日本人による高級ペイストリーショップ Le Pont がウエストバンクーバーにOPEN

   
  

メトロバンクーバーにお住まいの皆さんに朗報!

日本人経営の新しいペイストリーショップ「Le Pont」(ル・ポン)がウエストバンクーバーに誕生したことをご存知でしょうか?

今回はLe Pontのグランドオープニング日に取材をさせていただいたので、実際に訪れて分かったお店の魅力や商品を試食した感想などをまとめて紹介したいと思います。

また、Le Pontのお店の設計や施行などを担当したのが、LifeVancouverでも以前紹介したバンクーバーの日系総合建築会社 Canadoo ということで、その点についても併せてお話を聞いてきました。

日本人経営の高級ペイストリーショップ Le Pont について

2023年5月30日、高級ペイストリーショップ Le Pont がグランドオープニングを迎えました。

場所はウエストバンクーバーの Ambleside Pier の近くで、日本食スーパーのABURI Market から徒歩約3分です。周辺にはお店がたくさん並び、ビーチもあるので、ショッピングと自然がどちらも楽しめるような立地です。

Le Pontはエクレアとカスタムケーキを専門とするショップで、フランスと日本からインスピレーションを得た多種多様なペイストリーを購入することができますよ。

ブラウニー等の焼き菓子、旬の果物などを使ったスイートタイプのエクレアはもちろん、ビールやワインにも合うセイボリータイプのエクレアも取り扱っているので、「スイーツはちょっと苦手・・・」という方にもオススメできます。

また、最高品質の食材を使うことにこだわっていて、パティシエが毎日手作りをして丁寧に焼き上げたペイストリーは、見た目も味もじっくり楽しみたくなるクオリティーです。(MSGや添加物、保存料は一切不使用)

ここで、Le Pontの味をつくっているエグゼクティブ・パティシエ Makotoさんの経歴を簡単に紹介します。

Executive Pâtissière: Makoto Yamaguchi
東京の調理師専門学校を卒業後、フランスの料理菓子専門学校 Le Cordon Bleu を優秀な成績で卒業。その後、フランスのパリと日本の東京でトップパティシエの見習いをし、2006年に自身のお店を東京・世田谷にオープン。15年間もの間パティシエとして成功。今回カナダと日本の架け橋となるため、Le Pontをオープン。

 

ウエストバンクーバーにあるお店を訪問。Le Pont オーナーのAmaneさんにインタビュー Q&A 6


(お店の外観)

LifeVancouverスタッフはグランドオープニング日となる5月30日午後2時頃にお店に伺ったのですが、終始お客様が出入りしていて、スタッフの方も忙しそうでした。(訪問時には既にスイーツ系のエクレアが売切れとなっていて、人気の高さも伺えました!)

今回、Le Pontのオーナーであり、エグゼクティブパティシエ Makotoさんのお姉さんでもある Amaneさんにお話しを伺ってきたので、Q&A形式でその内容をお届けします。

 

1.本日グランドオープニングを迎えての今の気持ちを教えてください。

4年前にカナダに来て、「美味しくて、気の利いたスイーツ屋さんがバンクーバーにあったらいいな」と、ずっと思っていたんですね。

私と妹(※Makotoさん)は日本で約15年前にケーキ屋さんを世田谷で開いていた経験もあり、妹に「カナダでお店を開業してみない?」という風に聞いたんです。それが2年くらい前ですね。それで、「じゃあ開業するためには、どんなことが必要か?」と調べ始めたのが、2021年の秋でした。

お店を探し始めて、2022年2月にこのウエストバンクーバーの物件を見つけました。周りには山があって、海があって、本当に環境がすごく良くて、「ここに可愛いお店ができたらいいな」と思っていたのですが、紆余曲折を経てやっと実現することができました。

カメの歩みでしたが、開店までの課題を一つずつ乗り越えて、こうして形になったのを見るとやっぱりすごく嬉しいですね。


(お店の一角には開店祝いのお花がたくさん飾られていました)

本当にネイバーフッドがあたたかくて、「ペイストリーショップができるのをずっと楽しみにしていたんだよ」と皆さんから言っていただけるので、これからお店で皆さんに喜んでもらえるような商品を提供できるのが楽しみです。

忙しい日常の合間に、Le Pontのペイストリーを一口食べることでほっこりした気持ちになってもらえたら嬉しいと思っています。

 

2.日系の総合建築会社Canadooにゼネラルコントラクターを頼んだと伺いました。そのきっかけや頼んで良かったことを教えてください。

バンクーバーに来てお世話になっていた友人の方から、「細かいところまでカタチにしてもらうには、やっぱり日系の建築会社が一番いいんじゃないか?」と、Canadooさんをご紹介いただいたのがきっかけですね。

例えば、お店には日本の和を意識したような照明もあるのですが、おそらくカナダのペイストリーショップで日本の灯りってちょっと違うというか、新しいカタチだと思うんです。

日本でインテリアデザインのお仕事をしていたこともあり、Le Pontの店舗デザインは私が主に考えているのですが、基本的にはオーセンティックなものにしたかったんです。

