新型コロナウィルス影響後のバンクーバーの不動産市場はどうなる?

   
  

BC州ではすっかり収束したかのようなコロナウィルスですが、北京やニュージーランドでは再感染リスクが高まっていますし、アメリカ国境も依然として入国制限が続いていますので、まだまだ油断のならない所です。皆さん油断せずに感染予防に気をつけましょう。

先月後半から徐々に動き出したグレーターバンクーバー不動産ですが、我々リアルターも感染予防の為にオープンハウスを自粛し、バーチャルツアーやストリーミング、見取り図を駆使し、内見の際はマスク、手袋、サニタイザーの使用を徹底し、売り主さま、買い主さま双方の感染リスクに最大限の注意を払っています。

物件内覧のコロナ対策

日常生活が一変し、行列やテイクアウト、オンラインショッピングなども、もはや非日常ではなくなってしまった感がありますが、衣・食・住の一環をなす住居は、購入であれ賃貸であれ、生活には欠かせない物です。

多くの皆さんも今後の不動産市場、賃貸市場の行方が大変気になると思います。そこでプロの目から見た近況や実際のデータなどから、半年後から一年後くらいを予測してみます

各種カナダ政府支援が終わる秋がターニングポイント

カナダ・バンクーバー

現在も多くの人が一時解雇やビジネスの閉鎖や縮小を余儀なくされ厳しい状況が続いていますが、カナダ政府の金融支援策は日本などから比べると格段に早く、さしあたりの経済支援効果は絶大と言えます。

CERB支給や家賃補助プログラム、モーゲージローンの6カ月間の延滞など、多くの世帯が緊急支援を受けていますが、これらも非常事態宣言解除と共に段階的に打ち切りになります。

モーゲージ(住宅ローン)の返済

特に住宅ローンの返済猶予期限が切れる10月以降、一部の不動産市場では失業により返済不能に陥ったオーナーの売り抜け需要一層高まり、徐々に価格の下降が始まるのではないかと予想されます。

これらは主にローカルの雇用経済に直結した郊外物件で増えていくと考えられ、一方で富裕層が所有するエリアや投資物件では逆に売り控えが始まり、売買数は激減するものの価格の暴落には直結しないと思います。

若干下がり始めたバンクーバーの賃貸相場

バンクーバー賃貸

昨年頃から私の管理物件のテナント募集でも入居希望者が激減していて、賃料を調整しないと空室になってしまうようなケースも出始めました。

恐らく$3,000ドルを超えるようなレントを払っている人達が、徐々に購入へ踏み切ったか、もしくは更に賃貸料が安い郊外へ引っ越したのではと考えられます。

以下のデータを見てもバンクーバーの賃貸料は昨年比で約5~6%ほど下がっています


photo from PadMapper

特に新築物件の完成が相次ぐバーナビーのブレントウッドなどは、多くの新築物件が賃貸に出され、完全に供給過多になっていますので、家賃交渉の可能性などもありそうです

またカナダへの入国制限により学生やワーキングホリデーが入国できない事から、シェアハウスの相場も下がってきていますので、お引越しを検討中の方には朗報です。

それではバンクーバーの不動産はいつが買い時?

mortgage rates by:Ratehub.ca

もちろん各々の状況がありますのでひとえには言えませんが、「それはズバリ今でしょ!」(すこし古いですね)。

上の表をご覧の通り現在の住宅ローン金利は歴史的な超低金利となっています。何と10年前の半分以下です。

仮に$50万ドルの物件を10%頭金で購入した場合、10年前(金利4.24%)と今(2.34%)では毎月の返済額が約$450ドルも違うのです!年間にしたら$5,400ドルx10年で5万ドル以上も利息が安いのです。

低金利

来年の春までにはコロナも収束し、一般的な価格帯の不動産売買は早期に回復すると予想されていますので、過熱する前に競合オファーを避け、じっくりと物件を探せるチャンスと言えます。

バンクーバーに定住を決めた人は、まずは移民権の取得、頭金のご用意から準備しましょう。

バンクーバーの不動産を売却する予定の場合はどうしたら良い?

不動産の売却

売買市場があまり芳しくない中でも、転勤や帰国などの理由で不動産の売却予定の方もいらっしゃると思います。

出来るだけ高く売却したいのは皆同じですが、適正価格よりも高くリスティング価格を設定し、マーケットに合わせて徐々に価格を下げて行った場合、何れかの時点で市場価格と交差しない事には売買が成立しません。

以下のグラフをご覧の通り、早めに対応をした方が結果として高く売れると言えるのです。

また、ご所有の物件をどのようなバイヤーが買うのかをプロファイリングし、それに応じてリノベーションをする、そのまま地価で売った方が良い、などの有効な売り出しプランを立てましょう。

費用効果の高いアップデートが不可欠ですが、これらは是非我々のような専門のリアルターにご相談ください。我々のサービスは売り出し前の準備から始まっていますので、上手に付き合い良い結果につなげましょう。

まとめ:今後のバンクーバーの不動産市場の動き予測

現時点では売り手も買い手側も先行きが不透明で積極的なアクションは取りませんが、秋以降~年末頃にはそれぞれの売買市場が活発化していくものと予想されます。

来年2021年の春には今年売買を見送った売り手や買い手が再び市場に戻ると思われますので、一般的な価格帯の売買軒数はある程度早い時期に回復すると思います。

価格面については非常に判断が難しいですが、おおむね急激な下落とはならないものの、一部の人気エリアを除いては年末に向けて緩やかに下降し、来春以降再度上昇に転じるのではないかと予想されています。

フレッド吉村不動産売買のプロ・リアルター(REALTOR)

フレッド吉村

日本で一通りの学校教育、専門商社での営業実務経験を積んだ後、1994年4月に24歳でカナダ・バンクーバーへ渡航。現地日系旅行会社で働いたのち、2002年にBC州公認不動産仲介ライセンスを取得し、最大手のリマックス不動産グループに所属。以来16年、不動産売買のプロ、リアルター(REALTOR)として活躍中。日本の専門商社で培った建築資材の知識や、営業・交渉ノウハウ、日本人ならではのきめ細かなサービス精神をフルに活かす不動産売買のプロ。 不動産売買のご相談は以下より、お気軽にご相談ください。 【Facebook】バンクーバーの不動産 フレッド吉村 - リマックス不動産 【Web】2015 RE/MAX Group. F.Yoshimura

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