今夏に再開?カナダ、アメリカとの国境再開のために多段階のアプローチを検討

   
  

カナダがアメリカとの国境を封鎖して以来、再開はまだかと思っている方も多いかと思います。

そんな中、先日カナダ側は2回のCovid-19ワクチン接種を受けた旅行者がこの夏から入国できるようにする「国境再開の多段階のアプローチ」を検討していることを語りました。

 

ジャスティントルドー首相が示唆した再開計画の2つの重要な要素は?

先日、ジャスティントルドー首相は公の場で国境再開の可能性がある計画の2つの重要な要素を語りました。その2つの要素は以下になります。

1. 再開は段階的に行われること
2. カナダに入国する旅行者は2回のワクチン接種を受けなければならないこと

CBCのこちらのニュースによると、段階的な国境再開計画において、第1段階で想定されているシナリオの例としては、ワクチン接種済みの旅行者が COVID 検査が陰性の場合は自己隔離を回避できるようにするとのことです。

ただ、国境再開に向けての計画のいくつかの側面(ワクチン接種の証明書など)は未解決のままで、カナダ公安省のBill Blair氏は「現在の国境制限が終了する6月下旬に第1段階が行われるかどうかは不明である」と先日語っていました。

さらにCBCによると、カナダと米国の協議を知っている人(匿名)によると、6月の再開の可能性には懐疑的であり、7月が第1段階の開始日としてより可能性が高いと示唆しているとのことです。

また、ワクチンを接種した証拠として、少なくてもワクチン接種カードと別のカタチの証拠が必要ではないかとも示唆しました。

 

カナダは米国よりも初回ワクチン接種人口の割合が高いものの、2回のワクチン接種を受けた人口は米国がカナダより約6倍高いとのこと

ちなみに先日6月4日には、カナダで12歳以上の人口の65%以上が初回のワクチン接種を受けたことが報告されています。

また、カナダ政府のこちらのデータでは、カナダで2回のワクチン接種を受けた人は18歳以上で7.02%となっています。(5月29日時点の情報)


photo from COVID-19 vaccination in Canada

もう一方で、米国では総人口の43%、そして成人の53%以上が既に2回目のワクチン接種を受けている状況で、米国の生活は通常に戻りつつあります。

ということで、国境が再開されて早く安全に両国を行き来できるようになるといいですね。より具体的な国境再開計画が発表され次第、また取り上げる予定です。

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