【背筋が凍る】カナダUBC学生が巻き込まれた不可解な事件が米TVシリーズで映像化

   
  

2021年1月27日(水)追記:

エリサ・ラムさんの事件がNetflixにて「Crime Scene: The Vanishing at the Cecil Hotel」というタイトルでドキュメンタリー化されました。公開は2月10日です。

Netflixの予告編はこちら↓

(注)以下は、以前米TVシリーズで事件が映像化されたときに書いた内容になります。

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photo from American Horror Story

アメリカンホラーストーリーというドラマをご存知ですか?
日本でも話題になった、題名そのままの人気ホラーテレビシリーズです。

毎シリーズごとに時代や場所の設定が変わり、視聴者を恐怖へ突き落としているこのドラマ。
今月頭に製作陣が新しいシリーズの制作発表を行った際に公表されたのが、

次回作はホテルを舞台にしたもので、実際にあったある事件もベースになる

とのこと。

実はその事件とは、バンクーバーの学生が不運にも巻き込まれてしまった事件なのです。

事件の始まり

2013年の1月、バンクーバーのUBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)の学生だったエリサ・ラムさんは一人でバケーションとして、アメリカのロサンゼルスを訪れていました。
しかし彼女は1月31日に泊まっていたセシルホテルのロビーで目撃されて以来、行方が分からなくなってしまいました。

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Released by the Los Angeles Police Department

ロサンゼルス市警によって写真が公表され、何か犯罪に巻き込まれた可能性があるとして捜査が開始されました。

その後の捜査で、若い女性の一人旅であることや、ホテルが治安の悪いスキッドロウエリア近くにあるため何らかの事件に巻き込まれたれたのではないか、という見方も出てきました。

エレベーターの監視カメラの映像

その間に公開されたセシルホテルのエレベーターで最後に撮影されたエリサさんの姿が波紋を呼びます。
ビデオは2月1日のもので、チェックアウト予定の日。

入ってくると、すべての階のボタンを押し、「誰か」から身を隠そうと壁に身を寄せています。
しかしエリサさん以外には画面に見えません。
その後不可解な動きを繰り返し、(喋っているようにも見える、とも言われています)結局エレベーターは動かず出て行くエリサさん・・・。

2月19日遺体発見

エリサさんが姿を消してから3週間後、ホテルの客から水圧が弱いとクレームを受けたホテル側はホテルの貯水タンクの点検に作業員を行かせます。
そこでエリサさんが浮かんでいるのが発見されました。

警察側の発表では犯罪に巻き込まれた可能性、またはとても奇妙な事件“a very, very strange accident”として捜査を続けます。

その後の調査では

・どのくらいタンク内にいたのかは分からない
・検死の結果、ドラッグやアルコールなどの反応は無し
・発見当時、タンクは施錠されていなかったが、蓋は閉まっていた。
・更に屋上にあるタンクまでたどり着くのには施錠された通路とアラームを解除しなければならず、どうやって屋上までたどり着いたのかは分からない

最終的に警察は不慮の溺死と発表しました。また双極性障害の兆候が見られ、今回の事件にどのくらい関係しているかは分からないが一因ではないかと見ています

しかし、警察の正式な発表があっても噂は絶えませんでした。

セシルホテルの噂

事件の場所になったセシルホテル、実は様々ないわく付きホテルとして有名。

元々このセシルホテルは1920年代に建てられた歴史のあるホテル。
最初の頃はビジネスホテルとして使用されていましたが、より豪華なホテルへとアップグレードを図ります。

しかし場所が当時からよく思われていなかったスキッド・ロウ地区の近くであること、長期滞在者が安く居座ることから少々胡散臭いホテルであると認識されていました。

しかし50〜60年代にはセシルホテルでは投身自殺が頻繁に起き、自殺の名所として知られていました。
そして、80年代には2人のシリアルキラーが滞在していたことなどが発覚。

心霊写真を撮ったという人まで現れ、人々は呪われたホテルだと噂するようになったのです。

そして日本のホラー作家:鈴木光司原作の仄暗い水の底から、(こちらではハリウッドリメイク版ダークウォーター)にも事件が酷似していることから、何らかの霊的なものが関係しているといまだに信じている人たちも少なくないそう。

映像化で再び注目

北米で10月7日から放映されるアメリカン・ホラーストーリーの新シリーズ。今回、この事件を元に新シリーズの製作を発表したことで、再び事件とホテルが注目されるようになりました。

過去にはすでにいくつかのドラマでエピソードのベースとなっていたり、昨年には事件の映画化の話も出ています。

しかし、エリサさんの事件の真相はいまだに謎のまま。
誰も入れるはずのない屋上にどうやってたどり着き、レスキュー隊12人がかりでしか開けられなかった重い蓋のタンクの中へ、どうやって入ってしまったのか。

その不可解さといわく付きのホテルだけに、様々なインスピレーションを人々に与えることになったこの事件。
LVスタッフ一同、亡くなられたエリサさんの心からのご冥福をお祈りしたいと思います。

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