【150万ドルを投資】カナダ国外で教育を受けた医療従事者のカナダ移住をサポート

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。

カナダ永住権取得を希望する国外の医療従事者がよりスムーズにカナダに移民できるよう、カナダ政府が150万ドルを投資

国外の医療従事者がカナダで働けるよう、カナダ政府が150万ドル近くを投資することを、ショーン・フレイザー移民大臣の政務次官が発表しました。

カナダ移民局はこの資金によって、医療分野との連携と情報共有を促進しています。特に、カナダ国外で教育を受けた医療分野の専門家に対してカナダ国内の資格を迅速に承認できるようになることを目指します。

またこの計画は、カナダ国外の医療専門家のためのオンラインプラットフォーム National Newcomer Navigation Network通称N4が順調に運用されていることに基づいています。N4はChildren’s Hospital of Eastern Ontario’s (CHEO)によって2019年に発足されました。
 
今回の投資により、カナダ国外で教育を受けた医療従事者がカナダで働くのをサポートするだけでなく、ケベック州を除くカナダの各州・準州で海外の資格・学歴承認についての情報を探すためのプラットフォームとしてN4を使用できることを目指します。
 

移民大臣の政務次官 Marie-France Lalonde氏のコメント


「Children’s Hospital of Eastern Ontario’s (CHEO)によるこれまでの調査記録は、医療と社会福祉サービス分野の専門家たちが新たな医療従事者に対して一定レベルのケアとサービスを提示すべく、それに必要な知識や技量を身につけていることを明確に示しています。我々は引き続き、N4と協力し、カナダ国外で教育を受けた医療分野の専門家がカナダの医療業界で仕事が見つけられるようサポートします。こういったサービスにより、カナダの新参者の成功を助け、全カナダ人のより良い将来を築くことにもつながります。」

CHEOの最高経営責任者、及び、社長 Alex Munter氏


「カナダの新移民は我々のコミュニティを形成するのに不可欠な存在です。医療分野の深刻な労働不足を補うことができ、豊かな多様性を取り入れることで他の新移民により良いサポートを与えることにもなると期待できます。」

なおこの150万ドルの資金は、カナダ移民局のセトルメントプログラム(将来的な定住プログラムを支援するプロジェクトへの投資)より支出されています。カナダ移民局は、2022-23年度のセトルメントサービスに、これで合計約10億2000万ドルを割り当てたことになります。公文書によると昨年2021-2022年度から11%の増加となっています。

カナダ国内の医療分野での雇用市場は特に厳しい状況に直面しています。カナダ統計局の最近の報告では、ヘルスケアと社会福祉サービス分野で記録的な求人数を記録、労働力不足が顕著となっています。

3月には全体で100万人の求人募集に含まれたヘルスケアと社会福祉サービスの雇用主の求人数は154,500件でした。

 

医療従事者のための永住権申請プログラム

Express Entryプログラム

ヘルスケア分野の専門家は、Federal Skilled Worker (FSW) プログラム、または Canadian Experience Class (CEC) カテゴリーに資格ができる可能性があります。

この2つのカナダ連邦政府の移民プログラムはエクスプレスエントリー(Express Entry)システムによって管理されています。

パンデミック後、CECとFSWカテゴリーのITAドローが休止されていますが、7月初旬に再開する予定との発表がフレイザー移民大臣よりありました。さらに、移民大臣によると、新たな招待再開のあとは通常の6ヶ月の審査期間に戻すということです。

 

各州ノミネーション(PNP)プログラム

PNPプログラムとは、最終的な移民申請可否の判断はカナダ移民局に委ねられるものの、各州が統括するProvincial Nominee Program (PNP)を通して、各州からノミネートを受けることができるプログラムです。

BC州をはじめいくつかの州のPNPプログラムは、医療分野の専門家を優遇しており、その分野だけに絞ったITA発給を行っています。

また、いくつかの州がヘルスケア分野の専門家を対象として、プログラムを複数提供しています。Express Entryシステムを通してPNP申請に招待されることもあり、ノミネートをされるとExpress Entry CRSポイントに600点が入ります。ぐっと全体ポイントが上がるので、永住権申請の道が近くなります。

医療従事者のPNPパスウェイを提供している例

  • オンタリオ州:Human Capital Priorities Streamを通して、医療従事者を招待
  • ブリティッシュ・コロンビア州:スキルドワーカーカテゴリー、Express Entry BCの両方で医療従事者を招待
  • サスカチュワン州:International Health Workerカテゴリーを最近新設
  • ノバスコシア州:Labour Market Priorities Streamにて医療従事者のドローを行う
  • ニューブランズウィック州:英語または仏語を話すカナダ国外の看護師の為のInternationally Educated Nurses (IEN)プログラムパスウェイ

 

ケアギバー・パイロットプログラム

ケアギバー(保育士、または介護士)の職種の方は、カナダの雇用主からジョブオファーがあり、その他の条件にあっていれば、Home Child Care Provider Pilot / Home Support Worker Pilotを通して移民できる可能性があります。National Occupational Classification (NOC) 4411 または 4412のいずれかで職歴があることが条件です。

このパイロットプログラムではOpen Work Permitを申請してカナダで就労することもできます。永住権申請資格を得るには、申請前の36ヶ月以内に24ヶ月以上フルタイムで職歴を積む必要があります。CLB5以上の言語スキルと、高校卒業後1年以上の学歴が必要です。他の永住権申請と同様、犯罪面や健康面でもパスをしないといけません。

 

医療従事者のためのビザ・永住権 今後の見通し

前述のとおり、カナダは医療分野で厳しい労働力不足に直面しています。カナダ政府は、この労働力を補うため、外国人を積極的に取り込む準備をしています。医療従事者のビザや永住権は、今後、最も申請しやすい職種のひとつになっていくと予想されます。

日本で看護師などの医療分野で働いていた方は、今後はカナダで働くという選択肢にもっと目を向けて見ると良いかもしれませんね。

 

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