パスポート紛失時の2つの解決方法・再発行と帰国の渡航書

   
  

カナダに旅行、留学に来て最大最強のトラブルといっても過言ではない
パスポート紛失」。

 

パスポートを紛失した場合、2つの方法で解決に向かうことができます。

「パスポートを失くしてしまった」というそこのあなた、もう安心です。
実際にパスポートを失くし、再発行したLifeVancouverスタッフが紛失から再発行まで詳しくわかりやすく説明します。
 
さらに今回、総領事館に直接出向き、担当者の方にパスポート紛失時の注意点、手続きに係る手順など詳しく説明してもらいました。

パスポートを失くしたらどうすればいいの?

 

まず、深呼吸しましょう。

焦ってしまうと、上手くいくことも上手くいかなくなっちゃいます。
スーハ―スーハ―。

さて、冗談は終わりです。ここからが本題です。
長期滞在者(通常)短期滞在者(緊急)によって手続き方法が変わり、手続きは2種類あります。
 

 

①パスポートの再発行(通常)

 

対象者:パスポートを失くした後でも、2週間以上バンクーバーに滞在可能な人向け
必要申請書類集めから再発行まで:最速 約2週間

 

カナダに留学中、長期滞在している人が行う手続きはパスポートの再発行です。この手続きではパスポートを新たに作り直すことになります
 
再発行手続きは総領事館で行うことになります。
書類準備から提出まで、最速で約1週間。書類を総領事館に提出からパスポート受け取りまで約1週間となるので、最速で約2週間はかかります。

 
カナダでパスポートを紛失すると他国にも日本にも入国できない状態になります。
 
また、パスポートは身分証明としても使えるので、悪用を阻止する意味でもできるだけ早く再発行を行いましょう。

②帰国のための渡航書(緊急)

 

対象者:帰国日が迫っていて、パスポートの再発行が間に合わない人向け
必要書類集めから再発行まで:最速 数日~約1週間

 
もう一つは、カナダに旅行に来て「パスポートを失くしたけど、あと数日で日本に帰らなきゃいけない」などとフライトが迫っている人は、領事館にて帰国のための渡航書を申請しなければなりません。
 
この手続きではパスポートは再発行されず、日本に帰国することのみが可能になります。日本以外の国に入国することはできません。
 

さて、この2つの手続き方法を見ていきましょう。

 

パスポートの再発行・手順(通常)

 
パスポートを再発行するためには、下記の7つの書類バンクーバー総領事館に提出しなければなりません。

①紛失届出書(当地警察署発行のポリスレポート)
②戸籍謄(抄)本
③一般旅券発給申請書
④紛失一般旅券等届出書
⑤写真2枚
⑥本人を確認できる身分証明書
⑦カナダでの滞在資格が確認できる書類

*【旅券失効、及び申請同意書】申請者が未成年である場合はこちらの書類も提出が必要になります。(総領事館で取得可能)

これらの必要書類の取得方法などを見て行きましょう。
 

①紛失届出書

 

まずは、最寄りの警察署に行って紛失届出書を取りに行きましょう。
 
警察署に行きパスポートを無くした旨を伝えなければなりません。
基本的には「いつ、どこで、どのように」紛失したのかを聞かれるので住所や時間など詳しく説明しましょう。
また、身分証明の提出を要求されますが、免許証がない場合はホテル、航空券の予約表や領収書が代用として活用できます。
 
すると、Case Numberが書かれた名刺サイズの小さなカードを発行してもらえるので、それが紛失届となり再発行の際、総領事館に提出することになります。

バンクーバーの警察署の住所
 
①2120 Cambie St.Vancouver, B.C.Canada V5Z 4N6(オリンピックビレッジの駅を降りたすぐそばにあります)
受付時間―午前8時から午後5時
 


 
②3585 Graveley St.Vancouver, B.C. Canada V5K 5J5
受付時間―午前8時から午後5時

【BC州の警察署一覧】【バンクーバー警察のパスポート紛失者用Website】

 

②戸籍謄(抄)本

 

他国への旅行が迫っていて、急いでパスポートを再発行しなければならない人はここがポイントとなります。
 
というのも、戸籍謄本は日本から送ってもらうほか手段がないため、日本にいる家族に委任状を依頼して送ってもらわなければなりません。
 
となると、紛失→日本に連絡→市役所で発行→カナダに郵送、と早くても1週間ほどかかるのでなるべく早めに行いましょう。

 

郵便局の国際スピード郵便(EMS)を使用すれば標準日数で3日(2000円)、国際eパケットであれば6日(560円)となっています。
 
クロネコヤマトになると、B4/1Kg以内で1200円60㎝/2Kg以内で2750円となります。いずれも1週間ほどかかります。
 
(2017年2月14日時点の情報です)

 

③一般旅券発給申請書④紛失一般旅券等届出書

 

総領事館で取得することができる「一般旅券発給申請書紛失一般旅券等届出書」。各一枚ずつ必要となり、また、総領事館の公式ウェブサイトからダウンロードすることもできます。
 
記入方法は難しいものではなく、いくつかの質問と個人の情報となっています。
記入も記載されていることも全て日本語となっているので心配いりません。
 

一般旅券発給申請書の記入欄に(5年)(10年)と選択できる欄があるのですが、パスポートを再発行すると「紛失したパスポート」が再発行されるのではなく、「新たなパスポート」が発行されます
 
