【2024年版】カナダBC州の祝日一覧11+1!州によって違うってどういうこと?

   
  

カナダでは、全部で10~12程度の祝日があります。何故ばらつきがあるかというと、日本と制度が少し違い、祝日の種類が2つあるからです。

1つは、国によって制定されている「Statutory Holiday」
カレンダーにも「Stat holiday」や「Stat」のような表記がされています。これは日本でも同様ですよね。

もう1つは、州によって制定された「Provincial statutory」と呼ばれるもので、州によっていつがどの祝日になるかが違います。

そこで今回は、カナダBC州の祝日をまとめてみました。

New years Day/元日


※過去にはカナダプレイスで新年カウントダウンの花火が上がっていました。

1月1日/Statutory Holiday

2024年1月1日(月)
2025年1月1日(水)
2026年1月1日(木)

法令により祝日と定められています。
カナダでは日本のように三ヶ日はないので、1月2日からは平日です。

また日本ではお正月は家族と過ごしますが、カナダでは大晦日の夜に盛大なパーティーを開く事が多く、花火が上がったり、ホテルなどの大きなイベント会場でもパーティーが催されます。
その為、家族団らんよりはカップル、夫婦で過ごす事が多いようです。

Family Day/ファミリーデイ(BC)

2月の第2月曜日/Provincial statutory

2024年2月19日(月)
2025年2月17日(月)
2026年2月16日(月)

ファミリーデイは州制定の祝日なので、ファミリーデイとして祝日になるのは、アルバータ、オンタリオ、サスカチュワン、BC州だけです。

マニトバ州では「ルイ・リエル・デー」、プリンスエドワード州では「アイランダーデー」、ノヴァスコシア州の「ノヴァスコシア・ヘリテージ・デー」という違う祝日になっています。

家族を大事にしよう、と制定された祝日です。また、1月1日の元日から3月のグッドフライデーまで3ヶ月休みがないので、休みの日を作ろうと配慮してできた日です。

しかし、連邦祝日ではないので、郵便局や公共機関のサービスは休みになりません。

Good Friday/グッドフライデー

イースターの日曜日の前の金曜日/Statutory Holiday

2024年3月29日(金)
2025年4月18日(金)
2026年4月3日(金)

イースターとはキリスト教の復活際。十字架に架けられ亡くなったイエス・キリストが3日目に復活した事を記念する日です。この日も法令により祝日と決められています。

キリストが処刑されたのが金曜日であったことから、「God’s Friday」が「Good Friday」に転訛したという説が有力。
金曜日に命を落としたキリストの受難を記念したのが「グッドフライデー」で、その3日後の日曜日に息を吹き返したキリストの復活を祝うのが「イースター・サンデー」です。

LifeVancouverで以前イースターとグッドフライデーについて書いた記事はこちら

復活祭は移動祝日であり、もともと太陰暦にしたがって決められた日であったため、年によって太陽暦での日付が変わる。グレゴリオ暦を用いる西方教会では、復活祭は3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日、東方教会では、グレゴリオ暦の4月4日から5月8日の間のいずれかの日曜日に祝われる。-Wikipedia

カナダでは西方教会の方式が採用されているようです。

また、ケベック州ではEaster Mondayという、イースターの日曜日の次の日を休みにする場合もあります。
この時期になると店頭にはイースターエッグ(卵に絵付けをしたもの)やイースターバニーの商品が並び賑やかになります。

Victoria day/ビクトリアデー

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photo from Photo by Alexander Bassano / photo from Wikipeda

毎年5月25日より前の一番近い月曜日/Provincial statutory

2024年5月20日(月)
2025年5月19日(月)
2026年5月18日(月)

カナダは英連邦王国のうちの1つです。現在は国は独立していますが、イギリスの王位がカナダの君主の地位にあります。2022年9月8日以来カナダではチャールズ3世が君主です。

この日は各地でパレードやイベントが催され、とりわけビクトリアでは市内で最大級のパレードが開催されます。このビクトリアデーを含む週末の3連休はメイ・ロング・ウィークエンドと呼ばれてます。

以前LifeVancouverでも取り上げた事があるビクトリアデー。以前の記事はこちら
ビクトリアデーはカナダのビクトリア元女王の誕生日を祝う日です。

Canada Day/カナダデー

毎年7月1日/Statutory Holiday

2024年7月1日(月)
2025年7月1日(火)
2026年7月1日(水)

カナダの建国記念日。
1867年に制定された英領北アメリカ法により、カナダが1つの連邦として自治を開始した1867年7月1日を記念して制定されました。
連邦休日として制定されていますが、7月1日が日曜日の場合は翌2日が振替休日として公休日になります。

7月1日は国中が祝福ムードに包まれ、各地でイベントが行われます。

以前LifeVancouverで書いたカナダデーの記事はこちら

BC Day/BCデー (Civic Day)

毎年8月の第一月曜日/Provincial statutory

2024年8月5日(月)
2025年8月4日(月)
2026年8月3日(月)

BC州ではBCデーとして祝日になっています。
これは国民に日頃の労いを兼ねて、友人や家族とリラックスできるようにと制定されました。(BC州優しい!!)

