「サニー・チャンの読むとスッキリ!心のツボ押し」第11回
文/サニー・チャン
コラムは全12回。今回を含め、いよいよ後2回となりました!
そこで最後は英語で上手に自分の気持ちを伝えるテクニックを前・後編でお伝えしたいと思います。
海外でストレスの原因になる一つとして、英語でコミュニケーションが上手く取れないこと!
まず、カナダで生きた英語に接すると、ネイティブの「言い回し」が教科書と違うことを肌で感じるでしょう。
それもそのはずです。
言葉はその人の生きた感情から表現されるものですから、教科書の息がかかっていな英語とは大きく変わります。日本人が学校で学ぶ英語は文法中心なので、教科書英語の表現はかなりストレートな表現になってしまうこともあります。
また、カナダに来る前は、3ヶ月〜6ヶ月位カナダに住めば英語も話せるようになるかなと想像していた人もきっと多いはず。ところがいざ住んでみると、英語を話すというよりも、英語で「自分を表現する」ことに対してチャンレンジを感じるでしょう。
言葉は心を超えない?!
昔チャゲ&飛鳥さんの歌、Say Yesで「言葉は心を超えない・・あ〜とても伝えたがるけど・・心に勝てない」というフレーズがありました。人間は感情の生き物。感情的なことはどんなに我慢していても、言葉で飾ろうとしても、あなたの心で思っていること出てくるものなのです。
一般的に、コミュニケーションは7%が言葉、ボディーランゲージ55%、トーンは38%と言われています。
言葉はたったの7%!英語のボキャブラリーが無くても、文法が多少間違っていても、言い回しが無くても、あなたの心はちゃんと伝わります。
ただ、感情的になった時は話が別!
私たちは同じことを言われても、あの人なら腹が立たないのに、あの人に言われるとすごくイライラする・・・と言う経験をしたことがありませんか?なぜ優しい言葉をかけてくれていても、イライラしたり、その言葉が信じられないのでしょうか?
それは言葉より、トーンやボディーランゲージから、その人の心の重いエネルギーを感じているからかもしれません。
言葉と本音が一致していない。だから受け取る方は混乱したり、イライラしたりします。ここがミスコミュニケーションの1番の原因になります。
人はどうしたって、心で我慢していることが外に出てしまうもの。
トーンとボディーランゲージはどうやっても本音の隠せない部分が出てしまいます。
上手に気持ちを伝えたいと思ったら、まず思いを重くなるまで溜めないこと!
心の健康のためには、我慢せず、日本語でも英語でも、思ったことは溜めずにさっと言えることが、自分にとっても相手にとってもとてもヘルシーなことなのです。
たとえ日本語でも本音を言ったら関係が終わってしまう・・・・と思っている人も多いと思いますが、それは相手を攻撃せず、自分の気持ちを伝えられる「言い方」を知らないから!
そこで、最後のコラムは、これさえ覚えていると、気持ちを上手に伝えられる便利な、「言い回しステップ1〜3」をお伝えしますので、stay tuned!
サニー・チャンカナダ公認サイコセラピスト/カナダ・ブリティッシュコロンビア州公認臨床心理カウンセラー
大阪府出身。カナダ公認サイコセラピスト、BC州公認臨床心理カウンセラー。 米国ワシントン州シアトル大学で心理学の学士号を取得。シアトルシティー大学院で経営学修士(MBA)取得。バンクーバーのアドラー大学院で心理カウンセリング修士課程(MCP)修了。過去10年間アメリカの企業や UBC で人事兼トレーニングマネージャーとして各部署のコミュニケーションを含め、色々な人間関係や仕事上での問題解決方法をコーチング。 現在は、心理カウンセリングを通し、人生をリセットするためにどんな「気づき」が今必要なのかを分かりやすく伝えている。 カウンセリングの予約はWebサイトから受付中。