でも、日本人として日本のカルチャーを誇りに思っているので、日本のスパイスを色んなところに(ただ too much になりすぎないように)入れたいなと思って、そういった細かい意向をすごくスムーズに理解していただけたのが良かったと思います。


(店内に入ると、パティシエの方の作業の様子も見える設計でした)

また、設計やBuilding permitの申請、施工など最初から最後まで私たちの気持ちを汲んでくださったり、日本人に限らず現場スタッフの方々もすごく一生懸命やってくださる方ばかりでした。

最終的に満足のいくカタチにしていただいた面で、とても感謝しています。

 

3. Le Pont のこだわりを教えてください


(スイーツ系のエクレア)

「厳選した材料と職人の腕で丁寧に手作り」という部分がLe Pont のこだわりです。

数が限られていて、冷凍したり保存料なども一切入れていない日持ちしない商品なので「ビジネス的にはちょっと・・・」とは思うのですが、お客様に本当にフレッシュなものを楽しんで欲しいという考えから、このスタイルです。


(※セイボリー系のエクレアはプリオーダーのみで購入可能です。パーティーなどの際に、ぜひ予約してみてはいかがでしょうか?)

Le Pontのメイン商品は、オーブンで毎朝焼き上げている、本当に新鮮な手作りのエクレアです。

一つひとつ丁寧につくっている点はもちろんですが、地元のフリーレンジの新鮮な卵、ローカルファームから仕入れた季節のフルーツ、日本の茶葉(伊藤園)やフランスから輸入したチョコレートなど、品質と風味を重視して最高品質の材料にこだわっているので、ぜひ一度ご賞味ください。

 

4.シグネチャーであるエクレアについて教えてください。


(ザクザクとした生地が楽しめるクロッカン)

Le Pont のエクレアは、気軽にお召し上がりいただける一口サイズです。一口サイズでつくっているのは、お客様に色んな種類を食べていただきたいという想いからです。

甘いものから塩っぽい味まであるので、色んなものを試していただいて、皆さんの「これ!」っていうものを見つけていただけたらなと思います。焼き菓子はフィナンシェ等も人気です。

また、グランドオープン前までABURI MarketさんなどでPop-upをやらせていただいていたのですが、クロッカンの Japanese tea flavor のアソートメントも好評でした。

 

5.今後新しいメニューも計画されているのでしょうか?

もちろんです!エクレアはシーズンによって新しいメニューを販売予定で、今後コーヒーもサーブする予定です。

あとは、来週(6月第2週目)からカスタムケーキのオーダーをとったり、夏には冷たいデザートも販売するので、ぜひ楽しみにしていてください。

 

6.今後どんなお店を目指していきたいですか?

Le Pont というお店の名前は、フランス語で「橋(Bridge)」という意味です。

エグゼクティブパティシエの Makoto は、フランスや日本でパティシエとして働いていた経験があり、今はカナダで暮らしています。フランス、日本、そしてカナダと、色んなカルチャー・バックグラウンドを持っているので、その「架け橋になりたい」という想いから、Le Pontという名前を付けました。
(お店がライオンズゲートブリッジの近くにあることも理由の一つです!)

本当に多文化なバンクーバーで、私たちもカルチャーの架け橋になれるような、コミュニティに愛されるお店になりたいなと思っています。

日本のデリケートな味を変えずにカナダで受け入れられたいと思っているので、LifeVancouverの記事を読んでくださっている皆さんも、良かったらお店へぜひ遊びに来てください。お待ちしております。

 

最後に:実際にエクレアを食べてみた感想

今回取材で実際に Le Pont へ訪れてみて、落ち着いていて心地よい空間だと思いました。店員の方も優しく接してくださって、とても雰囲気が良かったです。

取材ということでエクレアも少しだけ試食させていただいたのですが、この日は既に売り切れとなっていたラズベリーのエクレアが個人的に大ヒットで、「絶対今度買いに来よう」と思いました。

サクサクとした食感で満足感の高いシューに加えて、一瞬にして口の中にラズベリーの甘さと酸味と香りが広がるような風味のペイストリークリームがたまりませんでした。

また、サーモンのエクレアもいただいたのですが、素材が新鮮なのは言わずもがな、ディルとサーモンが爽やかにマッチしていて、すごく香りが良かったです。味だけでなく見た目もとても楽しい一品で、お酒に合うものだと思いました。(お酒好きの方、ぜひ)

※セイボリー系のエクレアはプリオーダーでのみ購入可能です。パーティーなどの際にぜひ予約してみてください。

家族や同僚へのプレゼントや、友人の家を訪れる際の手土産にもピッタリです。

ということで、いかがでしたか?
皆さんもぜひ一度ウエストバンクーバーに新しくできたペイストリーショップ Le Pont へ足を運んでみてください。

また、「将来お店を始めたいと思っている」「家のリフォームを検討している」といった方は、記事でも紹介したCanadooに連絡してみてください。きっと皆さんの力になってくれますよ。

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