バンクーバーで生の青梅・青杏を買える場所。梅酒・梅シロップ・梅干しなどに

   
  

日本では梅の季節になると、”梅仕事”といって自家製の梅酒や梅シロップ、梅干し作りを楽しむ方も多いですよね。実はここバンクーバーでも、生の青梅を手に入れることができます。

とはいえ、どこで・いつ頃青梅が買えるのか、情報が少なくて困っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、バンクーバー在住の野菜ソムリエHiroがバンクーバーで生の青梅が購入できる場所をお伝えします。また、青杏(未熟な杏)についても同様に紹介します。

カナダに暮らしながらも梅酒や梅干し作りに挑戦したい方は、ぜひ確認してみてください。

※以下、自分の知っている範囲での話になるので、予めご了承ください。他に「こんなところで梅が手に入るよ!」という情報があれば、ぜひSNSなどでお寄せください。


はじめに:青梅(Ume Plums)と青杏(Green Apricot)について


(写真は青杏)

日本ではあまり出回っていないかと思うのですが、バンクーバーでは未熟な杏(青杏=グリーンアプリコット)が手に入ります。青杏は見た目も青梅に似ていて(※杏は梅と同じバラ科サクラ属)、青杏を青梅と称して販売されていたりもするので、青梅にこだわる方はお気を付けください。

見た目で判断するときは、以下を参考にしてみてください。

(青梅と青杏の見た目の違い)

特徴 青梅(うめ) 青杏(あんず)
楕円というより球体。まるっとしている。 縦に少し長く梅に比べると若干平たい。楕円形が多い
表面 なめらかでうっすら産毛がある 産毛が梅より多い(※これは個人的感覚ですが・・・)

(青杏の実を取り出した状態の杏シロップ)

ただ、青杏を梅干し・梅酒や梅シロップなどのように加工すると、青梅でつくったときと似た味になるので、青杏は青梅の代用品として利用することができます。実際に青杏で梅シロップならぬ杏シロップを先日作ってみたのですが、梅シロップに近い味わいになりました。(ソーダ割りにして楽しんでいます)

また、知り合いのバンクーバー在住の方も、青杏で梅干しを漬けていたりします。バンクーバーに長年暮らす方にお話を聞くと、青杏が青梅の代わりになることは昔からバンクーバー在住日本人や日系人の間で知られているようです。

ちなみに「バンクーバーのペルシャ系の食料品店で青梅を見かけた!」という声もいただいたのですが、ネットで調べてみるとこちらは「Gojeh Sabz(グジェ・サブズ?)」という未熟なサワープラムのようで、見た目は一般的な梅よりもっとツルツルとして光沢があるように感じます。

Gojeh Sabzは春の短い期間に出回るとのことで、塩を少し振って生で食べたりするようです。梅と同じように使えるかは謎ですが、個人的に一度手に入れたいと思っています。

 

バンクーバーで青梅・青杏を購入できる場所

ここからは、バンクーバーで青梅と青杏を購入できる場所を紹介します。

PNE近くにあるTama Organic Lifeの方にも聞いてみたのですが、「数年前は梅を扱っていたけど最近は取り扱い無し」とのことでした。

また、バンクーバーのお隣のシアトルにあるスーパーUwajimayaでは、時期になると青梅が購入できますよ。(バンクーバーに持って帰るのが困難ですが・・・)

1.青梅:Soban Organic Farm (バンクーバーのファーマーズマーケットに出店)

まずは青梅から。バンクーバーのファーマーズマーケットに出店している Soban Organic Farm で青梅が例年6月頃に購入できます。出店場所は「Trout Lake / Kitsilano / RileyPark 冬季」の3ヵ所ですが、毎週出店しているのかは不明なので、訪れる前にVancouver Farmers Marketのベンダーリストでの確認をオススメします。

韓国系の方のファームで、過去数年は青梅を販売していなかったようなのですが、2025年は約1ポンド(453.6g)が20ドルで販売されていました。(数年前に見かけたときは1ポンド18ドルでした)

オーガニックということもあるのか、表面に斑点や傷が見られるものも例年多いのですが、青梅が欲しい方にとっては非常にありがたい存在となっています。

2.青杏: Klippers Organic Acres(バンクーバーのファーマーズマーケットに出店)


(5月10日に撮影)


(6月7日に撮影)

バンクーバーの Trout Lake や West End などのファーマーズマーケットに出店している Klippers Organic Acres では、毎年5月頃から青杏(グリーンアプリコット)を販売しています。

例年1ポンド(453.6g)が5ドル~6ドルくらいで手に入ります。5月だと果皮がキレイな緑色のものが多いですが、6月に入ってくると表面に傷がついたものが増える印象があります。

3.青杏: Fujiya


(2025年5月中旬に購入した際の写真)

バンクーバーでおなじみの日本食品を取り扱うFujiyaでも時期になると青梅を取り扱っている印象がありますが、2025年は青杏が販売されていました。日本の梅の販売予定は特に無いとのことです。

ClarkとRichmondの店舗で取り扱いがあったり無かったりするようなので、確実に青杏が欲しい方は一度店舗に在庫があるかどうか電話してみるとよいかもしれません。

4.青杏: Izumiya

リッチモンドにある日本食品スーパー Izumiya でも青杏の取扱があります。2025年はオーガニックの青杏が1ポンド $7.99 で販売されているのを確認しました。

個人的に毎年取扱があるのかは分からないのですが、IzumiyaのInstagramを見ると、2022年2021年にもBC州産の青杏を販売していたことが確認できます。

5.青梅: Suzuya

バーナビーの日系センターに併設されている日本食料品店Suzuyaでは、2024年7月に青梅(上の写真を見ると黄色がかっているものも多かったようです)が販売されていました。2024年時の価格は1ポンド10ドル。

2025年の販売について6月上旬にお問い合わせした際、2025年は青梅の入荷は未定で、入荷が決まったらInstagramでお知らせするということでした。今年も入荷してくれることを期待したいです!

Suzuyaで青梅を購入したいという方は、Instagramを随時チェックしてみてください。

 

果実酒瓶や氷砂糖は日本食料品店やアジア系スーパーなどで入手可能

以上が、野菜ソムリエHiroが把握している青梅・青杏の入手場所になります。もし上記の他にも青梅・青杏の入手先をご存知の方がいたら、ぜひSNSでお知らせください。

最後になりますが、果実酒瓶や氷砂糖はバンクーバーにある日本食料品店やアジア系スーパーなどで入手可能です。果実酒瓶はバンクーバーのDaisoにも様々なサイズがあったので、ぜひ確認してみてください。


(アジア系スーパーT&Tには2~5ドルくらいで数種類の氷砂糖が販売されていました)

また梅酒づくりによく使用される日本の蒸留酒「ホワイトリカー」(アルコール度数:通常35度前後)ですが、自分の知る限り、バンクーバーでは「ホワイトリカー」という名称の商品は基本的に流通していないかと思います。

そのため、無味・無臭のウォッカ(アルコール度数:40度くらい)で代用している方が多いかと思います。

この記事がカナダにいながらも梅仕事をしたい方の参考になれば幸いです。梅はクエン酸を含み、夏バテ対策にも関係があると言われていたりもするので、夏前に梅シロップを準備しておくのもオススメです!

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