メトロバンクーバーとフレイザーバレー地域で大気質勧告・継続中。大気質指数の確認方法と対策

   
  

カナダBC州メトロバンクーバーとフレーザーバレー地域では、先日大気質勧告があり、本日17日(月)も継続されています。

これは主に、BC州と米国で発生した火災の煙による高濃度の微粒子状物質(PM2.5)のためです。

BC Wildfire Service のアカウントmetrovancouver.org によると、主な原因となっているのはチリワックの南東 (チリワック湖の近く)、ホープの近く、ハリソン湖の近く、そして米国ワシントン州で発生している山火事です。

この山火事の煙が原因で、チリワックやホープなど複数のコミュニティに影響が出ており、メトロバンクーバーとフレーザーバレーエリアでは煙のせいで霧がかかった状態になる場合があります。

以下はバンクーバー、17日の朝の空です。煙で霧ががったような空になっているのが分かるかと思います。

停滞した気象条件は少なくとも今後数日間は続くと予測されており、天候がさらに大きく変化するまで、大気の質は変わらない可能性があると予想されていますが、金曜日には大幅な改善の可能性があるとのことです。

ただ現時点で、メトロバンクーバー地域では微粒子状物質の濃度は勧告のしきい値(advisory thresholds)を下回っています。

LifeVancouverスタッフも10月17日午後4時頃に大気質が分かるマップを見てみたのですが、以下のようになっていました。


photo from gis.metrovancouver.org

メトロバンクーバーエリアではPM2.5の値が「Low」となっていて、フレイザーバレー東部では「High」になっています。チリワックやホープなどが該当地域となるので、近隣にお住まいの方はお出かけの際などにマスク着用を忘れないようにしてください。

今回は、大気質指数を確認する方法と、PM2.5対策についてシェアします。


 

今どのくらい?大気質指数を確認する方法

まず、BC州やメトロバンクーバー地域のリアルタイムの大気質指数を確認するには、以下のページにアクセスしてみてください。1~10+のスケールで、大気汚染度が分かります。

■ MetroVancouver Current Air Quality
AirMap (Current Air Quality)

■ Government of Canada
British Columbia – Air Quality Health Index – Provincial Summary


photo from weather.gc.ca

また、「上のページにアクセスするのがいちいち面倒」「いつもURLを忘れてしまう」「カナダ全体で知りたい」という方は、アプリを使う手もあります。アプリストアで「Air Quality」などで検索してみてください。

 

PM2.5対策は?

微小粒子状物質(PM2.5)は髪の毛の太さの1/30程度で肺の奥深くまで入りやすいと言われているので、注意が必要です。呼吸器系や循環器系疾患のある高感受性者の方は、より慎重に行動してください。

大気汚染の対策としては、以下のようなことが挙げられます。

・不要不急の外出・屋外での長時間の激しい運動を減らすこと
・屋内で換気や窓の開閉を必要最小限にする(日本の環境省によると、窓を開けておくと屋内の PM2.5 濃度は屋外の濃度と同等の値になると推測されています)
・医療用や産業用の高性能な防じんマスクはPM2.5 の吸入を減らす効果があるといわれています
・必要に応じて、吸入器などを使用してください
・COVID-19などの感染症、肺疾患、心臓病、COPD、喘息、糖尿病などの既存の病状の管理を継続し、症状が悪化するような場合は医師の診察を受けてください

また、以前メトロバンクーバーが以下の空気清浄機を紹介していたのでシェアします。


ということで、該当地域にお住まいの方は、外出時はもちろん、家の中にいる際も窓の開閉などを最小限に留め、十分にお気をつけください。以下のウェブサイトをぜひ参考に。

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