カナダ移民局、より強固な国づくりを目指す移民制度の改革方針を発表

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。

カナダは、働き、学び、家族との生活を築くための新しい場所を探している人々にとって、最良の選択肢です。新移住者やカナダを訪れる人々は、カナダ経済を活性化し、地域社会に活気を与えます。

だからこそ、効果的で革新的、かつ強固な移民制度は、カナダを成功に導き、新規入国者に透明性のある公正な経験を提供するために不可欠です。

マーク・ミラー移民大臣は、カナダの未来のための移民制度(An Immigration System for Canada’s Future)として、人々のための移民制度を強化し、移民が引き続きカナダの経済成長に貢献し、企業やコミュニティの繁栄を支援するための道筋を報告書にまとめたものを発表しました。

強固な多文化国家として、選ばれる移住先としての地位を維持するためには、移民制度は国と移住者のニーズをタイムリーに満たすものでなければなりません。この報告書では、幅広いパートナーや利害関係者の協力を得て作成されました。この先どのようにカナダの移民制度を変革して行ったら良いかを示しています。この中にはすでに着手している変更もあれば、開発中のものもあります。

カナダ移民制度改革方針

カナダの移民制度が今後必要とする改革には以下が含まれます。

  • 移民制度を迅速に適応させ、増大する世界的な人道的危機に公平かつ持続的に対応できるようにする。
  • フランス語話者のマイノリティコミュニティの活力を強化し、人口的比重を維持・増加させるための新しいフランス語話者移民政策を策定する。
  • 各州、準州と協力して留学生プログラムを改善し、公正さや学生支援体制など重要なエリアで高い基準を持つ教育機関の学生ビザ審査期間を短縮して優遇されるよう認定教育機関(DLI)の枠組みを構築する。
  • 各州、準州、地方自治体との緊密な協力のもと、住宅、医療、インフラ計画、その他の重要なサービスをカナダの移民計画レベルに組み込む。
  • ビザや永住権申請プログラムや政策の改善、移民局のサービスを向上するため、移民経験のある新参者からなる諮問機関を設立する。
  • 永住権申請プログラムやパスウェイを、産業やセクター戦略を含む労働市場により効果的に整合させるため、Chief International Talent Officerのポジションを設ける。
  • 申請者が必要な情報を簡単に見つけられるよう、ウェブサイトをより使いやすくする。

これらの施策は、カナダ経済と労働市場のニーズを満たします。改革は、政府全体が協力し、カナダが将来を見据えて必要としている人材を受け入れることに重点を置きながら実施されます。

カナダ政府はすでに、業務の迅速化と合理化を図るため、多くの業務に自動化や高度な分析を導入するなど、移民制度の近代化を大きく進めています。今春からは、ファミリークラス、エクスプレスエントリー、学生ビザ、就労ビザ、ビジタービザ、市民権、パスポートの申請に関する情報を、申請状況トラッカーで確認できるようになりました。

すべての施策の詳細については、カナダ移民局ウェブサイト内の A plan to get there で見ることができます。

マーク・ミラー移民大臣のコメント

「関係者や新永住者の意見を聞くことで、カナダにおいてより強力で統合された移民制度を構築するための重要な洞察が得られました。これらの施策により、私たちは、移民プログラムと政策を国のニーズに合わせる包括的かつ協調的な計画で、より簡単に利用できるシステムを構築することを目指しています。私たちが前進していく中で、カナダにやってくる人々は、就労、就学、あるいはカナダを故郷と呼ぶことを希望しているかどうかにかかわらず、私たちの活動の中心にあり続けるでしょう。」

参照 -Quick facts

  • 外国からの移住者はカナダの人口増加の主な原動力です。2021年には、人口のほぼ4分の1(23%)に当たる830万人以上が、定住移民または永住権保持者であった。この割合はカナダ連合以来最大であり、G7の中で最も高い数値です。
  • カナダの人口に占める労働年齢の割合は減少しています。50年前のカナダでは、高齢者と労働者の割合は高齢者1人につき労働者が約7人でした。現在では、高齢者1人当たり労働者約3人になっており、近い将来、高齢者1人当たり労働者がわずか2人にまでさらに減少すると予測されています。労働人口の高齢化は、慢性的な労働市場の不足など、経済に広範な影響を及ぼします。
  • 最近の移民の3分の2近くは25歳から54歳までの中核的労働年齢であり、カナダの労働市場の若返りに貢献しています。

 

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