過去30年以上にわたり夏の風物詩として親しまれてきたバンクーバーの花火大会「Celebration of Light」(Honda Celebration of Light)が、財政難を理由に無期限での中止を発表しました。

photo from hondacelebrationoflight.com
主催団体である非営利団体 Vancouver Fireworks Festival Society(VFFS)によると、制作費の高騰、連邦政府からの資金援助の打ち切り、州政府からの支援の大幅な削減、民間投資の減少など、複数の障壁が無料のフェスティバルの継続を阻んでいるということです。
そして、将来的にイベントを再開するには安定した長期資金が必要ですが、来年の契約と予約を今完了させる必要があるため、2026年は開催が不可能だと述べています。
近年はチケット制座席や観覧ラウンジ、企業ホスティング枠の導入など収益改善を図っていたものの、無料で多くの人が集まる規模のコミュニティイベントとしては「財政的に持続不可能」と判断せざるをえなかったそうです。
VFFS は「この決断は非常に苦しいものだ」と語っていますが、将来的に長期的で安定した支援が得られれば持続可能な形で花火祭を復活させたいと希望を示しています。
バンクーバーで無料で花火が楽しめる夏の風物詩として、多くの人々に夏の夜空の感動を届けてきた Celebration of Light。(もともとは Symphony of Fire という名前で知られていました)日本チームによる花火がバンクーバーで観られた年もありました。
バンクーバーの夏の伝統のひとつが、ひとまず幕を閉じることになりましたが、今後の復活を期待したいですね。
Celebration of Light
https://hondacelebrationoflight.com/

