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BC州、留学生を受け入れる教育機関に対する新しい措置を発表。新しい学校は留学生の受入れ2年間無し

   
  

先日大きな話題になりましたが、カナダ政府は留学生に発給する学生ビザ申請の数を今後2年間上限を設ける予定です。(2024年発給数は2023年に比べて35%減の見込み)

背景には、カナダの留学生の数の急増により、住宅、医療、その他のサービスが圧迫されていることが挙げられます。また、カナダに来た留学生が搾取されたり利用されたりしているケースも多いようです。


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そんな中、連邦政府の先日の発表を受けて本日1月29日(月)、カナダBC州政府が高等教育機関に対する新しい措置を発表しました。

以下が主な内容となります。

  • インターナショナルエデュケーションを提供する機関の成長の一時停止
  • 留学生に対する「搾取的な慣行」を排除しようとしているため、BC州は、留学生を入学させたい新しい高等教育機関(new post-secondary institutions)の承認を2026年2月までの2年間一時停止する。
    (effective immediatelyなので、本日1月29日から施行)

    新しい高等教育機関は、一時停止期間が終了するまで留学生を募集するために連邦政府の指定学習機関リストにアクセスすることはできません。

  • コンプライアンスと執行の強化
  • 州は、新しく改善された品質基準が満たされ学生が適切にサポートされていることを確認するために、私立の高等教育機関(private post-secondary institutions)に対してより頻繁な監査を実施します。

  • 私立学位プログラムのより高い基準を設定
  • 学生が質の高い教育を受けられるようにするために、私立学位プログラム(private degree programs)はより高い承認基準を満たす必要があります。

    基準には、学位の質に関するより高い評価基準、卒業生に対する労働市場のニーズと適切なリソース、学生のサポートが含まれます。

  • 私立教育機関に対する新しい言語要件
  • 州は、新しい留学生がBC州での学校生活に向けてより適切に準備できるように、私立教育機関(private institutions)に対する最低言語要件(minimum language requirements)を設定します。

  • 授業料の透明性
  • 公立の高等教育機関は、学生の在学期間全体にわたる授業料レベルを公表することが義務付けられるようになります。これにより、新入生はプログラムを開始する前から、教育にかかる費用全体を確実に把握できます。

BC州政府のニュースリリースを見ると、中等教育大臣のセリーナ・ロビンソンは「留学生は良い教育を受けるためにここに来ますが、あまりにも多くの学生が搾取されたり利用されたりしています」「そのため、私たちは留学生を悪者から守り、成功へのより良い道を提供し、BC州を確実に発展させるために、教育機関に対するより厳しい要件と強力な保護措置を導入します。」と述べています。

搾取的慣行に対処する取り組みは 2023 年の春から始まっていて、先日連邦政府が発表した留学生の入学制限と関連して、連邦政府と州政府は調整に取り組んでいます。

ちなみにBC州で高等教育機関に通う学生は、公立私立含め545,000人いて、そのうち 175,000人以上が 150か国以上からの留学生となります。(公立に通う留学生は約82,000人、私立に通う留学生は約94,000人)

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