しかし、州によっては非常にばらつきのある日です。
これは国が制定しているものではなく、一般的にはCivic Dayとも呼ばれていて、他の州ではサスカチュワンデーやニュー・ブランズウィックと呼んでいるところもあります。

またアルバータ州やマニトバ州などでは雇用主によって休日となる場合もありますが、ケベック州やニューファンドランド・ラブラドール州では休日でありません。

Labour Day/レイバーデー

9月の第一月曜日/Statutory Holiday

2024年9月2日(月)
2025年9月1日(月)
2026年9月7日(月)

こちらは日本の勤労感謝のような日で、働いている人たちを労い、お祝いする日です。
もちろんお店や銀行など一部を除いてお休みです。

レイバーデーにこれをする!という定番の過ごし方は特にありませんが、9月頭の3連休なので、カナディアンたちは「夏に別れを告げる最後のロングウィークエンドだ!」と満喫するそうです。

The National Day for Truth and Reconciliation/真実と和解の日

9月30日/Provincial statutory

2024年9月30日(月)
2025年9月30日(火)
2026年9月30日(水)

2023年2月7日(火)にカナダBC州政府は「真実と和解の日」をBC州でも今年9月から法定祝日に制定する予定であることを発表しました。

これで、プリンス・エドワード島、ノースウェスト準州、ヌナブト準州、ユーコン準州に続いて9月30日を法定休日とする州になります。

Thanksgiving Day/サンクスギビングデー


今年はいつ?起源は?カナダの感謝祭(サンクスギビングデー)知っておきたいこと6つ

10月の第2月曜日/Statutory Holiday

2024年10月14日(月)
2025年10月13日(月)
2026年10月12日(月)

日本ではあまり馴染みはないかもしれませんが、感謝祭の日です。
カナダの感謝祭の元は、ヨーロッパから移民してきた人々が、各々の故郷でも行っていたお祭りのうちの1つ、秋の収穫祭と言われています。

この日は多くのカナディアンが家族と夕食を共にします。
感謝際で必ず食べられるのが七面鳥(ターキー)で、中に詰め物をして丸ごと調理します。
この日以降、クリスマスへの準備に街の雰囲気が変わっていきます。

Remembrance Day/リメンバランスデー

毎年11月11日/Provincial statutory

2024年11月11日(月)
2025年11月11日(火)
2026年11月11日(水)

戦没者追悼記念日、又は第一次世界大戦時集結記念日。
約10万人ものカナダ人兵が第一次と第二次世界大戦で亡くなったことを追悼する日です。
この時期になると、ポピー(ヒナゲシ)の花のバッジを使って募金活動が行われます。

第一次世界大戦で戦ったカナダ人軍人のJohn McCraeの詩、”In Flanders Fields”が由来となっています。
この詩に出て来るように、激戦区だったヨーロッパのフランダース地方には、戦闘が終わった後、戦場を埋め尽くすように赤いポピーが咲いたそうです。

この日は各地で追悼式や記念のつどいが行われます。

以前LifeVancouverで書いたリメンバランスデーの記事はこちら

Christmas Day/クリスマス

毎年12月25日/Statutory Holiday

2024年12月25日(水)
2025年12月25日(木)
2026年12月25日(金)

元々イエス・キリストの生誕祭の日ですが、カナダではキリスト教以外の宗教も多く、現在では宗教的な意味合いは薄れてきています。
カナダではクリスマスは家族皆で集まる日で、日本のお正月のように賑やかになります。
各家庭それぞれに習慣があり、教会へ行く人や、クリスマスのイルミネーションを大々的に飾る家、旅行へ行く、など様々です。

バンクーバーではシーズンになるとクリスマスマーケットの開催や、名物となっているセイント・ポール病院のクリスマスライト、ロブソンスクエアでのアイススケートと冬のアクティビティが増えます。

以前カナダ流クリスマスについてまとめた記事はこちら

Boxing Day/ボクシングデー ※BC州では公式な祝日ではありません

12月26日

2024年12月26日(木)
2025年12月26日(金)
2026年12月26日(土)

元々は教会が貧しい人たちのために寄付を募り、用意したクリスマスプレゼントの箱(Box)を開ける日であったことからBoxing Dayと呼ばれるようになったとか。

また、クリスマス当日(12月25日)でも働かなければいけなかった執事や使用人達に、家族と過ごす為の休日として設け、主人が彼らにプレゼントを配ったことから、という説もあります。

現在のボクシングデーは、ブラックフライデー同様に大セールが行われる日・週として浸透しています。これはイギリス、カナダ、オーストラリアなどでも同様で、バンクーバーでは毎年、ショッピングモールなどの店頭に長蛇の列ができます。

 

上記のうち、国によって制定されている祝日は元日、グッドフライデー、カナダデー、レイバーデイ、サンクスギビング、クリスマスです。これらの日は銀行や公共機関(図書館など)、お店は開いていない所が多いので注意しておきましょう。

州によって定められているものは、ファミリーデー、ビクトリアデー、BCデー、リメンバランスデー、真実と和解の日です。

実はボクシングデーはBC州では公式な祝日ではありません。
しかしクリスマスシーズンなので、会社がボクシングデーも休みにする所もあります。
また、平日のクリスマスイブ(12月24日)を休みにして12月26日は通常営業とする所もあり(特に小売業など)、企業によって対応が違います。
もちろん通常通り12月25日だけ休みであとは営業日とする所もあります。

この他に祝日ではないですがイベントとして、バレンタイン、セント・パトリックスデー、母の日、父の日、ハロウィンなどがあります。

  

参考になりましたか?
やはりカナダではイースターや感謝祭などキリスト教系の祝日がメインです。
クリスマスはカナディアンが一番好きなホリデーだと言われています。
日本ではイースターなどはまだあまり馴染みが無いかもしれませんが、こうして文化を垣間見るのも面白いですね。

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