4月中旬からバンクーバー国際空港(YVR)の入国審査場に設置されたBorderXpressという機器をご存知でしょうか。通称はKiosk(キオスク)と呼ばれています。
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BorderXpressとは
BorderXpressは、バンクーバー国際空港(YVR)の入国審査の手続きをスムーズにするために開発されたタッチパネルの機器です。
入国審査官との面接前に自分でパスポートのスキャン、顔写真の撮影、質問に答えて準備をするためのもので、先日4月中旬より本格的にバンクーバー国際空港のカナダ入国審査に取り入れられました。これにより、入国審査での混雑緩和と、これまで紙で記入していた税関申告書のかわりに、タッチパネル入力によりペーパーレス化が実現することになりました。
導入によってどう変わる?
BorderXpressの導入により、これまで飛行機内で配布され、紙で記入していた税関申告書がなくなることになります。また、これまでの導入実績での調査によると、列に並んで入国審査を待つ時間が33%も短くなり、入国審査官の処理スピードも最大4倍になるそうです。
BorderXpressの使い方
まずバンクーバー国際空港に到着後、飛行機を降りて入国審査場に着いたら、カナダ市民権・永住権を持っていない人はBorderXpressの端末が並ぶエリアへ行きます。
(※カナダ市民権・永住権保持者の方については、端末は別になりますので詳細は分かり次第お伝えしますね。)
タッチパネルの指示に従って、パスポートの顔写真ページのスキャン、顔写真の撮影、指紋のスキャンを行い、画面の質問項目に回答します。
回答後、プリントアウトされた紙を持って、入国審査官のもとへ行きます。
その紙とパスポートを入国審査官に提出し確認をもらい、審査官からいくつか質問をうける場合もあります。学生ビザ・ワーホリなどの就労ビザをもらう必要がある人は、この後にここからイミグレーションオフィスへ行きます。不要な人はそのまま出口へ向かいます。
イメージがつかみやすいかと思いますので、↓の動画の1:15〜50の部分を参考にしてみてくださいね
BORDERXPRESS™ – Vancouver Airport Authority_Video – March 2017 from BORDERXPRESS™ by YVR on Vimeo.
ちなみに、到着後の入国審査場でのBorderXpress入力作業を短縮したい場合は、事前にCanBorder-eDeclarationのアプリをこちらのページからダウンロードし、事前に必要事項を入力して申告しておくこともできます。入力した後に発行されるQRコードを空港内のBorderXpressでスキャンして利用します。
バンクーバー国際空港が開発したシステム
バンクーバー国際空港からアメリカへ行く際に、アメリカ側の入国手続きをした事がある方はすでにご存知かもしれませんが、このシステムは、すでにバンクーバー国際空港内のアメリカ入国審査で導入済み。実はこのシステムは、カナダ入国管理局の要望を受けて、バンクーバー国際空港のITチームが8年がかりで開発した端末で、アメリカを中心に世界中の国際空港の入国審査で取り入れられつつあります。
もしかしたら、海外からの観光客が増え、入国審査手続きが長くなっている日本での入国審査でも、いつか使われる日が来るのかもしれませんね!