カナダ・ブリティッシュコロンビア州のメトロバンクーバー地域で人気の観光スポットいえば、リッチモンド市にあるスティーブストンではないでしょうか?
春から夏にかけて特に賑わうスティーブストンは、バンクーバー観光するなら絶対一度は訪れておきたいスポットです。
今回は実際に現地を訪れてきたので、スティーブストンへの行き方・観光スポット・歴史などを一挙にまとめてみました。
写真多めにお届けするので、観光に行く前にスティーブストンの雰囲気をチェックしてみてくださいね。
目次
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はじめに:日本にも縁がある街「スティーブストン(Steveston)」ってどんなところ?
バンクーバーのダウンタウンから車で約30分、バスなら約1時間のところにあるスティーブストン。
リッチモンドの南西、フレーザー川の河口あたりに位置しています。
港町として知られるスティーブストンには、約10万人もの人が暮らしています。
※ちなみに、Richmond 市の調査で、2017年のリッチモンドの総人口は219,723人です。
港にはたくさんの船があり、その周辺にはパティオのあるレストランが多く並んでいます。
天気の良い日にはたくさんの観光客で賑わっているので、港町の雰囲気を感じるには絶好の場所です。LifeVancouverスタッフが訪れた際も、人が多くてびっくり。
スティーブストンは、100年以上前に日系人が初めて移民した場所としても知られていて、鮭漁と缶詰加工業を軸に生計を立てていた日系人の歴史を学ぶことができます。
毎年7月には、スティーブストンでカナダデーを記念したパレードも開催されていて、お神輿や日本の伝統的な踊りも披露されています。
その日を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
スティーブストンで外せない観光スポット5つ
そんなスティーブストン、有名な観光地は固まっているので、歩いて回ることが可能です。
今回は、LifeVancouverスタッフが実際に訪れた観光スポット5か所+αをまとめてみました。
2-1. バンクーバーで一番人気といわれるフィッシュ&チップスの名店 パジョズ(Pajo’s)
早速で申し訳ないのですが、食ネタから紹介させてください。
港町で食べたいメニューといえば、やっぱりフィッシュ&チップスではないでしょうか?
スティーブストンの港にあるレストランではどこもフィッシュ&チップスを提供しているイメージがありますが、その中でも特に人気のお店が「Pajo’s」です。
バンクーバーのフィッシュ&チップスで一番人気のお店として知られています。
Pajo’s はフレーザー川の上に浮いていて、小さな橋(?)を渡ると行くことができます。
開放的なお店で室内の飲食スペースはないので、港町の風を感じながらパラソルの下で揚げたてのフィッシュ&チップスをいただきます。これがまた気持ちいいんですよね~。
LifeVancouverスタッフが訪れた際は、12:30pm頃でちょうどランチタイムだったので、けっこう並んでいました。
オーダーしてからフィッシュ&チップスをピックアップするまでに20分ほど待ったので、ランチタイムより少し早めに行くと良いかもしれません。
先にオーダーして番号札を渡されるので、自分の番号が呼ばれたら注文したものを取りに行くシステムになっています。
魚は以下3種類から選べました。
LifeVancouverスタッフは好みで Pacific Wild Cod の2ピースをチョイス。
2. pacific wild salmon(サーモン) 中間の値段
3. pacific wild halibut(オヒョウ・・・カレイ目カレイ科オヒョウ属の海水魚) 一番高い
じゃん。
Pajo’sの机には丸い穴が開いていて、そこに手渡されたフィッシュ&チップスをセットしていただきます。
個人的な感想ですが、白身魚を包む衣は外はカリッ、中はモチッとしていて食感が楽しかったです。
ポテトもカリッカリ。マヨソースも一緒にもらえたので、ケチャップと交互に楽しみました。
(ズッキーニを揚げたものもオーダー。外はカリカリで中のズッキーニがふわふわ)
フィッシュ&チップス以外にもバーガーメニュー、ホットドッグもあったり、10ドル以下のキッズメニューもあったので、フィッシュ&チップスが苦手な人や子どもと一緒に行く場合でも安心です。
また、水であれば無料で提供されているので、「フィッシュ&チップスは喉乾きそうだけど、水を買うのはちょっと・・・」という方もご安心を。
ケチャップ以外のソース(チリとかホットソースとか)も用意されているので、自分の好きなアレンジができますよ。
白身魚2ピース+チップスだけでも結構お腹が満たされるボリューム感(by 成人男性)だったので、注文のしすぎには注意です。
そんなこんなで、満腹になったLifeVancouverスタッフ。(げっぷ)
お次に向かったのは・・・?
