世界中から移民が集まる多文化主義のカナダ。2023年には人口4,000万人を突破し、1年間の人口増加が過去約70年で最大となりました。
そんなカナダには日本からの移民も多く暮らしていて、一人ひとりに違ったストーリーがあります。
そこでLifeVancouverでは、皆さんの「カナダに住みたい」を実現させるビザJPカナダに協力してもらい、カナダに魅せられて移住を果たした人たちを取り上げています。題して「カナダ移住への道」!
第3回目は、人気の美容室 Antique Hair Studio オーナーのShotaさんです。
今回はShotaさんに「雇用主としてのビザサポート」と「カナダと美容師」に関するお話を聞いてきたので、記事前半を「ビザスポンサー・雇用主編」、記事後半を「カナダと美容師編」の2つに分けてQ&A形式で紹介します。
従業員のビザサポートを考えている雇用主の方や、美容師としてカナダで働くことを目指している方、ぜひチェックしてみてください。
目次
- ビザスポンサー・雇用主編 Q&A
- Q1. カナダに来た理由と永住権取得までについて教えてください。
- Q2. ヘアサロン経営者として従業員のビザ申請をサポートしていますが、最初は不安がありましたか?
- Q3. 従業員のビザ申請代行をビザJPカナダに頼んでいる場合、雇用主としてShotaさんは申請にどのくらい関わるものなのでしょうか?
- Q4. 従業員の就労ビザor 永住権をサポートするには、具体的にどういった方法になるのでしょうか?
- Q5. 従業員のビザ申請サポートをビザJPカナダにお願いして良かったと思うことは何ですか?
- Q6. 従業員のビザ申請をサポートする場合、どんな人ならサポートしたいと思いますか?
- Q7. 従業員のビザ申請において、移民コンサルタントの存在は必要だと思いますか?
- カナダと美容師編 Q&A
- ビザについて相談してください
ビザスポンサー・雇用主編 Q&A
今回インタビューさせていただいた Shotaさんは、2008年にカナダへ渡航。2010年に永住権を取得し、2012年に自身のヘアサロン Antique Hair Studio をバンクーバーにOPENしました。(Antiqueという名前には、お店が長く愛されるようにという願いが込められています)
オープンから12年以上経ち、ShotaさんはビザJPカナダの協力の元、雇用主として今まで約10人の従業員のビザをサポートしています。(※就労ビザを得るには、スポンサーとなる雇用主が必要)
そこで、まずはShotaさんがカナダに来た理由と、従業員のビザサポートについて質問してみました。
Q1. カナダに来た理由と永住権取得までについて教えてください。
日本にいたときの先輩が、バンクーバーでヘアサロンをオープンしたのがきっかけですね。そのとき先輩から「カナダに興味があるんだったら来てみない?」と言われ、2008年に渡航し、ワークビザは勤め先のサポートで出してもらいました。
また、永住権申請の際に最初は弁護士を紹介されたのですが、その弁護士から「あなたはカナダ永住権が取れない」と言われたんです。
その後、ビザJPカナダ代表のYukiさんにも相談して、ビザJPカナダのサポートの元、2010年に永住権を無事取得することができました。今こうしてカナダに永住できているのは、ビザJPカナダのおかげです。
(ビザJPカナダ代表のYukiさんとShotaさんの交流は今でも続いています)
渡航の前から「将来はカナダで自分のお店を持ちたい」という想いを胸に移民を目指していたので、達成できて本当に良かったですね。
Q2. ヘアサロン経営者として従業員のビザ申請をサポートしていますが、最初は不安がありましたか?
Service Canada から雇用主への電話インタビューが何よりすごく不安でしたね。いつかかってくるのか分からないんですよ。
ビザJPカナダから電話インタビュー用のテンプレートのようなものをいただいていたのですが、何と答えればいいのか分からないことが以前あって、ビザJPカナダに「こういう質問があったのですが、どうすればいいですか?」と連絡したこともありました。
こちらからの質問に「こうするといいですよ」と的確なアドバイスをいつも提供してくれるので、そのときも無事に解決しました。
あと仕方ないとはいえ、ワークビザや永住権がいつ取得できるのか分からない、取得できるかどうか分からないという状況は、スケジュールを組む際などに不安というかストレスが少しありますね。
Q3. 従業員のビザ申請代行をビザJPカナダに頼んでいる場合、雇用主としてShotaさんは申請にどのくらい関わるものなのでしょうか?
メインは先ほどお伝えしたService Canadaとの電話インタビューです。こればかりは自分でやる必要があります。
あとは、基本的に書類へのサインと提出ですね。ビザJPカナダから「この書類にサインしてください」「T4を提出してください」など、依頼があった書類などをその都度提出しています。
自身がワークビザやカナダ永住権を取得したときの経験も含めて、移民コンサルタントに頼らず自分たちだけでビザ申請するには、時間と能力面を考えて全然割に合わないと思いますね。
Q4. 従業員の就労ビザor 永住権をサポートするには、具体的にどういった方法になるのでしょうか?
就労ビザの場合は、求人広告を決まったところに出して「応募項目をクリアしているカナダ人がいないから、この外国人を雇う必要があるんですよ」っていうのを証明する必要があるのですが、その作業もビザJPカナダが代行してくれて助かっています。求人の応募が来た場合も、ビザJPカナダが管理してくれるので、安心して任せていますね。
永住権の場合は、従業員の学歴・職歴なども一人ひとり異なるので、ポイントが足りないときにどう増やしていくか、お給料の面で難しかったら英語のスコアを上げる方法を考えるなど、ビザJPカナダからアドバイスというか道筋を立ててもらって、それに沿って準備・申請をしていく感じです。
Q5. 従業員のビザ申請サポートをビザJPカナダにお願いして良かったと思うことは何ですか?
