文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。
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「職歴・スキル別」永住権申請までのプロセスとワーホリを使うタイミング 3つのパターン
2024年のワーキングホリデービザ(ワーホリ)の登録が開始になりました。2024年も例年通り6500人の日本国籍の方が、ワーホリビザを取得できます。昨年2023年は、秋に人数枠がすべて埋まり登録受付が締め切られましたので、2024年にワーホリを取りたい方はお早めに。
ちょっと待って!永住権を目指す方、そのワーホリ申請して大丈夫?
でも、ちょっと待って!永住権を目指す方は、必ずしも2024年にワーホリを申請しないほうが良いかもしれません。
その理由を、現在の職歴とスキルがどのくらいあるかを3段階に分け、ワーホリを使用するタイミングを含めた永住権取得までのプロセスを簡単にまとめた例を挙げてみます。
日本での職歴やスキルが充分にある方
(Step1)ワーキングホリデービザ
- カナダで1年滞在しながら、自由な形態で働ける。
- ワーホリ中に雇用先を探し、雇用主に働きぶりをアピール。
- ビザ期限の4-6か月前に就労ビザの手続き開始。
(Step2)就労ビザ
- カナダで1~3年、働けるビザ(条件によりビザの長さが異なる)
- 雇用先や働き方が限定されている。
(Step3)永住権申請
- 就労経験を元に永住権を申請。Express Entryなどのプログラムが利用可能。
職歴やスキルがまあまああるが充分ではない方
(Step1)私立カレッジ
- 専門知識やスキルのブラッシュアップ、カナダでの資格取得を目指す。
- Coopと呼ばれる実習付きのコースが人気。
- Coopとは別に週20時間までアルバイトができる。
(Step2)ワーキングホリデービザ
- カナダで1年滞在しながら、自由な形態で働ける。
- ワーホリ中に雇用先を探し、雇用主に働きぶりをアピール。
- ビザ期限の4-6か月前に就労ビザの手続き開始。
(Step3)就労ビザ
- カナダで1~3年、働けるビザ(条件によりビザの長さが異なる)
- 雇用先や働き方が限定されている。
(Step4)永住権申請
- 就労経験を元に永住権を申請。Express Entryなどのプログラムが利用可能。
職歴やスキルがない方
(Step1)公立カレッジ
- 専門知識やスキルを一から作り、カナダでの資格取得を目指す。
- 2年のコースがおすすめ。
(Step2)ポストグラデュエートビザ
- カレッジ卒業後に働くための、最長3年間のビザ。
- 自由な形態で労働できる。(雇用先や働き方が限定されていない)
(Step3)ワーキングホリデービザ
- カナダで1年滞在しながら、自由な形態で働ける。
- ワーホリ中に雇用先を探し、雇用主に働きぶりをアピール。
- ビザ期限の4-6か月前に就労ビザの手続き開始。
(Step4)永住権申請
- ポストグラデュエートビザやワーホリでの就労経歴を積んでから永住権申請に進む。
永住権取得を目指すなら、とにかく早めにご相談いただくのがベスト!
ここにご案内したようなステップを踏むことで、異なるバックグラウンドや経歴を持つ方々がカナダで永住権を目指すためのプロセスを進むことができます。それぞれのステップにかかる期間やおすすめのプログラムは個々に違います。
永住権を目指す方は、ワーホリを申請する前に、まずは移民コンサルタントにご相談ください。あなたのベストなプロセスをご提案します!