【9月のカナダ解散総選挙】各政党の党首とIpsos Canadaの世論調査の結果を紹介

   
  

2021年9月10日追記:

9月9日、各党首によるディベートが行われました。その内容は、以下から確認できます。

2019年に行われた前回の選挙からまだ2年経っていませんが、ジャスティントルドー首相が解散総選挙を先日発表したのは、既に皆さんもご存知かと思います。

カナダではデルタ株の感染拡大もあり第4波に突入している状況での解散総選挙。他党からの批判もありますが、投開票が9月20日に迫ってきています。議員定数は338名で、選挙権は18歳以上のカナダ国民が持っています。

今回は、代表的なカナダの各党の党首を紹介するとともに、8月27日に発表された Ipsos Canada の調査による世論結果の内容をお伝えします。


 

カナダ・各党の党首を紹介

カナダ自由党(Liberal Party of Canada):解散時の議席数 155/338
党首:Justin Trudeau(ジャスティン・トルドー)

カナダの自由主義(社会自由主義)、中道左派政党です。党首は、ピエール・トルドー元首相の息子であるジャスティン・トルドー氏。

カナダ自由党は2015年のカナダ総選挙で単独過半数となる184議席を獲得したものの、2019年の総選挙では過半数を維持できず少数与党となっていますが、第一党として政権を握っています。

今より安価なチャイルドケアサービスや、シニアをよりサポートする政策などを掲げています。

カナダ自由党の政策はこちら▼
https://liberal.ca/our-plan/

 

カナダ保守党(Conservative Party of Canada):解散時の議席数 119 / 338
党首:Erin O’Toole(エリン・オウトゥール)

2003年に設立したカナダの中道右派・保守政党です。2011年の総選挙で167議席を獲得した保守党ですが、2015年の総選挙では99議席と後退。2019年では121議席を獲得しました。

現在の党首は「カナダ第一主義」を掲げるモントリオール出身のエリン・オウトゥール氏で、2020年から党首を務めています。カナダ空軍で将校を務めていた実績もあります。

Canada Recovery Planとして、パンデミックで失われた100万人の雇用を1年以内に回復すること、メンタルヘルスの向上などを掲げています。

カナダ保守党の政策はこちら▼
https://liberal.ca/our-plan/

 

新民主党(New Democratic Party):解散時の議席数 24 / 338
党首:Jagmeet Singh(ジャグメート・シン)

中道左派・社会民主主義政党であるカナダの新民主党。成立は1961年です。総選挙において、2011年には103議席を獲得したものの、2015年には44議席、2019年には24議席と議席を減らしています。

新民主党の党首はオンタリオ州出身のインド系カナダ人、ジャグメート・シン氏で、2017年から党首を務めています。刑事弁護人としての職歴もあり、2011年から政治家としてのキャリアをスタートしています。

全ての人への手ごろな価格の高等教育、手頃価格の携帯電話サービス、全ての人が必要な薬を手にできるようにすることなどの政策を掲げています。

カナダ新民主党の政策はこちら▼
https://liberal.ca/our-plan/

 

ブロック・ケベコワ(Bloc Québécois):解散時の議席数 32 / 338
党首:Yves-François Blanchet(イブ・フランソワ・ブランシェット)

左翼・社会民主主義のブロック・ケベコワは、ケベック州の幅広い有権者によって支持されています。1991年に設立された政党で、ケベック州内でのみ積極的にキャンペーンを行うことを目指しています。

2011年の総選挙ではわずか4議席でしたが、2015年の総選挙で10議席、2019年には32議席を獲得しています。

現在の党首はイブ・フランソワ・ブランシェットで、2019年から党首を務めています。政治家としての活動の前は、アーティスト管理会社を経営していたり、2003年~2006年は非営利団体のADISQの理事でした。

ちなみにケベック州の人口はオンタリオ州に次いで第2位です。

ブロック・ケベコワの政策はこちら▼(フランス語です)
https://www.blocquebecois.org/

 

カナダ緑の党(Green Party of Canada):解散時の議席数 2 / 338
党首:Annamie Paul(アナミー・ポール)

1983年に成立したカナダ緑の党。2011年の総選挙で前党首のエリザベス・メイ氏が当選し、緑の党候補として選挙で初めてカナダ議会・下院に1議席を得た結果となりました。

現党首はアナミー・ポール氏で、2020年から党首を務めています。連邦政党として初めての黒人党首といわれています。2001年~2005年までCanadian Centre for Political Leadershipの創設者兼事務局長を務め、Barcelona International Public Policy Hub (BIPP HUB)の共同創設者でもあります。

CO2排出量削減や森林破壊などの環境問題を中心とした政策で経済成長を目指しています。

カナダ緑の党のウェブサイトはこちら▼
https://www.greenparty.ca/en

 

Ipsos Canada による世論結果

最後に、Ipsos Canadaが8月27日に発表していた↑の世論結果を簡単に見てみましょう。

まず、「Popular Vote」の欄を見ると、カナダ自由党が33%、カナダ保守党が32%と僅差であることが分かります。自由党の支持率が前回より下がっています。

また、「天候問題で影響を受けている人々を政府がよりサポートするべきか?」という質問に対しては、回答者の81%が賛成しています。

さらに、各党首の好感度のパイチャートもありますが、記事で紹介した5つの政党の党首の内容は以下のようになっていました。

Leader favourable unfavourable
Justin Trudeau 41% 53%
Erin O’Toole 28% 49%
Jagmeet Singh 45% 39%
Yves-François Blanchet (in Quebec) 39% 39%
Annamie Paul 15% 43%

参考: Ipsos.com

ということで、今のところNDPのリーダーであるジャグメートシン氏が最高の好意度を得ているようです。

今後のキャンペーンの行方も目が離せませんね。再度となりますが、投開票は9月20日となっています。

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