新政策 ファミリークラス国外申請者にもオープンワークパーミットを発給、ビザ期限18カ月延長も可能に

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。


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カナダの労働力不足に対処するため、2023年5月27日、ショーン・フレーザー移民大臣は、ファミリークラス(配偶者)に関わる特別措置として、申請者にオープンワークパーミットを提供することを含む新しい臨時政策を発表しました。

この政策に含まれること

1.配偶者一時滞在ビザ(TRV)手続き時間の短縮

すでに永住権申請の手続きを行っている家族のためのTRV申請の審査期間を30日以内に短縮します。現時点、配偶者とその子供の申請の承認率は98%以上となっています。

 

2.ファミリークラスの申請者向けの新しいオープンワークパーミットの発給

カナダ国籍保持者と永住権保持者の、配偶者またはコモンローパートナーとして永住権カテゴリー「ファミリークラス」で永住権申請をしていて、カナダ国内にスポンサーと一緒に合法的に住んでいる人は、永住権申請を提出すると同時に、オープンワークパーミットを申請して受け取ることができるようになります。これは、国内申請・国外申請を問わず対象となります。

 
3.ビザの18ヵ月延長

ファミリークラス申請者とその他の配偶者就労ビザ保持者で、保持しているオープンワークパーミットが8月1日から2023年末までの間に失効する場合、さらに18ヶ月間、就労ビザを延長することができるようになります。(最近のポストグラデュエートビザ延長措置と同様の扱い)

 

概要 -Quick facts

  • 2022年7月以降、ファミリークラスの新規申請者は、サービス基準である12ヶ月以内に申請が処理されています。(ケベック州以外の申請では、80%のケース)
  • オープンワークパーミットは、さまざまな状況にある外国人に提供されますが、すべての人がこの促進処理措置による延長を受けることができるわけではありません。この措置が適用されるのは、以下の場合のみです。

    – 永住権申請の決定を待っている永住権申請者とその配偶者・コモンローパートナー
    – 就労中の就労ビザ保持者の配偶者・コモンローパートナーと就労年齢の扶養家族
    – 公立カレッジ・大学・大学院で就学中の学生ビザ保持者の配偶者・コモンローパートナーと就労年齢の扶養家族
  • カナダは2022年に107万5千人以上の就労ビザ、および就労ビザの延長を発行しています。

 

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