質問したら必ず答えてくれるところがいいな、って思いますね。分からないことをその都度移民コンサルタントに聞けるというのは、やっぱり心強いです。
永住権申請のポイントの面で大変だったときもありますが、おかげさまで申請した従業員は全員ビザが取得できているので、感謝ですね。
ビザJPカナダの印象はアットホームな感じで、仕事面はすごく日本人っぽいというか、時間通りにやってくれて安心できます。代行申請サービスも良心的な価格だと思います。
Q6. 従業員のビザ申請をサポートする場合、どんな人ならサポートしたいと思いますか?
お店として「残って欲しいな」と思える人材で、「カナダに長く残りたい、永住権を目指したい」と双方の想いが合致したときには喜んでサポートしています。
逆に、カナダに残るかどうか迷っている人や、「とりあえずもう1年長くいたい」という人はサポートしていないですね。
従業員のワークビザをサポートした後に「やっぱり日本へ帰ります」というケースも過去に実際あったので、長く働いてもらえる人のビザをサポートをしています。
Q7. 従業員のビザ申請において、移民コンサルタントの存在は必要だと思いますか?
必要だと思います。ビザのことはプロであるビザJPカナダに一任することで、自分はヘアサロンの経営により専念できているので、今の関係が非常にありがたいと思っています。
ビザ申請には英語だけの問題ではなくて、「これは通りやすい、通りにくい」「これは言っちゃだめ、これを言った方がいい」など専門的な部分がたくさんあるので、移民コンサルタントがいないと正直困ります。私の場合、移民コンサルタントのサポート無しでの申請はまず無理ですね。
ビジネスオーナーの方で従業員のビザサポートを現在検討している方がいたら、ビザJPカナダに一度相談することをオススメします。
カナダと美容師編 Q&A
ここからは、カナダのことと美容師としての話をメインにQ&Aで紹介します。
これからカナダに来る方はもちろん、移住を目指している美容師の方も、ぜひ確認してみてください。
Q8. カナダ・バンクーバーの魅力を教えてください。
(レトロな雰囲気漂うAntique Hair Studioの看板や内装は、全てShotaさんが手がけています)
私の場合、カナダに来て3年で自分のお店をオープンすることができたりと、色々とチャンスがあるのが、カナダ・バンクーバーの魅力かなって思いますね。日本だと、自分のお店はこんなに早くオープンできなかったかと思います。
あと、カナダだからというわけではないんですが、Antique Hair Studioの従業員は週4日出勤で週3日休みなんです。
一日の勤務時間が通常より長い10時間ですが、その分を週休3日にしているという計算で、1週間あたりの就労時間は40時間です。週休3日ですと休みを有効に使えるので、従業員に好評です。こうすることによって営業時間を長くしているので、お客様にとっても夕方に仕事を終えてからでもお店に来ることができたりと、メリットを感じていただいています。
その他に一般的なところでいうと、バンクーバーは治安が比較的良いと思います。あとは日本食が手に入りやすいところですかね。
Q9. 日本とカナダのヘアサロンで違いを感じることがあれば教えてください。
カナダは日本より気楽で、お客様との距離が近いと思いますね。身近な話もしたりと、お客様から信頼されている感がもっと強い気がします。
あと、カナダでも残業が必要なときはしますが、基本的には定時で終業するっていうのも大きな違いかもしれません。
Q10. 美容師という職種がビザ申請に有利だと感じますか?
(関連記事)カナダで人気の日系ヘアサロンで働く!ヘアスタイリスト(美容師)の仕事で就労ビザや永住権の取得を目指す方法
そうですね。他の職種の方の話を聞くと、美容師はビザ取得において有利なんじゃないかな、と思うことがよくあります。
今は昔よりビザ取得が難しくなってきていると感じるのですが、Antique Hair Studioの従業員の場合、みんな比較的スムーズにビザを取得していると思います。(IELTSのスコアには相当苦しんでいましたが・・・汗)
Q11. 最後に、カナダで美容師を目指している人に向けて、日本で何か準備しておいた方がいいことがあれば教えてください。
私がカナダに来た2008年頃は、日本人の美容師であることが重宝されているとかなり感じていました。でも今は、「日本人だから上手」っていう日本人ブランドみたいなものはほぼ無くなってきている気がするので、日本人というだけで就職が有利になることは少ないと思います。
だからこそ、カナダで美容師を目指すのであれば、日本で技術をしっかりと身につけておいた方がいいと思います。
あと、英語ができたらより早く色んなことができるし、ワークビザの取得や移民もスムーズにいきやすいです。英語の地盤がしっかりしている従業員を見ると、仕事の飲み込みもすごく早いので、しっかりとした英語力があることはやっぱり強みですね。
ビザについて相談してください
ということで、雇用主として従業員のサポートを考えている方や、日本で美容師として働いていて将来はカナダで活躍したいと思っている方も、ぜひ一度ビザJPカナダに相談してみてはいかがでしょうか?
ビザJPカナダでは、カナダへの短期・長期滞在や移住に関わる総合サポートおよびビザ取得代行業務を手がけていて、Antique Hair Studioのような現地企業のお手伝いも多く行っています。
相談したいことがあるという方は、以下のフォームからどうぞ。
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第2回:【コモンロー】同性愛者(ゲイ)である私のカナダ永住権申請の流れを時系列で解説
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