「新永住権パスウェイ」審査中に就労継続するためのオープンワークビザ申請が可能に

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。

2021年7月15日発表
カナダの移民省大臣は、新永住権パスウェイに関わる新しい方針を発表しました。

2021年7月26日施行の新制度
新永住権パスウェイの申請者は、本来はブリッジオープンワークビザ(移民申請中に現在の就労ビザが切れてしまうという申請者が対象の、審査期間中に働きながら審査を待つためのビザ)の対象外です。ですが、2021年7月26日から、これに似た新しい制度が施行され、新永住権パスウェイの申請者も審査中のオープンワークビザを申請することができるようになりました。

新制度施行の背景
新永住権パスウェイは、申請条件の一つに「申請時点でカナダで就労中であり、審査終了時点で合法的にカナダに滞在している」という条件があります。今回の発表により、新永住権パスウェイ審査中に就労ビザが切れてしまう人は、この条件を満たすための手段として、このオープンワークビザを利用することができるようになります。

 

申請条件

・新永住権パスウェイカテゴリーで永住権申請を完了している
・永住権申請時点で就労ビザを持って就労していた、または、就労ビザなしで合法的に就労していた
・永住権申請時点で、必要な英語力を満たしていた
・オープンワークビザ申請時点で、有効な就労ビザを持っていてその有効期限まで4か月以内である、または、就労ビザ以外のビザで合法的にカナダに滞在している。

 

その他

・申請者の配偶者は、カナダに滞在中であれば、配偶者就労ビザが申請できる
・申請はオンラインで受け付ける
・このオープンワークビザは、有効期限が2022年12月31日まで
・元の就労ビザの有効期限より前にオープンワークビザの申請を完了させれば、審査中に元のビザが切れても働きながらカナダに滞在ができる

申請方法の詳細は7/26に発表になる予定です。

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