なので、再発行した日から新たに5年、10年使用できるパスポートとなります。
ちなみに、5年のパスポートは$113、10年は$165が再発行料金になります。
(2017年2月14日時点)

申請書ダウンロードはこちらから【バンクーバー総領事館】

 

⑤写真2枚(縦4.5㎝/横3.5㎝)

 

一般旅券発給申請書と紛失一般旅券等届出書に2枚の写真を貼らなくてはなりません。

一番一般的で間違いない場所としてLondon drugsをオススメします。
 
London drugsでは、パスポート用で4.5㎝/3.5㎝ということ伝えれば、その場ですぐ写真を撮ってくれます。
15ドルほどで約15分から20分で仕上がります。
 
補足情報として、London drugsではUSBやSDカードを持っていくと写真をデータとしていれてくれます
万が一やビザの申請のためになど保存しておくと便利です。
 

写真撮影の可能なLondon drugs

 

photo from London drugs 公式サイト

 

⑥本人を確認できる書類
⑦カナダの滞在資格が確認できる書類

 
本人を確認できる書類として、基本的に提出を要求されるのは免許証となります。
 
なので、一度に両方の身分証明を紛失しないためにも免許証とパスポートは別々に持ち運び、保管しましょう。
 
また、その他身分証明として使用できるものは、国際免許証顔写真付きのクレジットカードなどになります。

 
カナダの滞在資格が確認できる書類とは、ビザ(査証)になります。
ワーホリであればワーキングホリデービザ、ビジターであればビジタービザを提出しなければなりません。
 
ここでもパスポートとビザを一緒にして持ち運ぶ人が多い傾向にありますが、ビザが必要になることは滅多にないので自宅、ホテルで保管しましょう。
ビザを紛失し新たに再発行しなければならなくなると、パスポートとは別にカナダの移民局に再申請しなければなりません。
 
念のために、ビザのコピーや写真を取っておくことをオススメします。

 

帰国のための渡航書(緊急/短期滞在者)

 
さて、ここからは「パスポートを失くしてしまったけど、急いで日本に帰らないといけない」という人のための手続き方法です。
と言っても、パスポート再発行の際の必要書類とさほど変わりはありません。
 

「帰国のための渡航書」の必要書類
 
①渡航書発給申請書 
②紛失一般旅券等届出書 
③本人を確認できる書類
④写真 2枚
⑤紛失届出書
⑥日本の国籍が確認できる書類
⑦航空券

②③④⑤は先に説明したようにパスポート再発行と同様の手続きとなります。

 

①渡航書発給申請書
⑥日本の国籍が確認できる書類
⑦航空券

 

渡航書発給申請書は総領事館に直接行き、取得しなければなりません。記入方法も難しいものではありません。
 
日本の国籍が確認できる書類は、戸籍謄本か住民票など、とにかく本籍地が記載されているものを提出しなければなりません。
 

航空券は、搭乗日が確認できるものとして提出しなければなりません。

帰国のための渡航書の必要書類は以上となります。

帰国のための渡航書のポイント
 
・帰国のための渡航書には、1週間から10日間という有効期限があり帰国の日から逆算して申請しましょう。
 
・申請してから発行まで、早くても数日(1週間はかからない)はかかるのでフライトなどに支障をきたすようであれば、キャンセルなどの手続きをしましょう。
帰国のための渡航書が発行されるまで、帰国することはできません。
 
・パスポートの再発行は、戸籍謄本(オリジナル)を必ず要するため最速でも約2週間かかるところ、帰国のための渡航書は、その手間がないため1週間ほど早く手続きが済みます。

パスポートの紛失・再発行までに至るアドバイス/まとめ

 
ここで、実際にパスポートを紛失し再発行したLVスタッフからのアドバイスを紹介したいと思います。

その1.パスポートを容易に持ち歩くな!
パスポートを持ち歩く回数が増えれば、紛失する可能性も上がるので必要なければ自宅に置いておきましょう。
6か月以上の滞在可能なビザをもっていれば、BCIDというBC州のID(身分証明)を取得できるのでそちらの携行をオススメします。
Driver Licensing Officeで申請します。35ドル。住所:221-1055 West Georgia Street, Vancouver, BC V6E 3R5)
 
その2.海外保険を有効活用せよ!
携行品の紛失や傷害などの事案は保険に含まれていることが多いので、それを活用できれば再発行にかかる費用は返金されます。
実際、LVスタッフは全額返金してもらいました。
 
その3.コピーをとっておけ!
紛失した際に役に立つものが、パスポート、ビザ、免許証のコピーです。使用できない場面もありますが、コピーで代用が効く場面もあるのでコピーをとってあれば便利です。

いかがでしたでしょうか。
 
パスポートを失くしてしまうと様々な制限があったり、身分を証明できないなど、大変ややこしい状態に陥ってしまいます。
 
しかし、紛失してしまってもこのLifeVancouverの記事があれば安心して手続きを行えます。
また、総領事館の方も親切に手順を教えてくれるので、わからないことがあれば相談してみてもいいかもしれません。

バンクーバー総領事館
住所 900-1177 West Hastings Street, Vancouver, BC, Canada V6E2K9 9階
電話:(604)684-5868
受付時間 月曜日~金曜日
9:00 am ~ 12:00 pm
1:00 pm ~ 4:30 pm

【バンクーバー総領事公式サイト】

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