さらに1年待ち?!BC州でのUber等ライドシェアサービスの実現は2019年9月

   
  

タクシーがバンバン通る日本の都市圏と違って、バンクーバーは全然タクシーがつかまらないし、呼んでも15分以上かかると言われるし、
急いでるのに、移動手段がない!
皆さん、そんな経験ございませんでしょうか。LVスタッフはいっぱいあります。

Prius Taxi

そんな中でこの数年間、人々が声高に求めて続けているのに未だ実現していないのが、
UberやLyftなどの、個人車の配車サービス、いわゆるライドシェアサービスの参入。

世界各都市、トロントなどのカナダの他都市では、すでに人々の重要な足の一部となっているこのサービスですが、
いまだにBC州では、未だこうしたライドシェアサービスが認められていません。

Uberが利用できるのはあと1年先?!

先日19日、BC州運輸局大臣クレア・トレビーノ氏が、そうしたライドシェアサービスの参入について、現在のBC州政府の進捗について発表しました。
それによると、UberやLyft等のライドシェアサービス企業が、BC州の旅客運輸庁(PTB)への運用許可申請を行えるのは2019年9月との見込み。つまり、BC州ではどんなに早くても2019年9月までライドシェアサービスはまだ利用できない模様。

もともとBC州現与党である新民党(NDP)は、2017年末までにライドシェアサービスのBC州参入を公約としていただけに、今回の発表に、メトロバンクーバーの都市圏を中心としたBC州の市民からは不満の声が出ています。

トレビーノ氏によると、ライドシェアサービスの運用開始には、乗客の安全性を確保を最優先に、まだやらなければいけないことがたくさんあるとのことで、
特にタクシー業界が、ライドシェアサービスと競合していくための準備が課題となっていることを示唆しています。
そのための準備として、今年の秋には、ライドシェアサービス運用実現に向けた法案を議会に提出する予定だそうです。

ライドシェアサービス参入にむけて、法律とタクシー業界の整備

BC州政府は、今後、現在の旅客運輸法を現代にあわせて改正していくとともに、タクシー運用台数を15%増加(ロウアー・メインランド域に300台、BC州内その他の地域に200台)させる事を予定しており、同時にタクシー業界が業界のスマートフォンアプリを利用した場合の運賃を安くできるよう進めています。

BC州の人々の移動の利便性向上のためとして、こうした法律の改正やタクシー業界規制の緩和をBC州は進めていますが、こうした下準備に時間がかかりすぎている事に、バンクーバーの人々やライドシェアサービス業界から多くの批判が出ているのも現状です。

どちらにしても、バンクーバーを始め、現在のBC州では気軽に移動する手段が限られすぎているのは皆が感じている問題。
メトロバンクーバーの各自治体の代表評議会による、交通網向上の「10年構想(Ten Years Vision) 計画」※も着々と進んでいるので、ぜひこのライドシェアサービスの参入もスムーズに進んで欲しいものですね。

※メトロバンクーバーの交通網向上の「10年構想(Ten Years Vision) 計画」に関する下記の記事も参考に!

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