カナダ政府が Immigration Levels Plan 2023-2025(移民受け入れ計画)を発表

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。


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2022年11月1日、カナダ政府は Immigration Levels Plan 2023-2025 を発表しました。Immigration Levels Plan とは、毎年発表が予定されている、向こう3年間の新移民受け入れ方針の指針です。

2023-2025年、3年間の動向

  • 2023年:465,000人の新規移民を受け入れ
  • 2024年:485,000人に増加
  • 2025年:さらに増えて50万人の新規移民を受け入れ

カナダは2021年に40万5千人以上の移民を受け入れて歴代移民記録を更新し、今年2022年の新移民受け入れ数は、43万2千人近くなる見通しです。今回のImmigration Levels Plan 2023-2025の発表によって、2023年以降の3年間は、これよりさらに多い新移民受け入れが予定されることになりました。

プログラム別の傾向

<増加>エクスプレスエントリー

エクスプレス・エントリーを使うカテゴリーの受け入れ数は以下のように上昇する予定です。

  • 2023年:82,880人
  • 2024年:109,020人
  • 2025年:114,000人

 

<増加>州ノミネーションプログラム

州ノミネーションプログラムは引き続きカナダの主要なプログラムであり、目標値も次のように引き上げられる予定です。

  • 2023年:105,500人
  • 2024年:110,000人
  • 2025年:117,500人

 

ファミリークラス
<横ばい>配偶者呼び寄せ
<増加>両親祖父母呼び寄せ

両親祖父母呼び寄せのファミリークラスの受け入れ人数も増加します。ファミリークラスは、移民レベルプランで定められた2番目に大きな永住権カテゴリーです。

カナダは今後も、配偶者・パートナー・子供プログラムのもと、年間約8万人の新規移民の受け入れを目指しています。

両親・祖父母呼び寄せプログラムの目標は、2023年に28,500人、2024年に34,000人、2025年に36,000人に引き上げられる予定です。

 

<減少>難民・人道支援クラスの目標値

難民や人道的クラスの移民にも、移民レベルプランによる割り当てがあります。

カナダは現在、アフガニスタンからの約4万人の難民を受け入れるなど、いくつかのキャンペーンを完了するための努力を続けているため、高い人道的クラスの目標値を設定しています。

難民クラス全体の目標は、2023年と2024年にそれぞれ76,000人強の新規上陸となり、2025年には72,750人にまで落ち込む予定です。

人道支援クラスの目標も同様で、2023年の16,000人弱から2025年には8,000人へと減少します。

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