「清水なおみのとっておきレシピ」
こんにちは。清水なおみです。
料理はハートで作るもの!皆さんも、どうぞクッキングを楽しんでくださいね。
今回は、B.B.Q. Pork=チャーシューを包んで蒸した中華まんじゅう、“B.B.Q. Pork Buns”をご紹介します。関西では、「豚まん」と呼ばれる私の大好物です。
このレシピを作るのには、かなり苦労しました。どうしても納得のいく中華まんじゅうの皮が出来ずに、あれこれと粉を変えやり方を変えては数えきれないほど試してきました。
そしてやっとたどり着いたのが、“Self-Rising Flour” を使うこのレシピです。
Self-Rising Flourというのは、北米でベーキングの時に使われる粉で、小麦粉にベーキングパウダーと塩を加えたものです。(スーパーの小麦粉のコーナーに置いてあります。)これを使うことで、胸を張ってお勧めできるおいしいおまんじゅうの皮が作れるようになりました。
この皮は万能ですので、フィリングを変えればアレンジは無限に広がります。ひき肉のあんを包めば中華肉まんになりますし、あんこを包めばおいしい蒸し饅頭になります。
蒸しまんじゅうの場合は、とじ目を下にしてパーチメントペーパーに置き、蒸す直前に表面に霧吹きで水を吹いて湿らせると、表面がつるんときれいに蒸し上がります。皮にほんの少し食紅で色をつけると、紅白まんじゅうにもなります。
包み方も、何回かやっているうちにどんどん上手くなっていきますよ。多少大きさや形がバラついていても、それは手作りの良さというものです。食べてくれる人の笑顔を思いながら、楽しく包んでいきましょう!
中身はBBQ Pork 、Hoisin Sauceで甘く味付けしてあります。Hoisin Sauce(海鮮醤・ホイシンソース)は中国系の調味料で、豚肉との相性がとても良いんです。バンクーバーでは、中華系スーパーの調味料のコーナーにあります。中華料理の調味料として、いろいろ楽しめるソースです。
今回は市販のチャーシューを使っていますが、細めのブロックの豚肉をオーブンでBakeして、仕上げに何回かブラシでHoisin Sauceを塗って仕上げるとご家庭で上等のチャーシューが作れますよ。ぜひお試しください。
このBBQ Pork Bunsは、冷凍保存もできます。室温解凍して、蒸し直すと出来立てのおいしさがまた味わえます。面倒な方は、電子レンジでチンでも大丈夫です。
軽い食事にも、お子さんのおやつにもピッタリです。たくさん食べられてしまいますから、ご注意ください!(笑)
目次
第20回レシピ(難易度★★☆):B.B.Q. Pork Buns (豚まん)
<材料>16個分
*北米の1カップは約250ccです。
- ドライイースト 大さじ1(15g)
- お湯(38℃くらい) 1カップ
- 砂糖 1/2カップ+小さじ2
- All-Purpose Flour(中力粉) 1カップ+1カップ
- Self-Rising Flour 1カップ
- クリスコ・ショートニング 30g
(フィリング)
- サラダ油 大さじ1
- 青ネギ(刻む) 大さじ3
- ショウガ(すりおろし) 小さじ1
- Corn Flour 大さじ1 (注:Corn Mealではありません。)
- 水 1/4カップ
- しょうゆ 大さじ1
- Hoisin Sauce 大さじ1
- 砂糖 小さじ1
- シェリー酒(Dry Sherry) 小さじ1
- BBQ Pork (チャーシュー) 300g (1センチ角に切っておく)
*BBQ Pork は、なるべく脂身の少ない部分を選びましょう。
<作り方>
(生地)
① お湯の中に砂糖小さじ2とイーストを入れ、15分ほど置いておく。イーストが溶けて、泡が立ってくるまで待つ。
② All- Purpose Flour1カップとSelf-Rising Flour 1カップをボールに入れ、①と砂糖、ショートニングを加え、生地を手でよく練る。生地の様子を見ながら、残り1カップのAll- Purpose Flourを少しずつ必要な量だけ足していく。(生地が手につかなくなってまとまるようになるまで。)
③ 生地の表面が滑らかにゴムのようになるまで、約10分ほどよく練る。ボールの上にカバーをかけて、 暖かい場所で、約2倍の大きさになるまで約1時間発酵させる。
(フィリング)
① フライパンをよく温めてからサラダ油を入れ、ネギとショウガを軽く炒める。
② Corn Flour、水、しょうゆを入れて混ぜ、さらにHoisin Sauce、砂糖、シェリー酒、チャーシューを入れ、とろみがつくまで炒める。
③ 冷ましておく。
(成形)
① 生地が約2倍に膨らんだら、上から押さえて空気抜きをする。
② 生地を16個に分け、ひとつずつ丸めてから平らに伸ばし、フィリングを真ん中に置いて包み込み、中心を指でつまんでしっかりと閉じる。
③ 小さく切ったパーチメントペーパーの上に乗せ、蒸し器の中に間隔をあけて置く。
④ 強火で十分に湯気の出ている状態で、約20分蒸す。
<ポイント>
・生地の発酵時間は気温によって違いますので、目で発酵具合を確認しましょう。
・生地の粉(All-Purpose Flour)は、まず半量を入れ、生地の様子を見ながら少しずつ足していくようにします。生地がベトベトと手につかずにまとまるまで、粉を足します。
・フィリングを包むときには、麺棒を使わなくても、手で生地を平らにして包めば十分です。とじ目は、指でつまんでしっかりとじておきます。フィリングの量が多すぎると包みにくくなりますので、調節しましょう。
・蒸す時には、強火で十分に蒸気が出ている状態で蒸しあげます。やかんにお湯を準備しておいて、蒸している間に水がなくなってしまった場合には、水ではなくお湯を足すようにします。
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それでは、次回のレシピもお楽しみに。
Naomi’s Cafe Vancouver
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