カナダBC州の最低賃金が2023年6月から$1.1引き上げ。10年前の最低賃金も紹介

   
  

カナダBC州の一般的な最低賃金が2023年6月1日から時給 15.65ドル⇒16.75ドルに引き上げられます。

BC州では2001年から以下のように最低賃金の引上げが行われています。ちなみに、約10年前の2013年時点の最低賃金は時給 10.25 ドルだったので、最新の16.75ドルと比較すると 6.5ドルの差があります。

2001: $8.00
2002-2010: 引き上げ無し
2011: $8.75, then $9.50
2012: $10.25
2013: 引き上げ無し
2014: 引き上げ無し
2015: $10.45
2016: $10.85
2017: $11.35
2018: $12.65
2019: $13.85
2020: $14.60
2021: $15.20
2022: $15.65
June 1, 2023: $16.75

6.9% という最低賃金率の上昇は、2022年の BC州の年間平均インフレ率を反映しているとのことです。この引き上げは以下の職種の人にも同様に適用されています。

  • residential caretakers
  • live-in home-support workers
  • camp leaders

労働大臣のハリー・ベインズ氏は「インフレに対応できる最低賃金を設定することは、最低賃金で働く人たちが取り残されるのを防ぐための重要なステップです。 」「これらの労働者とその家族は、他の誰よりも高コストの影響を感じています。」と述べています。

また、Centre for Future Workのディレクターであるジム・スタンフドフォード氏は、「最低賃金の引き上げは、インフレへの必要な対応です。最低賃金の労働者により公平な報酬を保証することで、不平等を減らし、より包括的な社会を育むことができます。」と語っています。

BC州政府によると、この最低賃金の引上げにより収入が 16.75 ドル未満の約150,000人の労働者にプラスの影響があります。その労働者の多くは食品サービスの従業員、食料品店の従業員、小売業の従業員など、パンデミックの際のエッセンシャルワーカーとのことです。

最後になりますが、カナダ政府は先日4月1日に、連邦規制対象の従業員(federally regulated employees)の最低賃金を 15.55ドルから 16.65ドルに引き上げていました。

BC州政府のニュースリリースによると、これまでのところ、アルバータ州とヌナブト準州を除いて、カナダのほとんどの州・準州が今年最低賃金を引き上げると表明しているとのことです。

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