文／ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟（CAPIC）の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。
BC州は、2022年11月16日付で、BC州ノミネーションプログラム(BC PNP)のスキル移民カテゴリー（Skills Immigration categories）に一連の改定を加えました。
改定について事前の案内は一切なく、この日に突然に発表されました。
今回の改定には、メトロバンクーバー地域圏（バンクーバーと周辺地域で構成される都市エリア）外の地域への移民を増やすことを主旨にした、スキル移民カテゴリーへの登録に関するスコアリングシステムの変更が含まれています。
具体的には、申請者の就労、または就学経験がメトロバンクーバー地域の圏外でのものであり、その地域でジョブオファーを得いている場合、ポイントが追加されるようになります。
また、申請条件に難民であることが含まれる Economic Mobility Pathways Pilot (EMPP)の申請資格のジョブオファーの要件を調整し、BC州内の地域雇用主からのあらゆるスキルド職のジョブオファーを含むようにしました。
研究者、専門家の確保
さらに、International Post Graduate Streamの申請資格は、博士号レベルの課程を修了していれば、どの分野にもかかわらず適用されるように拡大されました。
BC州の大学で期限契約で働く教授やポスドクも、Skilled Workerの対象となります。この2つの基準の変更は、より多くの研究者や専門家を確保することで、彼らの深い専門知識がBC州の発展に貢献するすことを目的としています。
新NOCの導入
今回の改定に伴うBCPNPオンラインシステム更新と同時に、新しいNOC（National Occupational Classification 2021）が導入されました。
2022年11月16日よりも前に受領された申請書は、引き続き旧バージョンのNOC2016を使用して処理されます。2022年11月16日以降に提出されるすべての登録および申請書は、NOC 2021を使用する必要があります。
BC PNP 改定内容のハイライト
- 地方の雇用主がメトロバンクーバー地域区外での就労・就学経験のある労働者を確保しやすくするためスコアリングシステムを改定
- Economic Mobility Pathways Pilot (EMPP)の対象が拡大され、地域内のあらゆる技能職を対象に含める
- International Post-Graduate Streamの対象が拡大され、あらゆる分野の博士課程修了者、博士号取得者を含める
- B.C.州の公立大学で期間限定雇用で働く、非常勤教授および講師（NOC 41200）を、Skilled Workerの対象に含める
- 学歴、職歴、語学力の最大ポイント引き上げ
- NOCのスキルレベルに関する加点を削除
- その他、BC州の人々の安全を守り、プログラムの完全性を強化するための基準の変更を実施
BC PNPの改定に関する詳細、BC PNPを使った永住権申請のご相談については、ビザJPカナダまでお問い合わせください。
今回の改定内容を含め、BCPNPで永住権取得を目指したい方、BCPNPに興味をお持ちの方のための無料オンラインセミナーを１月に開催することにしました。詳細はビザJPカナダウェブサイトのイベントカレンダーにて12月中に告知いたします。
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