カナダ国外の学歴や専門職の資格をカナダで証明する方法 ~ECA : Educational Credential Assessment について~

   
  

文/ビザJPカナダ代表 白石有紀
ビザJPカナダ在籍のカナダ政府公認移民コンサルタント。カナダ移民コンサルタント協会(ICCRC) 、およびカナダ移民コンサルタント連盟(CAPIC)の正規メンバー。短期ビザ、永住権の申請取得コンサルティングを専門とする。

ECA : Educational Credential Assessment について

カナダに移住して、今までの自国での職歴を活かした仕事をしたり、より高度な学位を取るために就学をしたいとお考えですか?

多くの職種、専門・技術職において、他の国でその仕事に就こうとした場合、その国の既定のもとで資格などの再認定を受ける必要があり、カナダもその例外ではありません。

またカナダの永住権取得を目指す場合、そのプロセスの一環として、資格や学歴の証明を提出する必要があります。ではこの資格再認定について、知っておくべきことを見てみましょう。

 

永住権のために、なぜ学歴や資格の査定が必要なのでしょう?

自分の過去の職歴や学歴を使ってカナダの永住権申請プログラムに申請したい場合、海外で取った資格がカナダの基準に見合っているかどうかの査定が必要となります。

ご自身の学歴・資格・免許(例えば調理師免許や看護師資格などのようなもの)がカナダで同等の学歴、資格などとして認められるか、もしくはアップグレードする必要があるのかは、カナダの永住権を取得するしないに関わらず、カナダで働くのであれば知っておく方が良いといえます。

ご自身の経歴に含まれる学歴や資格をあらかじめ査定して、カナダの基準で提示できるようにしておくことは、カナダで就きたい仕事に応募する際にも、雇用主からの理解が得られやすくなり、就職に有利となります。

また資格査定の結果、その専門職に従事する為にはカナダでさらに訓練校へ行ったり学校へ行く必要があるかどうかも分かります。海外で取得した資格がカナダではそのまま使えず再認定を受けることになった場合のプロセスは、どの分野で働くのかによって異なります。

 

カナダで就学するために、なぜ査定が必要なのでしょう?

カナダの Designated Learning Institution (DLI) 校には、一般的な入学条件やプログラム別の入学条件など、各々の条件を定めています。それは、認定機関からの学位であったり、特定のコースの履修であったり、言語テストの証明であったり、様々です。

カナダ政府が指定するECA(Educational Credential Assessment)を通して学歴査定を取る必要がないかもしれませんので、まず入学事務局にカナダ国外の卒業証明で十分かどうか問い合わせてみましょう。

 

学歴査定(ECA = Educational Credential Assessment)とは?

ECAとは、カナダの永住権申請のための学歴査定ですが、カナダで仕事を探すときに雇用主が採用するかどうかを決める時にも有利となる場合があります。査定とは、自国の学歴が、カナダの教育機関と照らし合わせてどのような学歴かを証明することです。

2つ以上の学位がある人は、通常は最高学歴1つのみを査定すればよいです。例えば、博士号を持っている人は学士過程や修士課程の査定は不要ということになります。

しかし、複数の学位の査定を取ることで追加ポイントが入る場合がありますので、全ての学位の査定を取っておいても損にはなりません。

 

登録や証明が必要な職業、専門職、職人や技術者の査定について知っておくべきことは?

カナダで技術職や専門職で働くためには、カナダの各州、準州が必要とする資格取得を求められることがあります。また、カナダで大工、電気技師、配管工などの仕事をする場合、しかるべき機関への登録が必要とされています。建築家、薬剤師、医師なども資格が必要です。

州やテリトリーによって、登録や資格が必要だったり不要だったりしますが、ある州でライセンス(免許)が必要な職種は他州でも必要な可能性が高いです。

筆記試験が必要な職種や、ある一定の経験、言語・コミュニケーションスキルの試験が求められる職業、あるいは見習いとしてまずは一定期間働くことが必要な仕事もあります。

職業登録機関によって、資格・免許を取るのに必要な条件は異なりますので、働く予定の職種について事前に調べることが重要です。

カナダで働くために自国で持っている資格を再査定してもらうのは、煩雑な作業となる場合があります。

例えば、医師の免許を取るには、Medical Council of Canadaから、Licentiate of the Medical Council of Canada という資格を取らなければなりません。

卒業した医科大学が World Directory of Medical Schools というサイトに載っていること、スポンサー企業・機関からカナダで受け入れ可能な学校であることが記載されている必要があります。

そして、Medical Council of Canada認可の試験をパスし、12ヶ月間の大学院臨床研修を完了している証拠を提出します。無事に医師としてのライセンスが取れたら、College of Family Physicians of Canada または Royal College of Physicians and Surgeons of Canada から認証を受けなければならず、この時点で州やテリトリーで医師として働く資格が得られます。

 

資格・再認定が取れない場合は?

自国でのライセンス/免許がカナダの基準に合っていない場合、永住権申請プログラムによっては条件に合わないことになり、ポイントも加点できません。

カナダの基準に合っておらず、すぐにカナダで希望する職業に就けない場合でも、追加でカナダで学歴を作ったりトレーニングを受けるという選択肢が残されている可能性もあります。

例えば、研修医のプログラムやカナダ国外で実習した内科医(physicians)は、Practice-ready assessment に申請できます。このプログラムは、経験のある医者と実習を12週間行い、カナダで医者として働けるスキルがあるかの査定をしてもらうものです。

その他の職業や専門職についても、すぐに資格取得が無理な場合でも、同じような追加トレーニングや見習い、テストなどが提供されている場合があります。

 

ECA = Educational Credential Assessment(学歴査定)の取り方

カナダで移民、就労、就学するためにECA(学歴査定)が必要な場合、きちんとした方法(カナダ移民局(IRCC)が承認した査定機関へ申請する)を通す必要があります。

査定には数週間~数ヶ月かかるので、余裕をもって申請しましょう。ほとんどの機関は、大体の待ち時間について発表しています。

一旦、査定が取れると5年間有効ですが、5年過ぎてしまう場合は再度ECAを取り直さなければなりません。医師や薬剤師の査定を取るのに必要なコストは、大体$200程度です。

カナダ移民局が承認している査定機関

一般的な査定を取り扱う5つの機関と、特定業種を取り扱う2つの機関があります。

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