2-2. 新鮮な魚介類を漁師から購入できるフィッシャーマンズワーフ(Fisherman’s Wharf)
漁業の街らしく、スティーブストンにはフィッシャーマンズワーフがあります。(Pajo’sから歩いて2分くらいのところにある)
規模は大きなものではないかもしれませんが、観て回るだけでも十分楽しめるのではないかと思うスポットです。
LifeVancouverスタッフが行ったときには、新鮮なキングサーモンやエビ、ウニなどを漁師さん自ら船の上で販売していました。
特に5月はボタン海老の季節なので、新鮮なボタン海老を購入したい方は5月頃に行くとよいかもしれません。
販売されていたものの一部を写真でご覧ください!↓
観光で魚介類を購入するのはちょっと難しいかもしれませんが、地元の人が漁師さんと話しながらウニや魚を購入している姿を見ているだけでも楽しかったですよ~。
ちなみに、フィッシャーマンズワーフの近くにはホエールウォッチングツアーの看板もありました。
ツアーボートはスティーブストンから出ていますよ。
街の中には、こんなシャチの看板もありました。シャチの前で記念写真を撮ってみてはいかがでしょうか?↓
2-3. 国定史跡・博物館でスティーブストンの歴史を学ぶ ジョージア湾缶詰工場(Gulf of Georgia Cannery)
1894年操業の歴史ある缶詰工場が、ジョージア湾缶詰工場です。こちらも Pajo’sから歩いて2~3分のところにあります。
過去にはBC州最大の缶詰工場として知られ、今では国定史跡の博物館になっています。
(缶詰工場前にある国定史跡を表す看板)
1890年代には数多くの缶詰工場が立ち並んでたスティーブストン。鮭漁と缶詰加工が主産業でしたが、時代とともに衰退し、今ではこのジョージア湾缶詰工場が博物館として残るのみとなっています。
そして、ジョージア湾缶詰工場は1900年頃まで数多くあった缶詰工場の中でも「Monster Cannery」として知られていたことからも、その規模の大きさが伝わるかと思います。
多くの日系人がこの工場で働いていたといわれています。
(当時の漁の様子を見ることができる貴重な映像。2018年5月に公開。)
博物館内の展示物の中には鮭缶の製造風景が再現されていたり、西海岸の漁業にまつわるものが数多くあります。
スクールプログラムに加えて、ユースやアダルト向けプログラムがある他、ガイドツアーも開催されているので、事前にガイドツアーの時間を問い合わせてみるのも良いかもしれません。
(工場のエントランス入ってすぐ)
また、展示物を見るには入場料が必要ですが、ジョージア湾缶詰工場に入ってすぐのところにはお土産屋さんもあり、ここはもちろん無料で入れます。
港町らしく、魚介類をモチーフにしたアイテムが多く並んでいたので、ここでお土産を探してみるのもいいかもしれません。
ちなみに、缶詰工場のすぐ外には、会話をしている風の銅像もあるので、銅像の会話に交じって写真を撮影してみてはいかがでしょうか?
秋から春にかけてファーマーズマーケットが開催されていたり、音楽コンサートもあったりと、イベントが数多く開催されているので、事前に公式サイトをチェックしてから訪れてみてください。
営業時間:毎日 10am-5pm
住所:12138 Fourth Avenue in Richmond, British Columbia.
入場料:大人 11.70ドル / 17歳以下は無料
【公式サイト】【Facebook】
(Parks Canada による缶詰工場のプロモーション動画)
2-4. スティーブストンと日本人の歴史が学べる国史跡 ブリタニアシップヤード(Britannia Shipyards National Historic Site)
次に紹介するのは、スティーブストンの日系コミュニティの歴史をたくさん学ぶことができるブリタニアシップヤード。ジョージア湾缶詰工場と同じく、国定史跡に指定されています。(1992年)
Pajo’sやフィッシャーマンズワーフなどがあるメインの観光エリアからは少し離れているのですが、歩いて行くことができます。(フィッシャーマンズワーフから歩いて約15~20分くらい)
その道中も景色が良いので、いくつか写真に収めてみました。
(川沿いを歩いていきます。ここでランニングをしている地元の方もいました)
(たまたまですが、LifeVancouverスタッフが通りかかったときは、水辺にカナダグースの親子連れもいました)
そしてブリタニアシップヤードに無事到着。
(一本道みたいな感じなので、迷わずすんなり行けると思います。)
ブリタニアシップヤードでは、100年以上前のスティーブストンの昔の家の様子やBC州で最も歴史のある造船所などを見学することができます。
事前にリッチモンド市公式アプリをダウンロードしておけば、ブリタニアシップヤード内の建物についての情報をスマートフォン上で見ることもできますよ。
そんなブリタニアシップヤードでも特に注目したいのが、船大工であった村上音吉さんの旧宅「Murakami House」です。(写真上)
宅内では、当時の暮らしを窺える展示が無料で公開されていて、興味深い資料も見ることができます。
Murakami House内でも写真を撮影したので、少しですがお届けします。なんとお風呂もありましたよ。
その他にも、造船所や労働者が泊まっていた飯場なども公開されているので、当時の歴史を学ぶのに最適の場所となっています。
ブリタニアシップヤード内にはビジターセンターもあるので、スタッフの方に色々と歴史について質問してみてもいいかもしれません。
(造船所・外観)
(造船所・内装)
(労働者が泊まっていた飯場。中の雰囲気も再現されている)
住所:5180 Westwater Drive Richmond BC, V7E 6P3
入場無料
【リッチモンド市公式サイト】
2-5. 工野庭園とビーチも楽しめる ギャリーポイント公園(Garry Point Park)
ブリタニアシップヤードとは逆の方向にあるスティーブストン最大規模の公園「ギャリーポイントパーク」。(75エーカーで東京ドームだと約6.5個分の広さ)
先ほどご紹介した Pajo’s から歩いて5~10分くらいのところにあります。↓
といっても実は、ギャリーポイントパークにも Pajo’sがあります。
なので、フィッシャーマンズワーフ近くのPajo’sが激混みのときは、ギャリーポイントパークの Pajo’sに行くのもアリ。ただ、こちらの Pajo’s もそれなりに混んでいるかも・・・?
