日本語医療通訳サービスを行うTransMedさんによると、日本と比べて乾燥しているカナダでは、急に肌の状態が不安定になる人も多いそう。保険加入後に始まった症状ならほとんど海外旅行保険でカバーされるそうなので、放置せずに早めの受診をおすすめしています。
そこで今回は、そのTransMedの医療通訳者さん達が、皮膚科医の先生にお肌のトラブルについてアドバイスをいただきました!
頻繁な手洗いは保湿に不可欠な皮脂まで損ない、皮膚が乾燥してヒビ割れをおこします。これを防ぐには、ハンドクリームなどを1日3-4回使用し保湿することです。まずはCerave(セラヴィ)やVaseline Plain(ワセリン・プレイン)のような保湿剤を試してみましょう。また、食器洗いや手に刺激を与える食材(玉ねぎ・にんにく・レモンなど)を扱う際も気をつけて手袋を使用することが大事です。
肌が敏感な人は寒暖差によって蕁麻疹を発症する場合もあります。通常は治療をしなくても次第におさまりますが、痒みが辛い場合はReactine(リアクティン)、Allegra(アレグラ)等市販の抗ヒスタミン剤を服用しても良いでしょう。
アレルギーの原因は様々なことが考えられます。症状が8週間以上続くようであれば医療機関に相談することをおすすめします。
海外に移り住むと、新しい環境に慣れようとして身体にも心にも大きなストレスがかかります。このストレス要因はニキビの悪化も招きます。ニキビに有効な医療薬は様々ですが、心身をリラックスさせる趣味や新しい友達を作るなど社会的に活発になることで、ストレスに対処することも大切です。
市販でも手に入りやすいお薬には、Benzoyl Peroxide(ベンゾイル・ペロクサイド)という夜寝る前に1度患部に塗布するタイプのものがあります。しかし、最も良い効果を得るためにはニキビ治療の経験が豊富なクリニック・ドクターや皮膚科医を受診することをおすすめします。
頭皮の乾燥は髪の洗いすぎにより起こるので、2,3日に1度洗う程度にしましょう。カナダは日本と比べて特に冬は乾燥しています。「Head and Shoulders Shampoo」のような、どのお店でも手軽に購入できるフケに効果のあるシャンプーを試してみても良いでしょう。
他にも効果の高いシャンプーはありますが、医師の処方箋が必要です。
皮膚にできる出来物の中には、イボ(ウィルス性疣贅(ゆうぜい))のようにウィルスの感染によって起こるものがあります。人から人へ感染しますが、ほとんどの場合は感染してもイボになることなく免疫機能により排除されたり、イボになっても数ヶ月で自然と治癒します。
日常生活に支障をきたしたり、どんどん大きくなっているようであれば、薬局で薬剤師に相談して市販の塗り薬を使用しても良いでしょう。効果がない場合は病院で液体窒素による凍結治療を受けることをおすすめします。
性器に発症(尖圭コンジローマ)した場合は、すぐに病院にかかりましょう。
肌の乾燥を抑えるには、ボディーソープで洗う回数を減らし定期的に保湿剤を使用するのが一番です。
体を洗うのは1日おきに、熱いお湯ではなくぬるめのシャワーを浴びるようにしましょう。また、刺激の少ない敏感肌用の固形石けんを使用し、毎日2回は保湿クリームを塗るのも大事です。保湿には、Vaseline(ワセリン)やCetaphil(セタフィル)、Cerave(セラヴィ)など香料など余分な成分が入っていないシンプルなものをおすすめします。
カナダで皮膚科の受診は3ヶ月待ち?!
皮膚科だけでなく、専門医にかかるにはウォークイン・クリニックなどの一般医にまず診てもらい、紹介状をもらわなくてはなりません。多くの場合、専門医の予約が取れるまでには、長い時間がかかります。時には半年以上待たされた・・・ということも。ウォークイン・クリニックやファミリードクターなど一般医でも、もちろん皮膚の症状は相談できるので、まずはウォークイン・クリニックにかかりましょう。
もちろん、他の一般医から皮膚科専門医を紹介された場合でも、Martin先生に診てもらうことができます。お肌の症状で一般医に通院中の方も、なかなか症状が改善しない時には皮膚科への紹介を相談してみても良いかもしれません。
Queen’s Universityを卒業後、Dalhousie Universityでの研修を経て医師免許を取得、家族医として地域医療に従事。さらに皮膚科専門医と美容皮膚科医の資格も取得し、皮膚の様々な病気や悩みに対し熱意を持って診察にあたっています。また、UBC医学部で指導に当たる傍ら、Queen’s Universityの家庭医学助教授としても活躍しています。<
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