就労ビザ保持者 学生ビザなしで長期就学が可能に

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。

2023年6月27日発表

ショーン・フレーザー移民大臣は、就労ビザ保持者が学生ビザを取得せずに「就学」できる期間をこれまでより拡大する臨時措置を発表しました。

この措置により外国人労働者は、働きながら、キャリアに役立つスキルや知識を得るための教育を受けやすくなります。

この変更以前は、就労ビザ保持者が働きながら就学する場合、6ヶ月以内のプログラムに限られており、それ以上の期間のプログラムを受講したい場合は、別途学生ビザを申請する必要がありました。これは、教育を受けてより多くのスキルや知識を得たい外国人労働者にとってハードルとなっていました。

臨時措置の内容

臨時措置の施行期間

即日~2026年6月27日までの3年間

内容

就労ビザ保持者は、ビザが有効な間、フルタイムまたはパートタイムで就学することが可能。学校のプログラムの期間に制限はありません。

<注意> 就労ビザの期間よりも長く就学したい場合は、学生ビザを申請する必要があります。

対象者

  • 2023年6月27日時点で有効な就労ビザを保持している。または、
  • 2023年6月27日以前にカナダ国内で就労ビザを申請していて、その審査中である。

この措置により、外国人労働者は、将来の仕事の可能性を広げることができます。また、より高いレベルの教育を受けたり、適格な職務経験を積むことにより、エクスプレスエントリーのスコア(CRS)を上げ、永住権を申請しやすくなります。

フレーザー移民大臣コメント
「この措置を実施することで、私たちは、外国人が自分のキャリア目標を達成し、夢を実現するためにスキルを向上させる力を与えるとともに、将来のカナダの労働市場への潜在的な人材供給源となることを期待しています。技能開発の障壁を取り除くことで、より多くの外国人医師や看護師に門戸を開き、カナダ居住者のケアや医療制度の支援に役立ててもらいます。また、建設労働者が職人となり、地域社会を強化し、新しい住宅を建設する道も提供することになるでしょう。この移民法は、深刻な労働力不足に対処することで、雇用者、労働者、そして私たちの経済を支援することになります。」

 

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