ギャリーポイントパークにある Pajo’s の店舗は2023年3月末に閉店することが発表されました。
フローズンヨーグルトのお店も併設されているのもいいですよね。公園内にたくさんベンチがあるので、そこで多くの人が食事をしていました。
また、ギャリーポイントパーク公園は凧揚げできるほどの風と広さがある公園で、LifeVancouverスタッフが行った際にも多くの凧が揚がっていました。
そのときの様子は動画にもまとめたので、チェックしてみてください↓
(写真中央:スティーブストン漁民記念碑 Steveston Fisherman’s Memorial )
そして、ギャリーポイントパーク公園はフレーザー川沿いにあるので、公園から見える風景を楽しみながらくつろげるスペースもあります。ブランケットを事前に用意しておくのもいいかもしれません。
特にリッチモンド市の中でもサンセットを見るのに特に良いスポットだと言われているので、日中は別の場所を観光
さらに公園内には、1888年に和歌山県からスティーブストンに移住した工野儀兵衛さんを称えて造られた日本式の庭園「工野庭園」があります。
小さな庭園ですが日本らしさを感じられる場所で、LifeVancouverスタッフが行った際には、庭園から船も見えましたよ。
ギャリーポイントパークでは255本の桜(あけぼの)も植えられていて、2017年からは「Cherry Blossom Festival」も毎年春に開催されるようになりました。
桜目当てに春に公園を訪れるのもいいかもしれませんね。
ということで、絶対見逃せないスティーブストンの観光名所5つを紹介してきたのですが、この5カ所を全部回ると2~4時間くらいは費やすかと思うので、ローカルのカフェなどで休憩しつつ、ゆっくり楽しんでみてはいかがでしょうか?
公共交通機関を使ってバンクーバーのダウンタウンからスティーブストンに行く方法
ここまで読んで、「スティーブストンに行ってみたい!」と思ったあなたに、ダウンタウンから公共交通機関を使ってスティーブストンに行く方法をお伝えします。
参考にしてみてくださいね。
約1時間
アクセス:
1. ダウンタウンからスカイトレイン・カナダラインに乗車。終点リッチモンド・ブリッグハウス駅まで行きます。
(カナダラインは Vancouver Airport 行きと Richmond Brighouse Station 行きがあるので注意しましょう)
2. リッチモンド・ブリッグハウス駅にあるバス停で 401 / 402 / 407 / 410 のいずれかに乗車すればOK。全部終点はスティーブストンビレッジ内です。(ブリッグハウス駅からスティーブストンまでだと20分前後)
例:
最後に:バンクーバーの港町スティーブストンをたっぷり楽しもう!
(サーモーンがデザインされて可愛かったのでパシャリ)
最後になりますが、スティーブストンは今回紹介した以外にもアメリカのファンタジー・テレビドラマ「Once Upon a Time」の舞台にもなっています。
物語に出てくる架空の海沿いの街ストーリーブルックの風景を実際に見つけることができるので、探してみてはいかがでしょうか?
以下は実際に物語に登場した場所の例。
テレビドラマファンの方は、ロケ地巡りを目的にスティーブストンを訪れるのも良いかもしれませんね。
ということで、いかがでしたか?
歴史ある街スティーブストンに、想い出をつくりに是非行ってみてくださいね~!
Tourism Richmond : Steveston Village 公式ページ
※記載されている内容はすべて取材当時のものになるので、最新情報は各ウェブサイトなどでお確かめください。