「清水なおみのとっておきレシピ」
こんにちは。清水なおみです。
料理はハートで作るもの! 皆さんも、どうぞクッキングを楽しんでくださいね。
今回は、私のレシピの中でも特におススメのひとつ、「絶対に失敗しないシュークリーム」をご紹介します。
1958年、私がバンクーバーに来た当時は、日本の食品はなかなか手に入りませんでした。シュークリームなど、もちろん手に入りません。食べることが大好きだった私は、日本で食べていたシュークリームがどうしても食べたくて、何度も何度も失敗を重ねながらやっと失敗のないレシピとコツにたどりつきました。
このシュークリームはNaomi’s Café の頃から今に至るまで、皆さんにとっても喜んでいただいています。自分で言うのも変ですが、とってもおいしいの!(笑)どこへ持っていっても、あっという間になくなります。みんなおいしいと知っているので、いちばん最初に自分の分をお皿にとっておくのだそうです。
シュークリームを自分で作るのはちょっと難しい、と思っている方も多いんじゃないでしょうか。そんなことはありません、私のレシピはなるべく簡単に気軽に作りやすいやり方を考えてあります。
いくつかのコツをお伝えします。
いちばんのポイントは、シュークリームの皮を作る時、鍋の底にフィルムのような薄い膜ができるまで火にかけること。これができれば、もう成功はほぼ間違いなしです。
(鍋の底に薄い膜ができています)
鍋はノンスティック(フッ素樹脂加工)ではないものをお使いください。ノンスティックの鍋を使うと、この薄い膜ができませんので。ちょっとしたことなんですが、私もこれに気がつくまでにだいぶ時間がかかりました。
そして、オーブンで焼いている間は絶対にオーブンを開けないこと。これはシュークリームの鉄則です。扉を開けてしまうと、せっかく膨らんだ生地がしゅ~んとしぼんでしまいます。
あとは、電動ミキサーの片側だけを使って混ぜたり、絞り出し袋を使わずにアイスクリームスクーパーを使ったり、誰にでも作りやすいように工夫してあります。中に詰めるクリームは、カスタードクリームにWhipping Cream(生クリーム)を混ぜてあります。これがまた、ほど良い甘さで最高のおいしさになります。
ぜひチャレンジしてみてください。慣れてくれば、思ったよりずっと簡単で失敗なしにシュークリームを作れるようになります。もうお店で買う必要はなくなりますよ。(笑)
そして何よりも、ホームメードは心がこもっていて安心な味です。大人から子供まで、笑顔になれること間違いなし!楽しんで作って、たっぷり食べてくださいね。
ところで、シュークリームを英語で何というか知っていますか?“Cream Puff ”といいます。
日本語の“シュークリーム”では、通じないんですよ。私の知人がお店で「シュークリーム(Shoe=靴 Cream)が欲しい」と言ったら、お店の人から「それなら靴屋に行ったらいい」と言われたそうです。笑い話のような本当の話です。どうぞ間違えないように気をつけてくださいね。
目次
第17回レシピ(難易度 ★★★
):シュークリーム(Cream Puff)
<材料> 約24個分(注:1カップ=約250mlです。)
*シュークリームの皮
- マーガリン(またはバター) 1/2カップ(約110g)
- All-Purpose Flour(中力粉)1カップ(約250ml)
- 水 1カップ(約250ml)
- 卵(Lサイズ・室温) 4個
*カスタードクリーム
- 卵黄 Lサイズの卵・2個分
- 水 1/4カップ(約62.5ml)
- 塩 小さじ1/8
- All-Purpose Flour(中力粉) 1/3カップ(約80ml)
- 砂糖 2/3カップ(約165ml)
- バニラエクストラクト 小さじ1~2(日本のバニラエッセンスならば数滴)
- 牛乳 2カップ(約500ml)
- (生クリーム 1/2カップ=約125ml)
<作り方>
*シュークリームの皮
・オーブンを400F(200℃)に温めておく。
① マーガリン(またはバター)と水を鍋(ノンスティックでない鍋を使用)に入れ、強火にかける。木べらでかき混ぜながら、マーガリンを完全に溶かす。
② 沸騰寸前に中火にして、All-Purpose Flourを一度に入れ、木べらで底からしっかりと手早くかき混ぜる。
③ 鍋の底全体に、生地が白く膜を張ったような感じになったら火から降ろす。約10分休ませる。(粗熱をとる。)
④ ③がまだ温かいうちに、電動ミキサーの回転する部分を片側だけつけ、卵を1個ずつ入れて、その都度よく混ぜていく。(手早く作業をすすめていく。)
⑤ アイスクリームスクーパー(Sサイズのもの)を水で濡らしながら生地をすくい、天板の上に並べていく。(約24個)
⑥ オーブンの中段で45~50分焼く。(焼きあがるまで、オーブンの扉は開けないこと!)
*カスタードクリーム
① 卵黄と水とAll-Purpose Flourをボールに入れてよく混ぜる。
② 小さめの鍋に牛乳と砂糖を入れて溶かし、①を入れて、かき混ぜながら中火にかける。泡だて器で、焦げつかないようにかき混ぜ続ける。
③ ブツブツとなってとろみが出てきたら、出来上がり。
④ 冷ましてから、塩とバニラエクストラクトを加える。
※完全に冷めたカスタードクリームに、生クリームを固めに泡立てて加える。(生クリームを泡立てすぎると分離するので、注意すること。)
*仕上げ
シュークリームの皮をナイフで横半分に切り開き、ここにフィリングを詰めていく。
<ポイント>
・シュークリームの皮 ③の生地は、約10分休ませて粗熱を取ります。熱いままだと、卵が固まってしまうことがありますので。④の作業は手早く行い、生地が冷めてしまわないうちに天板に並べて焼きます。
・シューの皮を焼いている時には、絶対にオーブンの扉を開けてはいけません。ちょっとでも開けると、しゅ~んとしぼんでしまいますからご注意を。焼き加減は、オーブンのガラス越しにチェックしてくださいね。
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1971年から25年間、カナダ人に愛されたニューウェストミンスターのカフェ「Naomi’s Café」。
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「ナオミのカフェ」清水なおみ 著 (主婦の友社)
ちょっと元気の出ない方、人生に行き詰まっている方、人と関わることがしんどくなっている方。。。
そんな方は、ぜひこの本を手に取って、清水なおみさんに元気を分けてもらってください。Kindleでも購入できるので、カナダ在住の方もぜひ!
それでは、次回のレシピもお楽しみに。
Naomi’s Cafe Vancouver
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