バンクーバー市、賃貸住宅の条件の一つ「ペットお断り(No Pets)」を禁止へ

   
  

バンクーバー在住の方のなかで「ペットが飼えない賃貸住宅が多くて困っている」という方も多いのではないでしょうか?

そんな中、バンクーバー市議会が賃貸住宅契約での「ペット禁止(No Pets)」の廃止を求める動議を満場一致で可決しました。

 

バンクーバー市、賃貸住宅契約におけるペット禁止制限の廃止へ

2020年10月初めにバンクーバー市議会議員のJean Swanson氏とPete Fry氏によって提出された動議「賃貸住宅契約におけるペット禁止制限の廃止」が、15日の投票により満場一致で可決されました。(内2名は投票不参加)

二人は、ペットはパンデミックによって孤独を感じている人々、特に高齢者や一人暮らしの人などの助けになると語り、「現在の法律はペットを飼っていて、BC州で手頃な価格の住宅を見つけようとしている賃借人を差別しています。」と主張。

さらに、BC SPCAの情報から、「ペット禁止」の方針がペットの飼育放棄の主な原因となっていることを付け加えました。

ケネディ・スチュワート市長も自身のツイッターアカウントで、「これまで以上に、ペットは非常に多くの賃借人の精神的健康と幸福に不可欠です」と述べて、決定への支持を表明しています。

その投稿には市長が飼っているFergusの写真もあり、「Fergusは眠っているかもしれないけど、彼も承認しているよ!」とも記されていました。

ちなみに、カナダ東部のオンタリオ州は10年以上も前から既に「ペット禁止」を賃貸条件に加えることを禁止していて、Jean Swanson氏とPete Fry氏は「この法律が何十年にもわたって賃貸人とペットに利益をもたらしてきた」と語っています。

ということで、市長は賃貸契約における「ペット禁止」条項を廃止する旨を今後州に提唱する予定です。(注意:まだ施行はされていません

賃借人と動物の両方に影響を与えていたこの問題を解決する新たな一歩となった今回のニュース。ペットを飼っていて家や部屋を借りている方には朗報となったのではないでしょうか?

ただ、今まで「ペット禁止」を掲げてきた賃貸人は今後ペットによるトラブルの不安もあるかもしれません。双方が納得する内容での合意となればいいですね。

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