文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。
7月14日に、カナダ国外でのオンライン就学について、学生ビザの「2ステップ許可プロセス」という新ルールが発表になりました。このルールはCOVID-19の関係での一時的なルールです。
迅速に許可証が発行できるように、書類に不備がないオンライン申請をした学生ビザの申請は優先的に審査されます。
カナダ国外でオンラインで授業を受講しても、学生ビザの申請をして、最低50%のプログラムをカナダ国内で完了した学生はポストグラデュエートワークパーミットの申請対象者となります。
学生ビザ申請の際に必要書類を全て提出できず、カナダ国外でオンライン受講をする学生に関しては、一時的な「2ステップ許可プロセス」を施行します。
2ステップ許可プロセスとは
カナダ国外から学生ビザを申請しSubmission Confirmationレターを移民局から受け取っている人は、申請条件を満たしていて後日必要書類がすべて提出できる予定であれば、審査結果を待たずに、ポストグラデュエートビザ対象プログラムでのオンライン受講をカナダ国外から開始することができます。
対象者
今秋のセメスターから開始されるポストグラデュエートビザ対象プログラムの入学許可をすでに学校から受けとっていて、9月15日までに申請を提出した学生ビザ申請者に適用されます。
一時的な新ルールの主旨
この新ルールは、一部の必要書類の準備がCOVID-19の関係で遅れてしまっても、カナダ国外からのオンライン受講を開始できるようにするための施策です。
コロナウィルスのパンデミックは全世界に数知れない影響を与えましたが、カナダ政府のスタンスは、カナダ人の健康と安全を守る一方、経済社会への影響を最小限に抑えることとしています。
留学生は渡航し、カナダ国内で受講できるようになっても、カナダ各地域の健康と安全、活力に貢献することが期待されます。
留意事項
この新ルールが適用になったとしても、申請者の学生ビザの申請が必ず許可されるという保証ではありません。書類が全て提出できても、犯罪歴や保安上の理由で却下されることもありますし、COVID-19の状況がどのように変わるか、また、渡航規制がどのように変わるかの予測も難しいと移民局は発表の中で述べています。
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ビザJPカナダでは、カナダへの短期・長期滞在や移住に関わる総合サポートおよびビザ取得代行業務を手がけています。
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