日本とは違う!?意外な「バンクーバーの水道水事情」

   
  

今年2月、BC州アボッツフォードのClearbrook地区の水道水がBerkeley Springs International Water Tasting Competition
でブロンズ賞に輝きました!

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photo from Berkeley Springs International Water Tasting Competition
水道水テイスティングの様子

実はこのClearbrook地区、現在私が住んでいるブロックなんですが、ここの水道水は過去にナンバーワンにもなったことがあるみたいです!(嬉しいけど私は水の味の違いが分からない女)

私はバンクーバーにいた頃も水道水をガバガバ飲んで(超絶お腹強い)いたけど「バンクーバーの水はどうなんだろう??」と思い、今回はバンクーバーエリアの水道水事情について調べてみました。

バンクーバーの水道水は飲んでも安全?

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photo from Vancouver Costal Health

Vancouver Coastal Healthによるとバンクーバーエリアの水道水は飲んでも安全なように検査と確認をしているそうです。

日本で水道水を飲み慣れてる人なら飲んでも大丈夫かと思われます。

具体的には濾過し、UVライトをあてバクテリアなどを調整し最終的な処理を経て水道に届くようにされているんだとか。
こちらの動画で紹介されています。

Video from metrovancouver

キャピラノとシーモア水源の水は地下のトンネルを通り、両方ともシーモア-キャピラノフィルタープラントで処理されています。

バンクーバーと日本の水の硬度

基本的には日本の水は軟水と言われています(沖縄や関東の一部の地域は硬水が供給されているよう)が、カナダのほとんどの地域の水は硬水のようです。

水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」120mg/l以上を「硬水」といいます。簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水になります。東京の水道水の硬度は60mg/l前後で軟水

ミネラルウォーターのEvian公式HPより

では実際のバンクーバーの水の硬度を計算してみましょう

バンクーバーの水硬度

バンクーバーの水源はCapilano, Seymour,Coquitlamの3つの山の貯水池がメインとなっています。

2014年のCITY OF VANCOUVER作成の Vancouver Water Utility Anual Reportによれば

水源地 カルシウム マグネシウム 硬度
Capilano水源 1.28mg 160μg 3.9mg/l
Seymour水源 3.89mg 169μg 10.4mg/l
Coquitlam水源 0.91mg 0.1μg 2.3mg/l

となっています。*数値は水道水として処理された後のもの

「やっ軟らかい・・・」

トロントの水道水は程良く硬水だそうですが、付近のグエルフ、キッチナー、ウォータールーエリアは非常に硬い水だそう。
カルガリーやエドモントンも硬水です。

rain-in-vancouver

バンクーバーエリアの水がこんなに軟らかいのは、大元となる水源が雨だから。
レインクーバーとも呼ばれるバンクーバーは雨季が長く、冬の間も比較的暖かいので雨の水は長い間岩山に溜まらずに流れてきます。
トロントやエドモントンなどの硬水の地域の水源は川の水です。冬の間に溜まった雪や氷が地層に溜まり染み出した川の水はミネラルを多く含み硬水になります。

軟水と硬水に適した使用法

バンクーバーのお水は軟水!ということが分かりました。
どうやら硬水と軟水では適した使用方法が異なるそう。
以下にまとめてみましたので参考にしてください。

軟水 硬水 
和食全般 スープストック
だしをとる 灰汁の多い料理
スープ 硬めの肉を煮る料理
日本米 パスタ
日本茶 紅茶/コーヒー

軟水は基本的にだしをとるのに適しているので和食文化・茶道の発達に深く関係しているようです。
硬水は日本の粘りのあるお米を炊いたり美味しい煮出し料理には適していないようですが、パスタを茹でたり、灰汁とりをしたり、コーヒーを飲んだりする事に適しているようです。

バンクーバーでも案外美味しく日本食が作れちゃうということですね!

更にMetroVancouverでは洗剤や石けんの使いすぎに気をつけるよう呼びかけています。

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何故ならこちらのほとんどの石けんや洗剤、シャンプーなどは中〜硬度の水に合わせて作られています。
バンクーバーのようなとても軟らかい水では使用量が規定の半分でも十分に水に溶け威力を発揮するとのこと。

またこれらの商品に含まれる界面活性剤が使用済みの水から完璧に処理されるのは難しく、そのまま水に残ってしまい魚などの水中の生態系に悪影響を与えることを懸念しています。

洗濯用洗剤が家庭から出る界面活性剤の一つの大きな原因とされています。
使っている洗剤の規定量より少し少なめに使ってみてくださいとのこと。

更にブリーチをベイキングソーダに変えるか、塩素を使ってないもの(chlorine-free)または酸素系酸化漂白剤( hydrogen peroxide bleaches. )を使うことを推奨しています。

まとめ

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photo from Vancouver Coastal Health

最初にも書いた通り、バンクーバーの水道水は飲んでも安全です。
安全ですが美味しいということではありませんので個人差で臭いや、違和感を感じる事もあるでしょう。
臭いが気になる方はフィルターや煮沸してから飲むことをお勧めします。
また一晩冷蔵庫に入れておくことで塩素はほとんど消えるそうなので試してみてください。

また日本と違いカナダは水道代を使った分だけ払うというシステムではなく、不動産税の中に含まれているため個々で支払うことがありません。
このことが人々に綺麗な水がいつでも使える事の大切さと、裏で水を安全に綺麗に保っている人たちの努力を忘れさせてしまているのでは?という声もあるようです。
自然豊かで美しいバンクーバー。住んでいる私たちも大きな恩恵を受けています。個人でできることは気をつけて水源を綺麗に保っていきましょう!



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