BC州一般従業員組合のストライキが8週間で終了、暫定合意を発表。BC Liquorも再開

   
  

2025年10月26日、約9万人以上の組合員が所属しているBC州一般従業員組合 (BCGEU)は、州政府との間で暫定合意に達しました。

これにより、25,000人以上の組合員が参加し、BC州全域で8週間にわたって行われていた歴史的ともいえるストライキが終結。BC Liquor含め、組合員は月曜日の朝に職場に復帰しました。

この暫定合意は4年契約で、賃金、生活費負担、そして最前線で働く職員への尊重といった主要な問題において、大きな進展をもたらすものです。

合意に基づき、職員は4年間、毎年3%の一般賃上げを受けるほか、生活費高騰に対応するため、公務員の中で最も低賃金の職員を対象とした追加の賃金調整も行われます。

また、以下を含む様々な非金銭的な改善と福利厚生の拡充も含まれています。

  • テレワークに関する公平性、今日の職場環境を反映した最新の契約の向上
  • より強力な雇用保障
  • 紛争をより効率的に解決するための迅速な苦情処理手続き
  • メンタルヘルスと全体的な健康をより良くサポートするための視力ケアとカウンセリング給付の改善
  • 独自の協定による保護を受ける完全リモートワークの職員カテゴリーの確立

BCGEUのポール・フィンチ組合長は、この合意は公正さと尊重を求めて共に立ち上がった組合員の決意、団結、そして粘り強さを反映したものだとし、「8週間にわたり、彼らは自分自身、家族、そしてBC州での生活を支える公共サービスのために、断固として立ち上がりました。この合意は、労働者が団結すれば、真の進歩を遂げることができることを示しています。」と声明で述べています。

今回のストライキは酒類流通から山火事消火活動まであらゆる分野に影響を与えてきました。レストランやバーでは、酒不足による売り上げ減もあり、早期の合意が望まれていました。

フィンチ組合長は、「このストライキが影響を与えたことは承知しており、組合員は決して軽い気持ちでこの決断を下したわけではありません。」「目的は常に、公共サービスを混乱させることではなく、強化することでした。州内の各地域社会の皆様が示してくださった理解と連帯に心から感謝いたします。」と、州民にも感謝を述べています。

暫定合意は交渉担当者レベルで一旦まとまった合意案のことで、次のステップは批准(ratification:暫定合意を承認して発効させる手続き)になります。正式に承認されるには、組合員による投票が必要となります。

CBCによると、組合員には暫定合意の内容を理解し、同僚と話し合って自分たちのニーズを満たすものかどうかを確認するために、1週間が与えられています。

また、この暫定合意は成立しましたが、BCGEUによると専門職組合(PEA)の組合員は依然としてストライキを継続しているということです。

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