留学生とカナダのカレッジ・大学を支援するためのポストグラデュエートワークパーミットのルール緩和

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。

2020年5月14日発表

留学生の受け入れはカナダにとって大きな経済効果があります。2018年の統計では、留学生は216億ドルをカナダのGDPにもたらし、卒業した留学生がおよそ17万もの雇用を埋めました。さらに留学生は卒業後にカナダに永住する可能性が高く、2018年には54,000人近くの卒業生がカナダの永住者になりました。

しかし、COVID-19のパンデミックは留学生に多大な影響を与えています。政府から施行されている渡航制限により、多くの学校が留学生に向けてオンラインで授業をせざるを得なくなりました。カレッジ・大学は、2020年9月からのセメスターにどのように対応するか、現在、検討している状況です。

通常のポストグラデュエートワークパーミット(PGWP)プログラムの基準では、留学生がカナダ国内、国外からに関わらずオンラインでプログラムを履修する場合には制限が設けられ、さらにカナダ国外で履修した時間は該当しないことになっています。

5月14日の移民局の発表では、COVID-19により2020年9月からのコースがオンラインになる留学生は、ポストグラデュエートワークパーミットの現行のルールの例外とします。また、この例外は、すでにカナダで勉強している学生にも適用となります。

 

ポストグラデュエートワークパーミットプログラムの例外

2020年9月からのコースがオンラインになる留学生がカナダ国外から授業を開始、カナダにすぐに渡航できない場合は、オンラインで、プログラムの最大50%までを完了しても、ポストグラデュエートワークパーミット申請に影響しません。

さらに、2020年12月31日までの間にカナダ国外でオンラインで完了した就学期間は、ポストグラデュエートワークパーミットの期間として、有効としてカウントされます。

 

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