バンクーバー国際映画祭(VIFF)10月開催。国宝やルノワールを含む日本映画6本紹介

   
  

2025年もいよいよバンクーバー国際映画祭(通称 VIFF: Vancouver International Film Festival)の開幕が近づいてきました。

今年も世界各国から出品された数々の映画作品が、10月2日(木)~10月12日(日)までバンクーバー市内の映画館各所にて上映されます。

厳選された選りすぐりの映画だけでなく、トークショー、カンファレンス、ライブパフォーマンスなど、映画と映画文化を称えるユニークなイベントが目白押しです。

そこで、今回の第44回となるVIFFに出品されている日本映画6本とそれぞれの上映スケジュールをまとめてみました。

1. ルノワール(Renoir)

日本では2025年6月20日に公開された映画『ルノワール』。

時代背景はバブル期の1980年代、日本・郊外の夏。主人公は11歳の少女・沖田フキ(演:鈴木唯)。父・圭司(リリー・フランキー)は闘病中、母・詩子(石田ひかり)は多忙。感受性豊かなフキは、想像の世界に逃避しながら、大人たちの複雑な事情に触れていきます。

上映:
10月2日(木)5:45pm~ SFU Woodwards
10月6日(月)3:00pm~ International Village 9
10月8日(水)12:00pm~ Fifth Avenue Cinema – 19+ only

監督:早川千絵
出演:鈴木唯、リリー・フランキー、石田ひかり

【VIFFの紹介ページ】【映画公式サイト】

 

2. レンタル・ファミリー(Rental Family)

第50回トロント国際映画祭でのワールドプレミアとなる映画『レンタル・ファミリー』。『ザ・ホエール』で第95回アカデミー賞主演男優賞受賞に輝いた俳優、ブレンダン・フレイザーが主演を務めます。監督は、「Beef/ビーフ」「TOKYO VICE」などを手掛けたHIKARIです。

日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていた落ちぶれた俳優フィリップ。レンタル家族として見つける生きる喜びに注目です。

上映:
10月4日(土)6pm~ The Rio Theatre (前売り券はすでに完売)

監督:HIKARI
出演:ブレンダン・フレイザー、平岳大、山本真理、柄本明

【VIFFの紹介ページ】

 

3. 見はらし世代(Brand New Landscape)

団塚唯我監督の長編デビュー作。

再開発の進む東京・渋谷で、胡蝶蘭を届ける配送ドライバーとして働く青年・蓮は、ある日仕事中に思いがけず、長い間会っていなかった父と再会を果たします。母の不在をきっかけに家族の絆は途切れ、父と姉弟の関係も長らく途絶えており、心の中で葛藤を抱え続ける蓮でしたが、やがて「もう一度家族と向き合いたい」という思いが芽生えます。

上映:
10月4日(土)6pm~ Fifth Avenue Cinema – 19+ only
10月5日(日)5:45pm~ International Village 8

監督:団塚唯我
出演:黒崎煌代、遠藤憲一、木竜麻生、菊池亜希子

【VIFFの紹介ページ】【映画公式サイト】

 

4. 粒子のダンス (particle dance)

監督・岡博大が、大学時代の恩師である建築家・隈研吾氏の軌跡を後世へ残すべく、2010年から15年にわたり自主制作したドキュメンタリー作品です。

世界16か国、80を超える建築プロジェクトを取り上げ、東日本大震災後の復興計画や東京2020大会、さらにはコロナ禍を経てなお「建築とは何か」を問い続ける隈氏の姿を追います。

上映:
10月8日(水)8:45pm~ International Village 8
10月9日(木)12:00pm~ VIFF Centre – VIFF Cinema

監督:岡博大

【VIFFの紹介ページ】【映画公式サイト】

 

5. 国宝 (Kokuho)

日本で特大ヒットとなっている歌舞伎が題材の映画『国宝』がバンクーバーで上映されます。「3時間の映画でも、あっという間だった」「アカデミー賞確定では?」「感動した」など賞賛の声がSNSで多くあがっています。

前売り券は既に完売となっていますが、上映開始直前に会場で購入できるチケット(返却されたチケット、未使用の優待券など)が残っている場合があります。(Standbyと呼ばれます)スタンバイチケットは一人1枚までとなっていますが、「チケットを逃したけど、どうしても国宝を観たい」という方は当日スタンバイチケットを狙ってみるのもいいかもしれません。

上映:
10月8日(水)9:00pm~ Vancouver Playhouse
10月12日(日)11:15am~ Vancouver Playhouse

監督:李相日
出演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ

【VIFFの紹介ページ】【映画公式サイト】

 

6. 西海楽園 (Saikai Paradise)

2007年に閉園した仏教テーマパークから名付けられた映画『西海楽園』。バンクーバー国際映画祭のパノラマ部門に出品されており、ワールドプレミアとなります。日本公開は2026年が予定されています。

上映:
10月9日(木)6:15pm~ Granville Island Stage
10月11日(土)3:30am~ International Village 8

監督:鶴岡慧子
出演:柳谷一成、木下美咲

【VIFFの紹介ページ】


ということで、今回は日本映画だけを紹介しましたが、他の国の映画もたくさんあるので、ぜひVIFFのオフィシャルサイトでチェックしてみてください。

この絶好の機会にたくさんの映画を楽しみましょう!

Vancouver International Film Festival 2025
開催期間:10月2日(木)~10月12日(日)
開催場所:バンクーバー市内の映画館各所
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