カナダポスト (Canada Post) の従業員を代表するカナダ郵便労働者組合(CUPW:Canadian Union of Postal Workers)は、2025年5月20日(火)に72時間前のストライキ通知を出していました。
そして本日 5月23日(金)午前0時から合法的にストライキに突入できる立場になりましたが、全面的な業務停止となるストライキ実施は今のところ保留されています。
ただ、CUPW は約55,000人の組合員に対し、1日8時間、週40時間を超える労働を拒否するよう指示を出しました。
CUPW Issues Overtime Banhttps://t.co/cGaMTYpZli#SupportCUPW #canlab #cdnpoli @CanadianLabour
— CUPW (@cupw) May 23, 2025
CUPWは5月22日の声明で、「組合は今回、社会への混乱と組合員の労働日数損失を最小限に抑えるため、時間外労働禁止を実施することを決定しました。」と語っています。また、「これは合法的なストライキです。CUPWの全組合員はこの指示に従わなければなりません。」と記しています。
本日23日から郵便配達員はルートの完了の有無にかかわらず、8時間勤務後に仕事を終えることになりそうです。
photo from canadapost-postescanada.ca
これを受けてカナダポストは声明で、郵便物は配達されるものの遅延が発生する可能性があることを警告しています。残業禁止は都市部とRSMC(地方・郊外郵便配達員)の両方に影響を与えることが予想されます。
カナダポストでは、今回のストライキの可能性によって、すでに小包と郵便物の取扱量が大幅に減少しているということです。
ストライキ活動がさらに激化すれば、従業員、中小企業、そして郵便システムに依存する数百万人のカナダ国民に甚大な影響を及ぼし、既に深刻な財務状況をさらに悪化させる可能性があるため、カナダポストは「双方が問題解決に全力を注ぎ、交渉による合意に達することが不可欠です。」と記しています。
CUPWはカナダポスト側が労働条件の変更、福利厚生の停止、レイオフの開始など、追加の措置が取る可能性があると予想していますが、ストライキの今後の展開は今のところ不透明となっています。