5年に1度のカナダ国勢調査(Census)まとめ。回答拒否の場合は最大$500の罰金も

   
  

2021年5月3日以降、カナダ統計局(Statistics Canada)から皆さんのお家に以下のような1通の手紙が届いているのではないでしょうか?

そう、国勢調査(Census:センサス)です。回答を拒否すると最大500ドルの罰金が科せられる可能性もあるので注意してください。

今回はカナダの国勢調査についてまとめて紹介します。
 

【5年に1度】そもそもカナダの国勢調査って何?

カナダは国として成長・進化し続けているため、ますます多様化するニーズに対応するにはカナダの構成を理解することが重要であるとしています。

そこで1971年以来、カナダの統計法によりカナダ統計局は1年と6年で終わる年、つまり5年ごとに調査を実施することが法的に義務付けられています。

そして2021年は、5月3日以降各世帯宛てに国勢調査の手紙が届くことになっています。

この国勢調査では、カナダ国民はもちろん、留学生やワークビザ所持者などの非永住者の人も対象となっています。

カナダ統計局によると、5月3日以降75%の世帯が年齢、結婚状況、言語などの基本的な人口統計情報を収集する短い形式の人口調査アンケートを受け取り、残り25%の世帯は長い形式のアンケートを受け取ります。

短い形式のアンケートが届いている場合は、オンラインで約5分~10分程度で終えることができますが、長い形式のものが届いている場合は、短い形式の質問票と同じ人口統計情報に加えて、世帯の社会的・経済的状況に関わる質問なども含まれています。(実際Lifevancouverスタッフは長い形式のアンケートが届いたのですが、約40分ほどかかりました汗)

オンラインで質問に答えるには、カナダ統計局のこちらのページで可能となっているので、忘れないうちに回答してください。

その際、届いた手紙に記載されているアクセスコードが必要です。


photo from Statistics Canada

また、オンラインでの回答が難しい場合は、郵送での回答も可能ですよ。

 

国勢調査の回答を拒否すると最大500ドルの罰金になるって本当?

統計法に従い、カナダのすべての居住者は国勢調査の質問票に記入することが法的に義務付けられています。

この法律は、国勢調査の質問票への記入を拒否した人には最高500ドルの罰金が科せられることを規定していて、過去には実際罰金になった人もいるので、お気を付けください。

2021年の今回は、2021年5月11日(火)までに提出が求められています

ちなみに、回答内容はカナダ統計局の従業員のみがアクセスできるようになっていて、機密性保持に努めています。

カナダ統計局のすべての従業員は、雇用終了後でも生涯にわたって国勢調査内容を守秘する宣誓を立てていて、国勢調査から得られた情報を外部に漏らした場合、その従業員は罰金/懲役の対象となるとのことです。

 

最後に:アンケートに答える間、カナダ統計局が作成したプレイリストも楽しんでみては?

最後になりますが、国民がオンラインで国勢調査のアンケートに回答するときのことを考えて、カナダ統計局はSpotifyとYouTubeで多数のサウンドトラック「2021 Census soundtrack」を作成しているので、聞いてみてはいかがでしょうか?

こういう遊び心が、カナダっぽい??


photo from カナダ政府

ということで、「そういえば届いていた手紙をテーブルの上に放置したままだ!」という方は、早めに回答しましょう。カナダ統計局は全世帯の約80%がオンラインでアンケートに回答すると予想していますが、郵送での回答も可能です。

皆さんの回答情報はカナダ統計局がまとめて、今後政府の対策や経済活動であったり、地方政府の決定にも役立てられます。

2016年度の統計結果でカナダは人口が3,500万人を突破したことが明らかになりましたが、2021年度の統計結果がどのようになるのか、今から楽しみですね。

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