2020年と2021年には、コロナ禍において借主をサポートするために家賃値上げの凍結が実施されたことも記憶に新しいですが、本日2023年9月11日にカナダBC州の家主は2024年に家賃を最大3.5%引き上げることが認められることが発表されました。これは、2023年の許容上昇率である2%を上回る数値となっています。
上昇の理由として、家主にとっても保険、税金、公共料金などのコストが以前より増加している現状があり、同州はこの引き上げによって、借主と家主のバランスをとるとしています。
ラヴィ・カーロン(Ravi Kahlon)住宅大臣は声明で、「国全体で、特に住宅関連のコストが多くの人にとって持続不可能な速度で上昇しています」「それが家主と借主の両方に当てはまることを私たちは知っています。だからこそ、私たちは市場での賃貸ユニットの維持を支援しながら、借主を保護するバランスを見つけたのです。」と語っています。
デビッド・イービー(David Eby)首相も「州内の多くの借主にとって、依然として信じられないほど困難な時期が続いている」と述べています。
ちなみに家主が家賃の値上げをする場合、正しい家賃値上げ通知フォーム(Notice of Rent Increase)を使用して、借主に 3か月前までに通知する必要があります。BC州の家主は 12か月に 1 回だけ家賃を増額可能です。
また、この家賃値上げ率の上昇は、商業用テナントや収入に応じて家賃が調整される非営利の住宅テナント、協同組合住宅および一部の福祉生活施設には適用されないとのことです。