カナダ・アルバータ州カルガリーに本拠を置く航空会社 WestJetは先日、ボーイング737-8 MAXと737-800型機43機を対象に、「刷新された座席オプション」を提供するよう機内レイアウトを変更すると発表しました。
該当する機材の通常のエコノミーシートはリクライニング機能を「調整できない固定角度(fixed recline)」の座席に変更されます。リクライニングが可能なのは、追加料金を支払う席種に限定されます。

photo from westjet.com
ウェストジェットは、この新しいデザインによってスペースを節約し、基本的なサービスのみを求めるお客様には手頃な運賃を提供できると説明しています。
また、「座席を固定角度にすることで、後ろの席の人がシートを倒されたことによって個人的な空間が侵されるという感覚を軽減できる」という顧客テストの結果を挙げています。顧客テストの結果、半数の方が他の乗客が自分のスペースに侵入してくるのを避けるため、リクライニング角度が固定されている方が良いと回答しているとのことです。
現在、ウェストジェットの737-8 MAXと737-800型機の座席はすべてエコノミー運賃で、そのほとんどがリクライニング可能です。
この変更に対し、SNSでは「残念」「快適さが失われる」といった声も多く挙がっていますが、実際のところ、座席のリクライニングに関するマナーは以前から賛否が分かれるテーマでもあります。
飛行機という限られた空間の中で、どこまでが「自分の快適さ」で、どこからが「他人への配慮」なのか・・・。WestJetの新方針は、そんな“座席リクライニング問題”に改めて注目を集めるきっかけとなりそうです。

新しいキャビンを備えた43機の機材のうち最初の機材は、2025年10月に運航開始がアナウンスされていて、残りの42機は来年初頭までに改修が完了する見込みです。
