですが、Back Baconがお勧め!)、パイナップルなどお好みの具材を載せて温め直すと、上等なピザのようなすてきな一品になります。
見た目も豪華で、フォカッチャとはまったく違うおいしさです。お客様のおもてなしにも使えますよ。どうぞぜひチャレンジしてみてください。
目次
第28回レシピ(難易度 ★★☆):フォカッチャ・ブレッド(Focaccia Bread)
<材料>フォカッチャ・ブレッド 2枚分
*北米の1カップは約250mlです。
- ドライイースト 小さじ 1+1/2
- お湯(ぬるま湯) 1カップ
- 砂糖 小さじ2
- オリーブオイル 大さじ2
- All-Purpose Flour(中力粉) 3~3+1/2カップ
- スキムミルク(粉末) 大さじ1
- 塩 小さじ1/2
(トッピング)
- オリーブオイル 大さじ1くらい
- ニンニク(おろしたもの) 量はお好みで
- ローズマリー(ドライ) 小さじ1くらい
- オレガノ(ドライ) 小さじ1くらい
- 岩塩(Sea Salt) 小さじ1~2くらい
- ブラック・オリーブ(缶詰) 12個くらい(量はお好みで)
<作り方>
① 天板にパーチメントペーパーを敷いておく。
② ボールにお湯(ぬるま湯)を入れて砂糖を溶かし、イーストを加えて約15分置く。
③ 小麦粉、スキムミルク、塩、オリーブオイルを大き目のボールに入れておく。小麦粉は、まず3カップを入れ、生地の状態をみながら残りの粉を少しずつ加える。
④ ②のイーストが発酵して細かい泡が立ってきたら③に加えて、木じゃくしでしっかりと混ぜ合わせる。(やわらかめだがくっつかない程度の生地になるように、加える小麦粉の量を加減する。)
⑤ 台に小麦粉(分量外)を振り、生地を10分ほどよく捏ねる。
⑥ ボールにオイルを塗って生地を入れ、カバーをかけて約1時間半あたたかい所に置いて発酵させる。
その後、生地を手のひらで押さえて「ガス抜き」をする。
⑦ 軽く打ち粉をした台の上で生地を2つに分け、それぞれを麺棒で平らに伸ばす。(厚さ1センチくらい)
表面にオリーブオイルを塗り、ニンニク、ローズマリー、オレガノ、塩を振り掛ける。指で窪みを作り、ブラックオリーブを入れる。(量はお好みで。)
⑧ 天板にのせて、350℉(約180℃)のオーブンで、20分~25分焼く。
<ポイント>
- イーストは、砂糖を加えたぬるま湯に入れて、静かに発酵を待ちます。熱いお湯を使うとイーストが死んでしまいます。
- 10~15分経っても泡が立ってこない場合は、イーストがダメになっていますので、使わないでください。(*ドライイーストは冷蔵庫内でも1ヶ月ほどで発酵しなくなってしまいますので、冷凍保存をお勧めします。)
- オーブンによって違いますので、焼き加減は必ず自分の目で確かめてください。
- トッピングは、お好みで自由にアレンジしてください。量も、お好みに合わせて調節してください。
- オリーブオイルや塩は、質の良いものを使うとおいしさが引き立ちます。
<応用>
焼きあがったフォカッチャブレッドの上に、チーズ、ミニトマト、バックベーコン(脂の少ないベーコン)、ピーマン、パイナップル(缶)等をのせて軽くオーブンで温め直すと、ピザのようなおいしさが楽しめます。
主婦の友社から「ナオミのカフェ(Naomi’s Cafe)」好評発売中!Kindleでも購入可能です
1971年から25年間、カナダ人に愛されたニューウェストミンスターのカフェ「Naomi’s Café」。
そんなNaomi’s Café に集まる人たちとの笑いと涙と“愛”にあふれた数々のストーリーと、なおみさんの人生を書き綴った本が、2022年1月31日に主婦の友社から出版されましたよ。
ちょっと元気の出ない方、人生に行き詰まっている方、人と関わることがしんどくなっている方。。。
そんな方は、ぜひこの本を手に取って、清水なおみさんに元気を分けてもらってください。Kindleでも購入できるので、カナダ在住の方もぜひ!
それでは、次回のレシピもお楽しみに。